娘の中学の制服を下さいと同級生のU君のお母さんが
来られました。U君と娘は、話しませんが、U君は私には
私学合格した時も、本命の公立に合格した時も、報告に
来てくれました(男のコもかわいい!)
モノを大事に使う我が家…制服も体操服もほとんど
傷んでなくて、捨てるのは辛いと思ってたので喜んで
了解しました。が、何も言わずに制服のおさがりを
もらう話を聞いてる、新一年生になるU君の妹さんは
どんな、気持ちかな…
と気になったのには、ある思い出があります。

幼い頃から手芸が大好きだった私は、小学校高学年で
始まる家庭科と必ず買ってもらえるはずの学校の
裁縫箱をとても楽しみにしてました。
しかし、母は、その年に中学生になった兄が使っていた
裁縫箱を使いなさい、と言いました。
昔の子供は、こんな時、親に逆らう事は出来なかった。
もの静かな兄は、綺麗に使っていたけれど、私は
悲しくて悲しくて、必死でママレモンでゴシゴシと
こすって綺麗に磨きました。泣きながら汗

家庭科の最初の授業の日、クラスのみんなは私の
裁縫箱を見て、集まって来てくちぐちに
「久美ちゃんの男の子用?今年の絵じゃないやんー
かっこいいラブラブ
と言ってくれたので、単純な私はすっかり嬉しくなり
その裁縫箱が大好きになり中学卒業まで使いました。
その後、中学はもちろん、高校まで兄と一緒だったので
ありとあらゆる、おさがりを使いましたが、平気でした。
でも、あの、裁縫箱を泣きながら磨いた時の思いは
忘れてないので、U君の妹さんは、どんな気持ちかな
と思ってしまったのです。

娘はワケあって、苦労多く育ってますが、それでも
一人っ子なので、いつも新品でスタートします。
こんな我慢はきっとできないでしょう。

可愛いシャープペンシル(娘に買ってきてもらって)を
クリーニングした制服に添えて、お渡ししましたプレゼント