久しぶりの上野です。

目的はトーハク(東京国立博物館)で開催されている特別展「桃山―天下人の100年」を観ること。

観るためにはホームページから日時指定で予約しなくちゃいけないのだけど、どうやら平日だから空いているらしい。

予約しないで行ってみるか。

えい、ままよ。

ふらりと出かけました。

JR御徒町駅前にある吉池で買い物を少々。

お山に向かいましょう。

西郷どんは相変わらず一重の着物で立っています。

おお寒。

裏へ回りましょう。

あれ!?なんだろう。

彰義隊の墓ですよ。あぁた。

幕末、上野の山に立てこもって新政府軍と戦った旧幕府の彰義隊。

稀代の戦略家・大村益次郎によって撃破され、たった半日で敗走します。

手塚治虫「陽だまりの樹」の主人公もここに眠っているのかな。

墓碑には「戰士乃墓」。

幕末の三舟のひとり山岡鉄舟の揮毫です。

達筆すぎて読めない。

さらに裏へ回りましょう。

おっ!桜が咲いてますよ。

三分咲きくらいか。

「十月桜」とあります。

上野のお山は江戸の鬼門艮(うしとら=北東)を守る東叡山寛永寺の寺域。

京の清水寺を模した清水観音堂に寄ってみましょう。

「月の松」なんてのがありますよ。

広重が名所江戸百景に描いた松。

人工的にむりやり丸くしています。

面白いけどなんだか痛々しいね。

さあて、いよいよトーハクです。

私、ここから眺めるトーハクが好きなんです。

トーハクの上に広がる天は高い。

あいにく催事のためにテントが張ってあるのがザンネン。

トーハクのチケット売り場にはほとんど人が並んでいません。

よしよし。

待たずに入場。

萩の花は満開。

ユリノキはわずかに黄葉している。

で、「桃山―天下人の100年」であります。

日本の美術史上最も華麗だった安土桃山時代。

その前後100年に生み出された至高の美術の数々を観覧できます。

いやあ、見応えがありましたね。

2020年後半の美術展ではピカ一ぢゃないかしら(全部観てるワケぢゃないけど)。

1時間半で観るようにとの注意書きは無視して(空いているんだもの)、結局南極、3時間半かけて観て回りました。

入館料¥2,400はチト高いけど十二分にその価値はありますね。

そんなワケで、みなさま。

この秋は上野にいらっしゃいませんか。

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