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AKIRA、とうとう刺された！
本田翼を助けるためにヤクザの事務所に乗り込んで刺されたAKIRA。その後、学校で試験を受けるが、試験終了後に出血多量で倒れてしまう。
AKIRAが倒れて騒然とする２年４組
◎あらすじ（ネタバレあり）
鬼塚（AKIRA）の担当する２年４組の神崎（本田翼）が通勤ラッシュ時の電車を止める事件を起こした。
怒る教師陣だったが、IQ２００の天才児・神崎には何も応えない。
同刻、鬼塚の昔の悪行を暴露するビラが出回った。
鬼塚をよく思わない教師陣は鬼塚に「全国模試で１位を取らないと解雇」という条件を突きつける。
勉強が全くの苦手で焦る鬼塚に、神崎は家庭教師を買って出る。その高すぎるIQ故に「頭脳だけ」を必要とされていた神埼の目的は「暇つぶし」だった。
そんな神崎だったが、鬼塚と接するうちに生きる充実感を見出していく。
そして迎えた全国模試当日に神崎が失踪した。
神崎は、母親がヤクザに上納する金をデイトレードで損失したことの責任を取らされて拉致されていたのだった。
神崎からの「助けて」というメールで居場所を突き止め、救出した鬼塚。
急いで神埼と一緒に試験会場に向かい、神埼の特訓の甲斐もあり次々と解答用紙を埋めていった鬼塚だったが、試験終了直後に倒れてしまう。鬼塚は神埼を救出する際に刺されて負傷していたのだ。
血に染まったテスト結果は採点不可能だったが、鬼塚は理事長（黒木瞳）の奮闘で解雇を免れた。
また、鬼塚と神埼の間には「ダチ」という絆が生まれた。
しかし、２年４組のクラスメイト菊池（高田翔）は理事長に「あなたの罪を断罪する」と宣言する。
また、鬼塚の「ダチ」となった神崎を許せない「担任イジメ」の主犯・雅（川口春奈）は「神崎は精子バンクで購入した精子で出来た子だ」という中傷ビラを校内に貼りまくる。
◎みどころ
AKIRA、とうとう刺された！
◯おもしろポイント
本気になった本田翼
IQ２００の天才児という設定の本田翼（神崎）。
母親から「私の儲けのためだけに頭脳を使え」と散々言われてすっかり自分の居場所や存在価値を信じられずにいた。人生を「余生を過ごすだけの退屈な人生」と言い、虚しい毎日を過ごす。
笑顔が一層虚しさを感じさせる本田翼
しかし、ひょんなことからAKIRA（鬼塚）の家庭教師となり、交流を持つことで「自分は必要とされている」という実感を少しずつ感じ始める。
AKIRAとの関わりで本田翼は少し本音を言えるようになる
虚しいだけだった本田翼の人生に少し光がさしたところに、ヤクザに拉致されるという事件が起こる。自分を置いて逃げた母親に絶望し、自分の頭脳でその場を何とか切り抜けようとする本田翼だけど、心の底では「助けて」と叫んでいた。そんな本音を少しだけAKIRAに見せるが、すぐに「大丈夫。冗談だ。」と本音を隠してしまう。
そんな本田翼にAKIRAは「なぜ俺に”助けて”と言わないんだ！」と激高する。
本田翼のために「本気で」怒るAKIRA
そんなAKIRAの「本気で自分を心配してくれる気持ち」を受け取った本田翼は「助けて！」と本音を叫ぶ。
AKIRAの「本気」が伝わった本田翼は「助けて！」と「本気で」叫ぶ
AKIRAの奮闘と山本裕典の活躍で何とか、解雇のかかった勝負の試験会場にたどり着いたAKIRAと本田翼。
試験を終えて２人は拳を交わそうとするが、ヤクザに刺されたAKIRAは試験終了後に倒れて病院に運ばれてしまう。
試験が終わって「ダチ」の証に拳をぶつけようとするAKIRAと本田翼
自分をを本気で心配し、涙を流す本田翼に「お前が本気だから、俺も本気になれた。お前が俺を心配したように俺もお前を心配した。必要とされない奴はいない」と伝える。
本田翼に自分の思いを伝える病床のAKIRA
AKIRAの言葉に「本気」で泣いて応える本田翼
本気にならない人生はつまらないし、虚しい。
本田翼の設定の「神崎」のようにどれだけ能力や才能があっても。
本気の人間は周囲からしたらある種滑稽かもしれない。
それでも、その「本気」で突っ込んでくる力は凄まじいエネルギーを放ち、人を惹きつける。
何より、「本気」の人間はある意味手段を選ばず（ちゃんと取るべき戦略や段階を踏んで）やって来る。たとえ、本懐を遂げられなくても、「本気になった」事で得るものは確実にあるし、次の「本気」に向けてスタートを切ることが出来るようになる。
今話の最後で致命傷的な中傷を受けた本田翼だけど、それでもこの危機を乗り越えて「本気」で人生に向かって欲しい。その方が確実に楽しいから。
◯ツッコミポイント
「カンニング方法教えろ！」
全国模試で１位を取ることを突き付けられたAKIRA。
しかし、勉強が苦手で７科目合わせて４９点しか取れなかった。
焦ったAKIRAは生徒たちを呼び寄せて「お願い」をする。
「カンニング方法を教えろ！」と。
その発想がGREATだ！笑
そして唖然とする生徒たち・笑
◯雑感
今話の最後に「偽りの天才児」と川口春奈に言われ、「精子バンクで出来た子だ」と暴露された本田翼（神崎）。
個人的な感想だけど、「精子バンクで生まれた子」という事がそんなに悪いことなのだろうか。
生まれた後にどう育ち、どのような未来を目指していく事のほうが大切じゃないのか？
出生や出自で人を貶める事が出来ると本当に思っているのなら、貶めた者のその後は、自身が出自や出生に縛られるようなしがらみだらけの人生しか待っていない。
１０代の若い感性でこの中傷は致命傷になりかねないけど、それでも本田翼には何とか立ち直って今後の未来をどう生きるかに主軸を置いて生きて欲しい。
そして、「担任イジメ」に妄執する川口春奈もその妄執から解放されて欲しい。
憎しみや怒りの感情を持ち続けることは、その感情を持つ本人もとても苦しいことだから。
次回はそんな苦しむ本田翼と川口春奈の血で血を洗うような展開になるっぽい。
ドラマとしては楽しみだけど、２人には幸せになってほしい。（あと、ワケありげな黒木瞳にも）