どうして「NO」が言えないのでしょう?
NOと言ったら怒られた!叩かれた!無視された!泣かれた!揉めた!という過去の経験がトラウマになっている人が多いです。
NOと言うと、相手を拒んだことになるんじゃないか?NOと言うと、相手から拒まれてしまうんじゃないか?という恐れがあるからです。
でも、NOが言えないということは、YESも言えていないことを意味します。
本当は嫌なのにNOが言えず、いつも相手に合わせてYESと言っているわけですから、自分は何が好きで何が嫌いか、何がしたくて何がしたくないかが分からなくなります。
いつも「いいよ」しか言わない人は、軽く見られたり、都合の良い人として扱われがちです。
他の人のためならNOが言えますが、自分のことになるとNOが言えなくなるというAさん。
Aさんはよく「面倒くさい」と言います。
自分のことになると面倒くさいのだそうです。
面倒くさいとは、人とぶつかりたくないということです。
他人と衝突したくないから、自分の望みや意見を主張することを避けるのです。
でも、それではいつまで経っても自分の存在意義を見いだせません。
この状況は虚しさだけでなく、怒りも生み出します
やがて、人とぶつかりたくないがためにし続けた我慢(怒り)が限界に達し、過食という形で爆発します
じゃぁ、どうしたらいいか。
本当のYES:「私はこれができます」「これが好きです」「これが得意です」「これがしたいです」「これがほしいです」
本当のNO:「私はこれはできません」「これが嫌いです」「これが苦手です」「これはしたくないです」「これは要らないです」を言えるようになるしかありません。
もちろんいきなりは無理ですよね。
まずは、言っても大丈夫そうな相手を見つけましょう。
Aさんは、私には本当のYESとNOが言えるようになりました。
その表現の仕方も上手になってきました
自分が本当はしたいこと、本当はしたくないことも分かってきたため、本当のYESやNOを言えそうな相手、言いたい相手、言えない相手、言いたくない相手も分かってきました
次は、言っても大丈夫そうなお友達で練習し、より自信をつけていくことが目標です