私の場合、不妊治療を始めたきっかけは、あるドクターとの出会いでした。

結婚して、かかりつけの婦人科の先生(産婦人科ではなく婦人科。大きな病院をリタイヤされた年配の男性医師)の指導の下、タイミング法をしていた頃。結果は出ず、そのせいでけんかになることもありました。

そんなある日の真夜中、生理痛が激痛になり、ついには胃がからっぽなのに、嘔吐し始めました。
冷や汗がどっと出て、「私に何が起きているの!」と恐怖でいっぱいになり、夫に「救急車呼んで」と頼みました。

運び込まれたT病院。産婦人科の当直医師は、診察はしてくれたものの「内科じゃないですか?明日内科を受診してください」と、痛み止めの点滴だけをしてくれて、帰宅しました。

翌日内科を受診して検査を受け、数日後に検査結果を聞きに行くと、「やっぱり婦人科じゃないでしょうかね。今から行きますか?知っている先生はいますか?」と言われ、知らないと言うと内線電話をかけてくれて、そのまま移動してI先生の診察を受けることに。

そして、内膜症のことを話すと「再発するから、子宮取りますか?」と言われ、え、ちょっと待ってと戸惑っていると「出産まだなんですか?35歳?子供欲しいんですか?」と話すうちに、先生の目がぎらぎらと!

「その年齢で子供欲しいんだったら、不妊治療始めましょう!」

子宮摘出って言ったことはすっかり忘れた様子で、ポジティブな先生。

この先生に人工授精をしてもらい、結果が出ないからステップアップを進められて転院し、無事妊娠してから妊娠後期はこの先生の所に戻って検診を受け、子供は二人とも先生に帝王切開してもらいました。

お医者さんって病気を治すだけじゃなくて、人生まで変えてくれる、そんなときがあるんです。
今思い出しても泣けちゃいます。先生だいすき。

ではまた・・・