自転車で、でかけよう。 -5ページ目

Wの悲劇

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じょんです、まいど。

今日は、倒れた我が子を見舞う [ Nばーちゃん ] のサポート。



早いもので、あっという間に5ヶ月が過ぎ、来月は退院される予定。

(180日超える入院はなかなかさせて貰われへんし、医療保険外-実費なる)



当初は一生寝たきりの可能性もあると言われていたご子息も

表情を取り戻し、意味わからんときもあるけどお話もされるようになり、

介助があれば起き上がって車椅子にも移ったり、歩く練習もできるように。



今日はな、じょんが読んでた故・山崎豊子さんの 「 ぼんち 」 という本に

興味を示され、いきなり読み始めてん!



ちなみに、大阪の船場商人を題材にした本で、当時の豪商ぶりがすげー

主人公は由緒正しい足袋問屋のぼんぼんで、20歳くらいから花街に出入りし、

若くして跡継いでからは女道楽がいっきに加速、女が自分を成長さすと考え

女道楽貫くためには商売にも精を出す、みたいなww



当時(大東亜戦争前)は、暖簾を持つ大店の旦那は外に妾でも囲ってなければ

見栄えが悪いみたいな風潮もあったようで、気に入った芸妓がおったら

家2~3軒建てられるくらいの金でお茶屋から落籍させ、もちろん家も持たせて

毎月莫大なお手当払ててんな。それがステータスみたいな(笑)

んで、主人公は、なんしか次から次に妾をつくり、今読んでる時点で5人( ・∀・)



もうね。

金の使い方が半端やない。

今の感覚で言うたら、たぶん、お手当込みで月5千万円近く散在してはるww



おっと。

それはどーでもええ (笑)

自転車で、でかけよう。



じょん 「 おにーさん、字読めるようなったんですか? 」

Nにー 「 読めるよ 」

じょん 「 すごい!いつの間に?今度なんか本持って来ましょか? 」

Nにー 「 ん~いーよー(持って来て欲しい) 」

じょん 「 どんな本が好きですか?歴史小説とかミステリーとか。 」

Nにー 「 ん~これでいーよー 」

じょん 「 それはあかん、今読んでるねんもん! 」

Nにー 「 ん~これでいーよー 」



うははは( ・∀・)

しゃあないから本置いてこうか思ってたら

Nにー 「 行こう行こう 」

じょん 「 どこ行くんでっか?車椅子でお散歩でっか? 」

Nにー 「 行こう行こう 」

じょん 「 外はもう秋でっせ、気持ちよろしいで 」

Nにー 「 ちゃうちゃう 」

じょん 「 え、お散歩ちゃうんでっか 」

と向かった先は1階の売店。



10分くらい悩みはって、

入院以来はじめてご自分の意志で購入したのは、

夏樹静子さんの名著 Wの悲劇。



お買い物するなんて夢にも思ってへんかったから

「 お金持って来てへんよ 」 言うたときの衝撃を受けた顔と

お金とってきて本をお渡ししたときの満面の笑みの落差が笑た~



きっと3年もあれば、

僕の知らない、本来のNにーの姿が取り戻せるんちゃうかな、

思えた1日やったわ。



人間て、すごいな!


 


うーん、うららかー ヽ(´ー`)ノ