前回の記事の中で「Jim Keays(ジム・キーズ)のチャリティーコンサートで前座に出てきたEven(イーヴン)というオーストラリアのバンドを気に入った」ことを書いた。
だいぶ聴き込んだ今、私が思うに、イーヴンは1990年代英国バンドの東西横綱であるBlur(ブラー)と Oasis(オアシス)に匹敵するバンドだ。音楽性や髪型も似てるしね。初期のこの曲なんか文句なくカッコイイ!No Surprisesのプロモビデオはこちらから視聴
イーヴンのデビューは1994年。三人組で、ボーカル兼ギターのAshley Naylor(アシュリー・ネイラー)、ベースのWally Kempton〈ウォリー・ケンプトン)、そしてドラムのMatt Cotter(マット・コッター)からなる。曲を書くのは、もっぱらアシュリーだ。The Beatles (ビートルズ)や The Kinks (キンクス)といった1960年代のイギリスのバンドの影響が濃い。二十世紀に一度来日公演をした。日本への旅はとても楽しかったそうだ。毎年クリスマスの時期には、Xmas Even(クリスマス・イーヴン)と題したコンサートを開いている。2013年には何故か開催されなかったが、ここ二年は毎回2夜連続で開催されている。彼らの「Free Kicks」というアルバムには、なんと元Small Faces (スモールファイセズ)の Ian McLagan (イアン・マクラガン - 通称マック)が2曲ほど参加しているのだ。このことは、マックの公式サイトにも書いてある。
さて、紹介文はこのぐらいにして本題に入ろう。この屋外コンサートは2014年1月に行われた。前月の12月に毎年恒例の〔クリスマス・イーヴン〕が開かれず、「アレッ?」と思っているところへこの屋外コンサートの告知があった。町中にもポスターがあちこちに貼られていた。
この時点では、私はまだイーヴンの楽曲についてよく知らず、よって一人で出かけるのもなんなので、一緒に行ってくれる友人を探していた。ライヴの一週間前に、まだ切符が売り切れではないことを確認してからクロアチア系の柔道仲間のA君を誘ってみると、「じゃあ一緒に行こう」という返事。その夜、ネットで切符を二枚購入しようとすると、なんと売り切れ、、、、、ほんの数時間前まで残ってたのに、、、、、
アチャーッ!
と思いつつ、ベースのウォリーのフェイスブックページを覗いてみると「売り切れたけど、当日券を20枚ぐらい用意する」と書いてあった。よーし、こうなれば当日早めに行って並ぶしかない!
そしてライヴの日。35度を超える真夏日だ。会場はビルの屋上。屋根はあるのかなぁ、などと考えながら会場に到着。友人はまだ来ていない。一階のパブに入ると、そこではウォリーが一杯やっていた。当日券のことを尋ねたら、「開場時の先着20人分あるよ」とのこと。結局、開場時になんとか当日券を手に入れ、屋上の会場へ上がる。
スケジュール表を見ると、こちらのライヴにしては珍しく前座がなかった。その代り、オージー流バーベキュー(パンと焼いたソーセージ)をやっており、開演時間までみんな食ったり飲んだりするらしい。ちなみに屋根はなく、こりゃイカンということで、私はスーパーに日焼け止めを買いに行った。PAから流れる音楽はローリング・ストーンズのライヴ音源だったが、私のことを見つけたボーカルのアシュリーが、「後でキンクスをかけてやるよ」と言ってくれた。だから、少し期待して待っていたけど、結局かからなかった。
ショーは二部構成。先日イーヴンのマネージャーから貰った最新アルバムの「In Another Time(イン・アナザー・タイム)」は聴きこんでいたから、それからの曲は分かった。タイトル曲と「To The Lights(トゥー・ザ・ライツ)」はいつ聴いても名曲だ (こちらをクリック )。
第一部が終わり休憩時間。バンドメンバー達は一休みし、観客たちはバーベキューを食べたり水分補給をしたりている。しかしなんじゃこの暑さは!などと友人と文句を言っていると、聴き慣れた「ガガガガガッ」のリフが!そう、キンクスの「You Really Got Me(ユー・リアリー・ガット・ミー)」だ!大興奮していると、ウォリーがひょっこりやって来て「Just for you, mate!(お前のためにかけたで!)」と私に一言。その後40分間に渡って、キンクスの名曲の数々があのでっかいコンサート用スピーカーから流れたのであった。
その上、アシュリーのギターを調弦するローディーが私のところに来て、「〔キンクスのギタリストの〕Dave Davies(デイヴ・デイヴィス)のソロツアーTシャツ着とるけど、実際見に行ったんか?」と聞いてきた。私の答えは「Yes」。半年前の2013年6月のデイヴの復活コンサートツアーをカリフォルニアまで観に行っていたのであった。
そうこうしていると第二部が始まった。屋上コンサートということで、アシュリーがビートルズの「Get Back (ゲット・バック)」のイントロを弾き始めるが、客席から「今日はカバー無しのはずだー!」の声が上がり、すぐ止めて再びイーヴンの持ち歌に戻る。後半アシュリーがヤマハのギターを手にして演奏した曲がめちゃくちゃカッコ良かった。でも、曲名が分からない。歌詞から「Which Way To Run (ウィッチ・ウェイ・トゥ・ラン)」ではないかと推測できたが、確信はない。私にとってはその曲がハイライトだった。
楽しいコンサートで、イーヴンにより興味が湧いてきた私と友人は、ファン選曲のデビュー18周年記念2枚組ベスト盤「First XVIII (ファースト18)」をそれぞれ購入して家路についた。
家に帰ってから調べると、あのヤマハのギターで演奏した曲の名前はやはり「Which Way To Run」。購入したベスト盤には入っていなくて、バンド名をそのままタイトルにした「Even」というアルバムの中の一曲だった。が、ユーチューブで探したら動画があった!数年前ポール・ウェラーがオーストラリアをツアーした時にイーヴンが前座を務めたみたいで、その時に客席から撮影されたもの。Which Way To Runのユーチューブビデオ
私は大好きだけど、あなたはどう?
しかし、Evenというバンド名は英語で検索しにくいなぁ。単なる英単語だから、お目当てのEvenというバンドの検索結果がなかなか出てこない。CDやデジタル配信を探す時も、具体的な曲名やアルバム名を打たないと出てこない。ちなみにフェイスブックの公式ページやウィキペディアでは、検索ヒットしやすいように「Even the band」となっている。
公式サイトはこちら。
フェイスブックはこちら 。
イーヴンの曲をiTunesで楽しみたい人はこちら 。
だいぶ聴き込んだ今、私が思うに、イーヴンは1990年代英国バンドの東西横綱であるBlur(ブラー)と Oasis(オアシス)に匹敵するバンドだ。音楽性や髪型も似てるしね。初期のこの曲なんか文句なくカッコイイ!No Surprisesのプロモビデオはこちらから視聴
イーヴンのデビューは1994年。三人組で、ボーカル兼ギターのAshley Naylor(アシュリー・ネイラー)、ベースのWally Kempton〈ウォリー・ケンプトン)、そしてドラムのMatt Cotter(マット・コッター)からなる。曲を書くのは、もっぱらアシュリーだ。The Beatles (ビートルズ)や The Kinks (キンクス)といった1960年代のイギリスのバンドの影響が濃い。二十世紀に一度来日公演をした。日本への旅はとても楽しかったそうだ。毎年クリスマスの時期には、Xmas Even(クリスマス・イーヴン)と題したコンサートを開いている。2013年には何故か開催されなかったが、ここ二年は毎回2夜連続で開催されている。彼らの「Free Kicks」というアルバムには、なんと元Small Faces (スモールファイセズ)の Ian McLagan (イアン・マクラガン - 通称マック)が2曲ほど参加しているのだ。このことは、マックの公式サイトにも書いてある。
さて、紹介文はこのぐらいにして本題に入ろう。この屋外コンサートは2014年1月に行われた。前月の12月に毎年恒例の〔クリスマス・イーヴン〕が開かれず、「アレッ?」と思っているところへこの屋外コンサートの告知があった。町中にもポスターがあちこちに貼られていた。
![Even rooftop 2014](https://stat.ameba.jp/user_images/20160306/12/ausrock/37/46/j/t02200304_0297041113585234467.jpg?caw=800)
この時点では、私はまだイーヴンの楽曲についてよく知らず、よって一人で出かけるのもなんなので、一緒に行ってくれる友人を探していた。ライヴの一週間前に、まだ切符が売り切れではないことを確認してからクロアチア系の柔道仲間のA君を誘ってみると、「じゃあ一緒に行こう」という返事。その夜、ネットで切符を二枚購入しようとすると、なんと売り切れ、、、、、ほんの数時間前まで残ってたのに、、、、、
アチャーッ!
![ショック!](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/143.gif)
そしてライヴの日。35度を超える真夏日だ。会場はビルの屋上。屋根はあるのかなぁ、などと考えながら会場に到着。友人はまだ来ていない。一階のパブに入ると、そこではウォリーが一杯やっていた。当日券のことを尋ねたら、「開場時の先着20人分あるよ」とのこと。結局、開場時になんとか当日券を手に入れ、屋上の会場へ上がる。
スケジュール表を見ると、こちらのライヴにしては珍しく前座がなかった。その代り、オージー流バーベキュー(パンと焼いたソーセージ)をやっており、開演時間までみんな食ったり飲んだりするらしい。ちなみに屋根はなく、こりゃイカンということで、私はスーパーに日焼け止めを買いに行った。PAから流れる音楽はローリング・ストーンズのライヴ音源だったが、私のことを見つけたボーカルのアシュリーが、「後でキンクスをかけてやるよ」と言ってくれた。だから、少し期待して待っていたけど、結局かからなかった。
ショーは二部構成。先日イーヴンのマネージャーから貰った最新アルバムの「In Another Time(イン・アナザー・タイム)」は聴きこんでいたから、それからの曲は分かった。タイトル曲と「To The Lights(トゥー・ザ・ライツ)」はいつ聴いても名曲だ (こちらをクリック )。
第一部が終わり休憩時間。バンドメンバー達は一休みし、観客たちはバーベキューを食べたり水分補給をしたりている。しかしなんじゃこの暑さは!などと友人と文句を言っていると、聴き慣れた「ガガガガガッ」のリフが!そう、キンクスの「You Really Got Me(ユー・リアリー・ガット・ミー)」だ!大興奮していると、ウォリーがひょっこりやって来て「Just for you, mate!(お前のためにかけたで!)」と私に一言。その後40分間に渡って、キンクスの名曲の数々があのでっかいコンサート用スピーカーから流れたのであった。
![グッド!](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/187.gif)
そうこうしていると第二部が始まった。屋上コンサートということで、アシュリーがビートルズの「Get Back (ゲット・バック)」のイントロを弾き始めるが、客席から「今日はカバー無しのはずだー!」の声が上がり、すぐ止めて再びイーヴンの持ち歌に戻る。後半アシュリーがヤマハのギターを手にして演奏した曲がめちゃくちゃカッコ良かった。でも、曲名が分からない。歌詞から「Which Way To Run (ウィッチ・ウェイ・トゥ・ラン)」ではないかと推測できたが、確信はない。私にとってはその曲がハイライトだった。
![Even 2014 live](https://stat.ameba.jp/user_images/20160312/00/ausrock/aa/41/j/t02200117_0692036813589925659.jpg?caw=800)
楽しいコンサートで、イーヴンにより興味が湧いてきた私と友人は、ファン選曲のデビュー18周年記念2枚組ベスト盤「First XVIII (ファースト18)」をそれぞれ購入して家路についた。
家に帰ってから調べると、あのヤマハのギターで演奏した曲の名前はやはり「Which Way To Run」。購入したベスト盤には入っていなくて、バンド名をそのままタイトルにした「Even」というアルバムの中の一曲だった。が、ユーチューブで探したら動画があった!数年前ポール・ウェラーがオーストラリアをツアーした時にイーヴンが前座を務めたみたいで、その時に客席から撮影されたもの。Which Way To Runのユーチューブビデオ
私は大好きだけど、あなたはどう?
しかし、Evenというバンド名は英語で検索しにくいなぁ。単なる英単語だから、お目当てのEvenというバンドの検索結果がなかなか出てこない。CDやデジタル配信を探す時も、具体的な曲名やアルバム名を打たないと出てこない。ちなみにフェイスブックの公式ページやウィキペディアでは、検索ヒットしやすいように「Even the band」となっている。
公式サイトはこちら。
フェイスブックはこちら 。
イーヴンの曲をiTunesで楽しみたい人はこちら 。
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