今年4月から、宮崎県で発生していた

牛や豚などの口蹄疫(こうていえき)問題は、

きょう、県内すべてで家畜などの制限区域が解除された。


牛や豚など約29万頭の家畜が殺処分され、

県内に非常事態制限が出され、

市民生活にも大きな影響が出ているが、

その非常事態制限もきょう付で解除された。


これにより、

これまで、関係者など一部を除き無観客試合だった

高校野球宮崎大会も、

きょうの準決勝から、観客の入場が認められる。

そのほかの施設利用・イベント開催も解禁される。


この口蹄疫問題では、畜産業を中心に大きな影響・被害が出たので、

その被害の補てんを県がどう対応するか、

失われた宮崎牛ブランドをどう回復させるか。


本当に大変なのは、むしろこれからなのかもしれない。



【以下、東国原英夫 宮崎県知事のブログより抜粋】



2010-07-26 非常事態宣言解除



本日、宮崎市を中心とする「移動・搬出制限」を解除したことにより、

県内全域がこれまでのような危機的な状況から脱したと判断し、

5月18日以来、県民の皆様に対して不要不急の外出の自粛や

イベント等の延期、消毒の徹底等をお願いして来ました「非常事態宣言」を、

27日午前0時をもって全面的に解除することと致しました。

 

本県、延いては日本の畜産を守るため、

非常事態宣言により、県民の皆様には勿論、

近隣県の方々にも大変なご心配・ご苦労・ご迷惑をお掛け致しましたことを

お詫び申し上げます。

また皆様方には、大変なご理解・ご協力を頂きましたことに、

心から感謝を申し上げたいと思います。

また、発生から本日までの約3ヶ月にわたり、

関係各位の方々、発生農家さん、周辺住民の方々、

県内は勿論、県外から応援を頂いた家畜防疫員を始めとする

国・県・市町村職員の皆様、農業関係組織・団体の皆様、

自衛隊・警察、地元建設業、ボランティアの方々等、

本当に様々な方々に、懸命の防疫作業や蔓延防止対策に

尽力して頂きました。

それらの多大なるご支援やご協力、ご尽力のお陰をもちまして、

ようやくこの日を迎えることが出来ました。

本当に有り難うございました。


県内全ての牛・豚の安全確認を行うとともに、

ワクチン接種地域内を中心に家畜排泄物等の堆肥化を進め、

8月27日の最終的な終息宣言を目指すこととなります。

このため、道路上や施設等の消毒ポイントを再編の上、

当面継続いたしますので、引き続きのご協力をお願い致します。

特に、畜産農家におかれては、

いつなんどき、口蹄疫等の家畜伝染病が発生するか分からないという

危機感を持って、

常に農場入り口や出入りする人・車輌等の消毒を徹底し、

絶対に農場内にウィルスを侵入させないよう、お願い申し上げます。


二度とこういうことが起きないよう万全の態勢を構築するとともに、

被害を受けた畜産農家さんを始めとする本県畜産の再生、

そして県内経済の復興、宮崎の復活に向けて、

国、県、自治体、関係農家、農業団体等と十分な連携を図り、

県民の皆様お一人おひとりに

それぞれのお立場で再生の意識を高めて頂き、

皆が一体となって取り組んで行かなければならないと考えております。

本日の非常事態宣言の全面的な解除により、

県民の皆様には、以前の生活に戻って頂き、

再び宮崎の活気を取り戻して頂くことを

お願い申し上げます。