『黄金のクワガタ』

彼らは昆虫のなかでも、なかなか見つけることができない種類、

つまり、

希少種だ。

さらに、数あるクワガタの種類のなかで、

黄金のパートナーを探すことは

想像を絶するほどの厳しさがあるのではないか。

そんな彼らを、

心から美しいと思った。

そもそも、

彼らは自分らの魅力に気づいているのだろうか。

ひょっとしたら、

われわれ人間も、

希少種の黄金クワガタと同じケースがあるのではないだろうか。

地球上の人間は、人種によって多少の違いがあるにしても、

実は、人間の目では判別できない、種類が分類されており、

もし、

自分が黄金クワガタのような希少種であれば、

分母の数が圧倒的に少ないわけだから、

黄金のパートナーを見つけることは困難を極めるのではないか。

つまりは、

まずは、自分を今一度見つめ直し、

自身を黄金に光らせる努力が、

必要かもしれない。

希少種。