震災直後の話 | 【雲の向こうはいつも青空】PAREANAのblog

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幸せは自分の感じ方次第。小さなことも喜べる人になりたい。

今日は小学校の離任式。

体育館と校舎の一部が壊れて使用できないため、校庭で行われた。
2年、3年の時にお世話になった先生が転出されるということで、最後にご挨拶を…と仕事に行く前に校庭に立ち寄ると、花束を抱えた先生方の後ろ姿に見覚えが!
現在の担任の先生だ。
本当に今年度は特にお世話になったので、ショックを隠しきれない。
更には保健室の先生まで!
お世話になった先生が皆辞めていく…

最後ご挨拶したが、うまくお話しできなかった。
泣きながら出勤した。


震災直後の話。

私の父がしばらく食べ物に困らないよう向かった先はコンビニ。
スーパーはすでに営業できない状態だったらしい。
皆がコンビニに行列。
しかもレジが使用できないため、アルバイトのお兄さんが、かじかむ手で電卓を辿々しく打ちながらのお会計。
このままでは何時間並ぶかわからないとみた父が、
「電卓を叩いてあげるから値段読み上げて」
とレジを手伝ってきたというのだ。
他のお客さんも協力してくれたらしい。
日本は平和だ。


もう一方。
夫の会社では津波が押し寄せていた。
千人分の車が皆流されていくのを社員達はビルの上から見ていたらしいのだが、夫の後輩が溺れている人を発見。
危険だから行くな、と言う声もあったが、見捨てるわけにはいかないと全身ずぶ濡れになって救助。
そのまま夜を明かしたとのこと。
外は雪。
かなり寒かっただろう…
ちなみに彼は実家も独り暮らしのアパートも、500万円の愛車もすべて流された。


それでも皆元気。

今日も家を流されたと言うお客様を対応したが、命あるだけ幸せ、と言って退会された。

命ある限りできないことはない。
やれるところまでやって、疲れたら休めばいい。