哀愁の「無駄」 | (株)AZOTH 代表 相澤謙市ブログ

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アゾット ダイバーシティ経営

無駄は一番の悪だと思う


社員にはそう言い続けてきたし実際自分でもそう思う

誰の役にも立たないことは最悪だと。


今のマーケットはいろいろな面で無駄が省かれている


新聞でこんな記事を読んだ


段ボールを工夫するだけでかなりの経済効果があるというのだ


どういったこことかと言うと


段ボールの4つ角を平らにして10面体にするだけで、場所を取らず

保管スペースコストと物流コストが下がる


さらに梱包時の形を工夫するだけで、店側は送られてきた商品を

そのまま店に陳列することができ、手間が省ける


これらの経済効果は大きな企業で1億を超えるらしい。


段ボールの工夫だけでこの効果だ。


この不況のおかげで、今後いろいろな無駄が姿を消すだろう


いま行われている事業仕分けが良い例だ。

(あれは大いに賛成だ。あの女性議員は好きになれないが・・・・)


でも同時に、無駄なように見えて実はそうではないものも

たくさんあるように思う


そう思うようになったのはホント最近だ


実は無駄に見えて役に立っているもの


例えば失敗。


今まで俺もいろいろな失敗をしてきたが、いまの現状を作るには

どの失敗もすべて必要であった。


すべて「経験」と置き換えると無駄なものはない


問題の壁にぶつかり、そこで諦めればそれで終わりだが

乗り越えれば新しい自分の技術になる


効率やスピードばかりを考えて引いた線はまっすぐだが細くか弱い


時間をかけ確実に力強く引いた線は太く、時には下地にまで影を残す


うまく言えないがそんな感じか、、、


世の中で効率ばかりを優先し、無駄の排除が進むと

今度は無駄が恋しくなるように感じるから不思議だ。


サーフィン中にボーっと波待ちをしている時や、釣りをしてぼけーと

竿先を見ている時に、良い仕事のひらめきがあった


見方によっては無生産な時間だが


「バランス」と置き換えて考えると、やっぱり

必要な時間なのかもしれない


以外と無駄をなくすということ自体が無駄なのではないのか。


なんか哲学者みたいなことを言っているが、疲れている訳でもなく

血迷った訳でもない・・・・


やはり経営者である以上無駄は無視できない。


だが最近「無駄」という言葉に哀愁さえ感じてしまうのだ


「遠回りという名の近道」


あのコマーシャルを焼酎だけに使うのは勿体無い・・・・・・・。