VANOS | オートファインのDiary

VANOS

こんにちは。オートファイン@横浜です。

本日の横浜は夏日です。

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VANOS機構に関しては今まで何度かお話ししてきましたので

機能に関しての説明は多くはしませんが、BMWの多くのスタンダードモデル可変機構は

バルブトロニック機構に移り変わってきている中、Mシリーズ等の高回転を常用で使用する

モデルにはまだまだ現役で使用されている重要なパーツです。

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最近多く見られる不具合としてVANOSからのオイル漏れと機能の低下。

E36/M3初期で使用されていたシングルVANOSではあまり見られないのですが

ダブルVANOSになってからのモデルに多く不具合が見られる気がします。

オイル漏れももちろん不具合なのですが

VANOSの動きが悪くなっている車輌が多くなってきました。

①加速しない。

②異音がする等々。

①に関してですが、その車しか乗った事が無い人はそれが正常だと思ってしまっているケースがほとんど。

1,2速でアクセルを踏み込んでもヘッドレストに後頭部が張り付くような加速感が得られない。

3速→4速とシフトアップしアクセルを踏んでも鋭い加速感と言うより

惰性で速度が上がっていくようなイメージ。

エンジン回転の上がり方に段付きや違和感が無い事と、テスターを使用してもエラーコードとして

検知しない為、見逃されている事が多いですが

完調の車と比べるとフィーリングの差は歴然。

②に関して、分かりやすいのがエンジン始動時や停止時にガラガラといった異音がでるようであれば要チェック。

①、②の現象が見られる場合共に共通して言えるのは、ほぼ80%くらいの確立で

VANOS部からオイル漏れを起こしているケースが良く見られます。


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漏れたオイルはアンダーカバーに溜まる為、地面にオイル跡が付くと言う事が少なく

エンジンルーム内を除いても丁度VANOSユニットが邪魔をしてオイル漏れが発見しにくいのです。

点検に出しても見逃されてしまっている車輌も多いですね。

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取り外したVANOS本体下側

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ダブルVANOSの場合、インテーク側エギゾースト側両方に

可変を制御するソレノイドが組み込まれています。

このソレノイドを交換するかしないかの判断は機能チェックをし判断をします。

またVANOS本体をASSYで交換しなくてはいけないケースもあるので

この点の検査は知識と技術を兼ね備えた主治医に任せましょう。

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このM3も同様の症状。

吹け上がり、フィーリングがイマイチパッとせず

オイル漏れもかなりあったので修理。

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かなりのOリングとガスケットが使用されているので全て交換。

全てのパーツをクリーニングし元通り組み上げていきます。

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症状やどれくらいの期間そのまま乗っていたか等々

様々な状況により作業内容は変わってきます。