帰省

いよいよ、2010年の訓練を終え、待ちに待った帰省の日です。

候補生たち、みんな楽しみなんだろなぁ～と思うと、
私まで候補生たちに会うのが楽しみで、
予定より少し早く養成所に到着！　　

すると、教官・候補生たちが、練習走路から移動してくるではありませんか・・・

そう、今日は帰省するだけの、年内最後の日ですが、
朝の教練（体操）とランニングは、日課通りにこなしているのです。　

私なんか、筑波の朝が寒くて、コートを脱げないでいるというのに・・・

え、え、えらすぎる・・・

朝の日課を終えると、候補生たちは、いつもどおり8時に朝食をとり、
8時半に教室に集合し、I所長とM教官（恐い方）から帰省中の注意を受け、
8時50分に玄関に集合し、教官が近くの駅まで車で送ってくれる・・・。
今日は、こんな流れです。

8時半。

候補生たち、私服に着替え、荷物を持って、教室に集合。

　

おしゃれな私服の候補生、スーツ姿の候補生、ジャージ姿の候補生・・・

さまざまです。

　
入所の際、不用品として預かった私物が返却されます。
現金も不要ですから、全員、教官に預けています。
間違えがないか、明細と照らし合わせて確認し、受け取ります。

候補生たちに厳しい生活を求める分、養成所の対応も本当に細かく厳しいです。
“ちょっとの気の緩みが命取り”という厳しさに一貫性がありますね。

候補生たちも、帰省とはいえ、私語なく、厳しい表情でひとつひとつ対応していますよ。

続いて、I所長から帰省中の注意。
「帰省中も

“オートレース選手候補生としての

自覚を持って行動する”

これに尽きる！」

との言葉が。

帰省中の注意

そして、M教官から、集合日時の連絡。


「おい、マスクしている奴、マスクとれ！」

「全員、元気に戻ってくるように。」

最後に、候補生たちの元気な顔を確認。

実は、この最終日、すぐに自宅へ帰れない候補生がいます・・・
鐘ヶ江候補生。
数日前の訓練中、落車し、打ち所が悪く、手術となってしまいました。
（手術後はすぐに退院し、帰宅できるとのことです。）

M教官「鐘ヶ江ちょっと来い！」

鐘ヶ江候補生「はいっ」

最後の日に、怒られちゃうのかなぁ・・・・・・ドキドキしていると・・・

M教官「お前の帰宅だけ見送ってやれずに悪いが、気をつけてな。」

鐘ヶ江候補生「はい」

M教官「気を抜くなよ。手術後の酒は体に悪いから、飲むなよ。」

他の候補生たちのいないところで、こんなやりとりが。

M教官、口調が厳しく、竹刀を持ち歩いて、恐い恐いと恐れられていますが
候補生たちを一番に考えて、いつでも心配している、
本当はとーーーってもやさしい教官なんです。

今日から、M教官（恐い役）と改めさせていただきます。

8時50分
玄関集合。

見送りの教官たちに挨拶。

「お世話になり、ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。」

教官が運転する車に分乗し、最寄の宗道駅へ！

電車を乗り継いで帰る候補生、家族や友達が迎えに来ている候補生、
それぞれですから、ここで解散です！

　
「また、来年頑張ろうなー！」

「酒、飲みすぎるなよー！」

「よい、お年をー！」

口々に思い思いの言葉を掛けながら、ここで暫しの別れです。

来年、元気な姿でまた会いましょう！　　 　　

今日のまやちゃん・ひろみちゃん

久しぶりに私服に腕を通した坂井候補生
「入所して体重が5kg落ちたので、すこしブカブカですが、筋力はついたと思います！」

家族と友人と再会の佐藤候補生

（結局、ダンボール2箱！）

　
佐藤候補生「髪くるくるだねー！」

お友達「前髪、伸びたねー！」

一瞬で18歳の女の子に変身！　

皆さん、ゆっくり休んでくださいね