今回の旅の目的の一つは、約30年来の友人に会うことだった。
今思えば、持て余すほどの可能性を秘め、時には、若さというエネルギーに振り回されもした高校時代。多感な三年間を共に過ごした同級生。
「自由に生きていきたい」
当時、自由の意味さえよく分からなかった私には、彼の言葉は抽象的で、ピンと来なかった。
「世界は広い。広いから面白い。世界で仕事がしたい」
十代の頃からそう言っていた。
十中八九無理だろうと言われることを、幾度となく実現させて来た人。孤独で地道なプロセスを惜しまない、その粘り強さは今も変わってはいない。
「周りに何を言われようと、やりたいと思ったことを自分を信じてやり通すだけ。それがプライド」
これからも果敢にチャレンジを続けて行くのだろう。
「最近特に忙しくてね」
経営者にとって、この言葉は愚痴ではなく、上手くいっているのサイン。その表情は誇らしげだ。
休みなく仕事に追われていようと、一つ一つの事柄を丁寧に扱い、確実に経験値を上げて行く。それが自身だけでなく、クライアントやスタッフを更なる高みへと導く道だと知っているかのよう。
そして、現に昨年もいくつかの業界のアワードを受賞したのだそうだ。
今や彼は完全に自由を享受している。
自由の意味がやっと分かった気がするミドフォーの私。笑
最後に、
「夢は大きく!お互いにね」
って、彼らしい言葉。
でっかいオーストラリアで、でっかい夢を語る友に再会することができた旅。
でっかい世界は、飛び出してみないと分からない。
帰国の途に就き、また何も変わらない日常に戻って行く。
が、きっと見えるものが違って映るはず。
私の世界を描いて行こう。
On the flight from Sydney to Japan
26 Mar 2017