シンイで年越し企画  2017   爪先(隷属) | やりっぱなし。。。

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頭に浮かんだ雑文のブログです
二次小説もどき書いてます 少し かなり 変わり種っす
SSが多いです

お話し アソート❤

鳥の声で目覚める

 

王宮内の私室

 

床を離れ 身支度を整え 典医寺へ向かう

 

いままで何年も同じ朝を迎えた

 

医員達に今朝の仕事を振り分け 自分の診察室に行く

 

唯一つ変わったことは隣りに紅い髪の女人がいること

 

想定外の知識と行動  

 

容姿とはかけ離れた言動

 

良くも悪くも驚かされる女(ひと)

 

チャン先生 いま いいですか?

 

はい?

 

この患者ですけど 投薬の配合がこれでいいか  見てくれます

 

どれですか

 

天界から現れた天女  医仙

 

私の知らない未知の医術を身につけて 私を驚かす

 

これで漢方 鍼灸を体得すれば 恐らく高麗一の医員になろう

 

ふんふんふん  そうですね  流石 チャン先生 ありがとうございました  よく分りましたわ

 

理解が早くて結構  ウンス殿は一言えば十わかってくれる  教え甲斐があります

 

ほほほ  先生が優秀ですからですよ

 

ところでウンス殿 今日の勤務はどうなっていますか

 

お昼で予定は終わりです  あとはどうしようかと

 

でしたら 私に時間をいただけますか

 

えっ?

 

お連れしたい処があるのですが

 

何処ですか

 

それは後のお楽しみと言う事で

 

あらあ  珍しいですね  そんな  謎めいた事を言うなんて

 

では 決まりですね  後ほど

 

チャンは診察に戻った

 

 

 

午後からも良い天気だった

 

ウンス殿  大丈夫ですか

 

ええ  なんとか  随分歩いたと思いますが まだ遠いのですか

 

はい  もう少しです  頑張って

 

ウンスは強張った笑いを返した  実は先程から足に靴ずれが出来ていた 

 

痛っ  今日に限って新しい靴で来たから 失敗したなあ  もうっ

 

先を行くチャンが立ち止まった

 

チャン先生  どうしました  着きました?

 

ウンス殿  座ってください

 

えっ

 

いいですから  座って

 

ウンスが道脇の草むらに座るとチャンがしゃがみこんでウンスの靴を脱がした

 

な なんですか

 

白い足袋に血が滲んでいる

 

痛いのでしょう  何故言わないのです  仰って下されば引き返したものを

 

だって

 

チャンは足袋を脱がし 懐から布を出して手当をした

 

今日は珍しい書物を扱う店にお連れしようかと思ったのですよ

 

それはまた今度にしましょう  歩けないでしょう 馬を借りて来ますからそれに乗って帰りましょう

 

透けるような白い肌の足  その爪先に唇を押し宛てそうな気持ちを抑えながらチャンはウンスの足に白布を巻き付けた