作家・戯曲家で私を楽しませ、導いてくれた
井上ひさし さんが亡くなられた
『頭痛肩こり樋口一葉』『闇に咲く花』『きらめく星座』などなど、二十代から観始めた舞台の多くが氏の主宰する
(こまつ座)作品だったし
子供の頃に楽しんだテレビ番組の多くに、氏の言葉が踊っていたらしい。
『ひょっこりひょうたん島』は有名だけど
『花のピュンピュン丸』や『ひみつのアッコちゃん』に関わっていたのを知ったのは、四十も越えた頃だった。
幾度も読み返している小説では
『戯作者銘々伝』
『不忠臣蔵』
などの時代モノが私の好みで
数年前に大作『四千万歩の男』を読み終えた充足感は忘れられない。
映画の世界では主に原作者としてクレジットされる事が多いけど
山田太一や山田洋次等と共作した
『キネマの天地』
などもあるのだ。
『平成狸合戦 ぽんぽこ』にも資料提供等でクレジットされているしね。
私の趣味や楽しみばかりか、思索の大事な部分も大きく影響を受けた
大切な人の死は…
また私を老けさせる。
さようなら、井上ひさし先生