22、エゴについて | 綾小路有則のスピリチュアル・レポート

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こんにちは。


今日は、「エゴ」についての話をさせて頂きます。


最近思うのですが、私は中学生の頃までは、けっこうなエゴイストであったように感じます。


しかし、大学受験に失敗して、大きな変化が表れました。


なぜなら、美大の予備校で、絵の成績が毎週クラスでビリになるという挫折を味わったからです。



「今まで自分は、何だったのだろう。


 絵に対する自信は、不動のものだと思っていたのに、

 こんなにもろく崩れ去ってしまうなんて…

 人生って何だろう。

 人間はどうして生まれてくるんだろう。

 生きていくことの価値って何なんだろう…」




と、深く考えるようになって初めて、少しづつ調和型の人間に変化していったように思います。


エゴ…


難しい問題です。


自分ではエゴだと思っていない人が、結構エゴだったりするからです。


エゴが問題になるのは、自分が他人に迷惑をかけていることにまったく気づかず、罪の意識のないまま、暴走し続けるからでしょう。


しかし、自分のエゴに気づき、何とか修正しようと努力し悩み苦しんでいる人には、天使は手を差しのべています。


昔読んだ、あるスピリチュアルな書籍に、こんなことが書いてありました。


以下、様々な書籍からの抜粋であるので、かなり意訳してあります。



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「煩悩」を完全に消し去ってしまうことは不可能である。


煩悩とは、生物が生きていくときに発生する、排気ガスのようなものだからだ。


排気ガスが出るのが嫌ならば、全ての人が、車を破棄してしまえばよいのだが、それはそれで、また新たな悲劇を生み出すことになる。


実際、人類は車を使うことによって、多くの幸福を生み出した。


今後も多くの幸福を生み出していくことだろう。


ならば、いたずらに車を破棄しまうのではなく、排気ガスの排出量が少なくなるよう、努力していくことが大切なのだ。


また、煩悩とは、庭に生えてくる「雑草」のようなものである。


しかし、雑草が生えてくるのが嫌だからといって、庭を焼き払ってしまたら、本末転倒であろう。


毎日努力して、適度に雑草を処理していくことによって、庭の美形は整っていく。


この調整の努力が大切なのだ。


だから仏陀は、反省の教えを説き、


キリストは、悔い改めの重要さを説いた。


この世は天国とは違って、精神力を鍛えるための付加が多い。


この世では、肉体という重しが与えられているので、人は生きていくために、どうしても様々な不純物を産み出してしまう。


しかしそれは仕方のないことだ。


なぜなら、肉体を持って修行をするということは、天国と比べて10倍以上のハンディがあるからだ。


しかし、10倍以上のハンディがあるからこそ、天国では成せない魂の筋肉(精神力)を培うことができる。


だからこそ、人は数百年に一度この世に生まれ変わり、日々正しい心を探究し、煩悩という雑草を適切に整理し、精神力を鍛えていく必要がある。


人間は、この世が天国と同じように理想的な姿となるよう、常に努力していかねばならないが、しかし、そこに人間関係のあつれきが起り、地球環境に不調和が生まれてくるなら、


反省を武器にして、調整をはかっていく必要がある。


そうすることによって、人は人間関係のみならず、宇宙の全ての存在と進歩と調和のバランスを取っていくことができる。



進歩と調和。


これは、一見、相反する法則のように見える。


確かに進歩と調和のエネルギーは相反してはいる。


しかし、この相反するエネルギーが遺伝子のように複雑に絡み合いながら回転し育んでいく真理こそ、「宇宙の二大原理」なのである。


これは、


人間がありし以前も、


人間が消滅した後も、


永遠に存在し続ける「愛の原理」である。



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追記



進歩と調和は、どちらかに傾き過ぎると、必ず反作用が起ります。


進歩に片寄り過ぎれば、社会は競争が激しくなります。


しかし、競争が「切磋琢磨」の域を超え、「自分だけ」、「我が社だけ」、「我が国だけが良くなればよい」という 風潮が強くなってくると、犯罪や戦争が増えてきます。


反対に調和のみに片寄り過ぎると、優しい人々が増えてきますが、「創造力」「強さ」、「情熱」、「忍耐心」という精神は弱くなり、文明が衰退していきます。


これは、恵まれた環境で過保護に育てられた子供が、大人になって、いきなり社会に放り出されると、お坊ちゃまで使いものにならないというケースがありますが、まさにこれに値すると思います。


ですから、調和が行き過ぎ、過保護が人類全体に蔓延していきますと、社会全体が弱体化していくようになるのです。(今の日本がそうかもしれません。明治、大正時代の人々に比べて、あまりに精神力が弱すぎます。(武士道精神の退化。騎士道精神の退化。)


ですから、


進歩と調和は、どちらかに片寄り過ぎることなく、双方バランス良く行っていくことが重要になります。


これは、仏教がいう「中道」の精神にあたります。


極端な左右を選択するのではなく、双方をバランス良くコントロールしていくことに、成功の秘けつがあるという教えです。


考えてみれば、神さまは、宇宙のあちこちに「相反する2つの法則」を与えています。




進歩と調和


陽と陰


上と下


左と右


磁力のSとN


男と女




相反する2つのうち、ひとつを選んで行動することは、案外簡単です。


しかし、ひとつだけを押し進めていきますと、必ず不幸が訪れます。


進歩と調和の双方をうまく調整しながら押し進めていくことは難しいのですが、それを努力して行っていくことこそが、宇宙の全ての存在の幸福につながっていくのではないでしょうか。


これは、難しい応用問題です。


歴史上人類は、進歩と調和のどちらかに片寄ってきたことが多いですから…


神さまは、



「21世紀になった今、人類は進歩と調和の両方を

 

 コントロールできる魂に成長していきなさい」



と大きな問題集(応用問題)を出されているのです。


20世紀以降、科学が急激に発達してきましたが、人類は、アトランティス のように唯物論に埋没し、文明そのものを崩壊させてしまうのか。


それとも、科学文明を発展させながらも、同時に精神性に目覚めることが できるのか。


これはまさに、



「宗教(神秘主義)と科学(合理主義)という、

 

 相反する理念を統合していきなさい



という、人類に対する神さまからの応用問題なのだと思います。



合掌…。(_ 人 _)

 

 

 

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