小さい頃、ひな祭りが大好きでした。
ってゆーか、雛人形が大好きでした
実家は狭かったので、7段飾りなんてりっぱな雛人形ではなく
ガラスケース入りのお雛様とお内裏様。それに3人官女。
桃の花飾りとひし形のお持ちみたいな飾り。
ぼんぼりに電気が付いて、オルゴールが付いてました。
夜、寝るときにぼんぼりを灯して、オルゴールをかけて
お雛様を見つめてました
母は、毎年雛人形を出す時に
必ず、そのガラスケースの上に
折り紙で作られたきったないお雛様とお内裏様も一緒に飾ります。
小さい頃、ひな祭りをしていた時に私が突然言ったそうです。
『これはおねぇちゃんの雛人形で、ゆあのじゃない。
だって、おねぇちゃんが生まれた時に買った雛人形じゃん。
ゆあの雛人形は無いんだ!!』
…覚えていません
折り紙で形を作って、中にティッシュを詰めて、
雛人形を作ったことは覚えています
私が作った折り紙のしょぼい雛人形を毎年飾り、丁寧に保管してくれています。
一人暮らしを始めて何年か経った時に
京都旅行へ行った母からを貰いました。
陶器でできた3㎝くらいのお雛様とお内裏様。
母は、私が言った「ゆあのお雛様は無い!」って言葉がずっと忘れられず
これを見つけたときに迷わずに買ってきてくれたみたいです。
雛人形は、私たち姉妹のものだって分かってはいたけど
心のどこかで「でもおねぇちゃんが生まれたときに買ったものだし…」
って思っていたのは事実なんです。
なので、自分が言った事はすっかり忘れていましたが、
このを貰った時
すごく、ものすごく嬉しかったんです
姉に、2番目の娘ちゃんが産まれ、初節句を迎えるとき
母は次女ちゃんにも雛人形を買ってあげてました。
それほど、気にさせてしまったんですね…ごめんなさい
姉の次女ちゃんが生まれたときに、
その話しを聞き、ちょっとびっくりしちゃいました
今でも、私の作った折り紙の雛人形を
大切に扱ってくれ、毎年ちゃんと飾ってくれる母の気持ちが
特にこの時期は、すごく身にしみます。
このお雛様は、私だけのお雛様なんです
ぼんぼりも、オルゴールも無いけど
私にとって1番大切な雛人形なんです
お母さん、ありがとう
お母さんを選んで、お母さんの子に生まれて本当に良かった
折り紙の雛人形、今度実家に帰ったら写真に収めてこようと思います
見てやって下さい