バレンシア駅から電車に乗って「Gandia(ガンディア)」という場所へ。ここは海も山もあり、スペインでも人気のリゾート地です。
ここにとても良い学校があると聞いて、やってきました。なんでも大学付属の語学学校なのだそう。
語学学校で7-10か月勉強すれば試験なしで大学へ進学できる!
この大学付属の語学学校、この学校で7~10か月スペイン語の勉強をすれば、試験なしで提携の大学に入学できるのだとか…!
しかもしかも!
大学・大学院の学費が、なんと年間約30万円!
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なんでもスペインは州によってルールがことなり、バレンシアは外国人でもこの価格でOKなのだそう。この語学学校は大学付属ということもあり、必ず入学までにそのレベルまであげてくれるのだそうです。
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語学学校といっても、授業を受けるのは大学校舎ですし、教えてくれるのも大学教授なので、語学学校に行く期間もほぼ大学生であるのと変わりありません。図書館やジムを使ったり、一般の大学生と一緒にレジデンスシェアをしたり、サッカーチームに入ったり。.
こんなことができる語学学校は、とても珍しく貴重です。
視察に行った日は、とってもラッキーなことにスペイン女王が視察にこられていました。エンジニアや建築の分野に強い大学のよう。女王がくるぐらいですから、そのクオリティはお墨付きともいえるでしょう。
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中国の方は早くも英語からスペイン語に移行。需要が年々高まっているスペイン語
「大学は行きたいけど、スペイン語か~」と思うかもしれませんが、2030年を超えたあたりから、英語よりスペイン語人口のほうが多くなるのだそうです。日本でエンジニアをしたりメーカーに勤めるなら、南アメリカの支社や工場と一緒に仕事をすることもあるでしょう。実際、日本の車メーカーなどとこの大学は提携をしているのだそうです。
これからの時代、スペイン語ができれば就職、転職にも有利になるといえそうです。
実際、この語学学校は中国の上海大学と提携していて、中国の人は早くも英語留学からスペイン語留学にシフトしているのだそうです。さすが大陸の文化。世界の動向を読むのが早いなあと尊敬します。そういえば韓国の人もセブ留学に早くから着手し、日本がセブ留学と騒がれ始める10年も前から韓国では当たりまえのことでした。
ギャップイヤー/休学でのスペイン語留学もおすすめ
日本の大学に行きたいところがない人や、将来世界で通用する技術を身につけたいと考えている方も、ぜひスペインの大学進学を選択肢にいれてみてください。日本の大学は年々評価が落ちています。それもそのはず、大変な思いをして入学をしても、入ってから頑張らない人が多すぎるのです。大学院への進学率もまだまだ低く、専門性がないことが国力にも影響しているという人もいます。
「海外の大学にいくなんて、そんなお金ないわ」
という方も、バレンシアなら大丈夫。上述の通り、4年×30万=120万円程度で大学を卒業できます。
実際には諸経費がかかったり、生活費もかかりますが、アパートも月5万円ぐらいですし、学生でも週20時間ぐらいまでアルバイトができますので食費などは稼げそうです。(もちろんあらかじめ貯金をしておくにこしたことはありません)
意外なことに、バレンシアには日本語を勉強したいという人も多いらしく、「日本語教えます」と掲示板にかけば、家庭教師のアルバイトもありそう。
語学学校の間はそれなりにかかりますが、語学と専門知識を習得できるのであれば、日本の大学に行くよりもずっと価値があるかもしれません。
大学院進学で転職にも有利
大学生だけでなく、社会に出た方でも「スペインの大学院を出る」という方法もありです。コースによりますが、1年で卒業できる大学院もあるのだとか。そして学費も年間30万円ですから、もうこれは行くしかありません!
語学学校には7-10か月通わなければならないので、全期間あわせると2年はみておきましょう。
語学学校自体は年100万円~ぐらいかかりますし、基礎的なスペイン語はしっかり勉強しなければなりません。しかしそれを乗り越えれば、スペイン語を習得し、専門分野で大学院卒業。その知識をもって、より有利な転職をとげることができそうです。特に海外で活躍したいというエンジニアの方などには本当におすすめしたいものです。