風薫る(にはチト早いけど)爽やかなある日、上野に遊びました。
「UENO WELCOME PASSPORT」を1月に購入したのですがまだ使い切っていなかったから。
上野にある文化施設(トーハク、上野動物園、国立博物館など8施設)を¥2,000でまわることができるのです。
期限は5月31日。
急がねば。
が、もっぱらの目的はトーハク(東京国立博物館)のユリノキを見ること。
連休前半とあって多くの人が来ています(外人さんが多いね)。
ユリノキは・・・
おお、咲いてる咲いてる。
もう何度も書いてるけど、小津安二郎の「東京物語」では上京してきた老夫婦がこのユリノキの下のベンチに腰掛けて語らうシーンがある。
そのベンチに座って巨樹を仰ぎ見る。
うれしいな、今年も観ることができた。
せっかくだから館内に入りましょう。
舟木本(岩佐又兵衛)の洛中洛外図にご対面。
2年半ぶりかな。
相変わらず坊主が若衆を抱いている。
上村松園の「焔」にも対面。
生霊となった六条御息所の嫉妬に狂う姿を描いています。
着物の柄が藤の花と蜘蛛の巣。
時季にぴったりの画ですね。
近くの東京藝術大学大学美術館にも寄りましょう。
コレクション展が開催されています。
おおっ!!!
曽我蕭白の「群仙図屏風」があるぢゃありませんか。
この人はホントに人を喰った絵師だね。
「蛇足軒蕭白」なんて落款を書いている。
右隻には西王母なんだろか、桃をのっけたお盆をささげた女性を描いています。
そのおっとりした表情がいいね。
が、それにひきかえ精緻に描いた鳳凰(だとおもう)の獰猛なこと。
獲物を狙う炯炯とした眼光、鋭い嘴、鱗に覆われた脚と爪。
鳳凰とゆうより猛禽、まるで、Tレックスだぜ。
そのまま「ジュラシックワールド」に出てきてもおかしくない。
と、意外な作品に出会えて大満足な私でありました。
こうなると・・・
あとは、みなさまご存知のアメ横は「天天楽」に赴くのみ。
豚足と生ビールのセット(¥550)をいただき、白酒(35度はあるんぢゃないかな)と油条でお腹を満たして帰路についたんであります。
いやあ、今日は充実した一日だったな。
連休はまだつづきます。
みなさまもいかがですか。