2005年4月1日「チーズについて」 | シェフのページ

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オー グルマン…。フランス語で「食いしん坊」の意味の単語です。その名の通り食べ物、食にまつわる話し、見解をただただしるしてゆくブログです。このブログを通じて色々な人達との食に関する意見の交換を楽しめればと思っています。


さとしぇふのブログ-2005年4月1日
大体常時14,5種類でしょうか。
状態の管理が行き届く範囲で出来るだけ多い種類を揃えたいと思っています。

さとしぇふのブログ-2005年4月1日2

かつては大の苦手だったブルーチーズも今では大好きなチーズです。
とくにパピオン社のロックフォールは大好物!

さとしぇふのブログ-2005年4月1日3
今僕が一番すきなのがヤギのチーズです。
その中でもこのクヴェラックやローゼラル(農家の名前)のフレッシュなタイプのチーズ。
おいしいですよっ。


フランス料理の楽しみの一つにチーズがあります。色々なチーズがありますよね、
本当に。

実は僕がフランス料理に触れるきっかけになったのは実はチーズだったんです。

ボクシングの現役時代、まだ大学生の時だったと思います。

あるアルバイトの打ち上げでチーズの盛り合わせが出されたんです。
そのチーズの盛り合わせを出してくれたある広告代理店の人は大のチーズ好き。

プラトーに乗って来たのは実に色とりどりの見たことも無いチーズたち。
チーズと言えば6Pチーズやせいぜいフェラディルフィアのクリームチーズでした。
その僕たちにヨーロッパ産のナチュラルチーズのプラトーはまったく非現実的なものだったんです。
そして僕が一番最初に手を出したのが何やら青々としたブルーチーズでした。

それを口にした瞬間。
口の中に走るしびれるような感覚。
一気に血圧が上がってゆくような強い塩分。
「なんだこれは!」これが僕のチーズとの最初の出会いだったんです。

それから4年後、僕はチーズと新たなる出会いをすることになるのでした。
大學を卒業し、2年間のサラリーマン生活を送った後プロボクサーお決まりの貧乏生活を
送ることとなりました。

それがまあ結構楽しかったりしたわけですが、一人暮らしをしながら週払いのアルバイトをしていたんです。
当時食べ友達として付き合っていた今の妻からチーズの差し入れをもらったんです。

「クール・ド・リオン」のカマンベールチーズとゴルゴンゾーラでした。
このカマンベールは実に良い状態でとても美味しかったんです。

そして青カビのゴルゴンゾーラです!
なんでも懲りずに何度でも挑戦するほうだったのであの忌まわしきブルーチーズに
再度挑戦することになったのです。

まずは匂いを嗅ぎ、そして少し舐めてみました。
さらにほんの少し歯の先っぽのほうで削るようにして食べてみました。

「えっ」・・・・「うまいじゃん!」これ本当においしかったんです。
すごく滑らかで塩味もほどほどで。
(初心者の僕には本当に良い状態だったんだと思います)

それから僕のチーズ行脚は始まりました。

取り合えず食べ物は何でもたくさん食べて味を覚える!
というのが昔からの性分でしたから週払いのバイトの給料袋を
そのまま持って広尾に出没しました。

広尾プラザの中のチーズショップやその当時広尾にあった「ヴァランセ」に出向いて
1回で1万円分くらい買って行くんです。
もちろんほとんど一人で食べるわけですね。

食べたチーズは全てノートに書きとめていました。

いまでもそのノートが残っていて何かの折に眺めてみると・・・
なんか途中から同じ様なものばっかり買っていることに気が付きました
(まあこのときはプロじゃないからいいですね)。

でも普通はそんなことはないんですよね。

チーズは食べたいんだけどお料理でお腹いっぱいになってしまってチーズまでたどり着けない!

そういうお客様の言葉を時々耳にします。

そんなときはひとこと声をかけてください。

食事の前、食事の間にチーズを食べればいいんじゃないんですか。

お料理とお料理の間におしゃべりでもしながらチーズとワイン・・・
なんていうのも楽しいんじゃないですか。

(少しくらい料理が遅くなっても大丈夫!・・・そんなことはないですよね・・・・・。)

最近じゃ、自分で熟成させているチーズなんかもあるんですよ。

ほんの遊びなんですけど。

では今日のところはこの辺で                      AU REVOIR