― お知らせ ―――――――――――――――――――――――――――――――――
TWのキャブレターをオーバーホールしてみたい人はこちらもどうぞ
・キャブレター分解&点検(その1):http://ameblo.jp/auouiaa/entry-10341009055.html
・キャブレター分解&点検(その2):http://ameblo.jp/auouiaa/entry-10341012546.html
・キャブレター分解&点検(その3):http://ameblo.jp/auouiaa/entry-10342758036.html
・キャブレター分解&点検(その4):
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正月休みも今日を含めてあと2日
暖かい春まであと3ヶ月あまり
春までには自分なりのカスタムと整備をなんとか完了させたいが、今のペースではちょっと難しいかも・・・
購入時の走行距離12,000kmの中古バイクなので最終的にはエンジンもバラして点検したい
とりあえずキャブレター
アフターファイアーが発生するのでメインジェットを交換してパイロットも調整したい
この際なので全部バラして点検することにした
このバイクを購入する時に、『整備費用』なんていううさんくさい費用を請求された
仕方ないので支払ったが、全く信用していない
バイク屋さんの整備なんて、半年~1年ほどトラブルが出ない程度くらいにしか見てないはず
まじめにやってるバイクやさん、ごめんなさい<m(__)m>
それでも素人がコツコツ時間をかけて整備するほうが良質な整備ができると思っている
正式名称は『コースティングエンリッチャー』というらしい
スロットル全開から全閉にしたときに生じる負圧によって作動し、混合気が濃くなり空燃比が補正されるらしく、アフターファイアーの防止にも役立つらしいが調整ができないので、今回のアフターファイアーはこれでは解決しない
ゴムの硬化はないが金属部分が錆びている
こういう場合、バイク屋さんではすぐに問題が発生するわけではないので見て見ないフリをすると思われる
ヒドイ場合は開けてもいなかったりする
しかしこれは俺のバイク
見て見ないフリなんてできない
丁寧に汚れと錆を落としていく
フロートチャンバーを開けてみる
ガソリンがヘドロ化してる様子もなく、まぁまぁ綺麗な状態
整備費用を取っただけのことはあるのか、たぶん清掃したのだろう
しかし、支払った整備費用はこの程度じゃあり余るはず
よく見るとメインジェットやメインノズル、ニードルバルブシート、ボルトの表面が腐食しているではないか
多分フロートチャンバー内だけをキャブクリーナー等で洗浄した程度なのだと思われる
長期間に渡り整備もせずに乗っていればこうなる
大体予想していたので驚きはしないが、バイク屋もそうだが、前オーナーは12,000㎞もの間いったい何をしていたのか?
TWを売った後はもうバイクに乗っていないことを祈るばかりだ
この辺のパーツはデリケートなので、まずはキャブクリーナーを吹き付けてしばらく放置
その後、慎重に力を加えて緩めて行く
ヒドイ!
フィルター部分にカスがタップリとこびり付いている(;一_一)
購入時から気にはなっていたがTW225Eにはちゃんとした燃料フィルターが装備されていない
おそらくこのバルブシートのフィルターが唯一のガソリンフィルターのようだ
これではメンテナンス性が悪すぎる
フューエルホースに燃料フィルターを装着しないとダメだなこれは
左からメインノズル、ジェットニードル、パイロットスクリュー、パイロットジェット、メインノズル、メインジェット
どれも損傷や摩耗などはなく、詰まりもなかった
ただ、少し表面が腐食して汚い
綺麗にすれば問題なく使用できそうなので交換はしない
ノーマルの#132(写真右)を一気に#155(写真左)に交換する
スカチューンキットには#135~#160まで5番刻みで6個入っていた
なぜ#155かというと
『なんとなくそんな気がする』
が正直な答え
数日前に古本屋に並んでいたTWに関する本を立ち読みしていた
その中に、パワーフィルター+スーパートラップのTW225に3種類のメインジェット(確かノーマルと#145と#160だったと思う)での検証がダイノマシーのグラフと共に記事になっていた
その内容からなんとなく#155あたりがいいんじゃないかなぁって思っただけ(-_-;)
もし違っていても、少しずつ番数を変えて試せばそのうちベストが見つかるので問題なし
フロートチャンバーのガスケット
もうペッシャンコでカチコチ
まったく弾力なしで、せんべいみたいになっている
これは予想できていたので予め購入していた
触って比べてみると、まるで別物って言いたくなるくらい差が激しい
バイク屋さんが販売前にもしキャブレターを清掃していたとするなら、それでガスケット(たかだか数百円)を交換していないのには悪意すら感じる
全部バラした
片っぱしからピカピカに清掃
外での作業だったので手がかじかんで、なかなか大変だったがなんとか綺麗になった
キャブレターはいつ見ても芸術品だと思う
最近はインジェクションが当たり前のようになってきているようだが、こういう楽しみは残してほしいものだ
さっと組み上げてTWに装着
そしてパイロットスクリューを調整
サービスマニュアルによると、標準戻し回転数2-1/8(±1/2)となっている
とりあえず標準に設定し、エンジン音を聞きながら最も回転数の上がる位置に微調整
アイドリング回転数が上がるのでスロットルストップスクリューで調整
これもサービスマニュアルによると、1400~1600rpmとなっているが、実際タコメーターが無いので正確なところはわからない
タコメータ付けようかなぁ
またお金がかかるなぁ(;一_一)
キャブレターのセッティングも終わりひとっ走りすることにした
なんとなくレスポンスが良くなった(ような気がする)
パワーフィルター+ファットボブマフラーのお蔭なのかパワー感も増した(ような気がする)
アフターファイアーも発生しない
満足満足
帰ってきてエンジン停止
しばらくして・・・ん?
バイクの下のコンクリートが湿っている
なんだ?
よく見ると、フューエルドレンパイプからガソリンが数滴ずつ漏れている
エンジンをかけると漏れが止まる
エンジンを止めるとまた漏れる
これは!
フロートチャンバーのガソリンがオーバーフローしてるorz
考えられるのはフロートレベルの狂い
つまりフロートアームが曲がっているか、またはニードルバルブの先端の密閉不足
丁寧に作業したはずなのに・・・
フロートチャンバーを再度開けてみる
サービスマニュアルによると、簡易油面寸法10~11㎜(フロートチャンバーの合面からフローとの頭までの距離)と書かれている
ノギスで計測したが特に問題はない
ニードルバルブの先端も綺麗で傷もない
もしかして・・・
ニードルバルブシートを引き出してみる
グスグスで簡単に抜けた
原因はニードルバルブシートのOリングだ
触ってみると硬化して役立たずの状態
俺としたことが最初の点検ではOリングの硬化まではチェックしていなかった
TWを購入してから今までガソリンが漏れなかったのは、ここにカスが溜り癒着していたために、皮肉にもシール効果を発揮していたのだ
それを清掃したものだから、カスでできたシール効果が消えたのだ
パーツカタログで調べてOリングだけを注文しようと思ったが、ニードルバルブアセンブリとして4点セットでないと購入できないことが判明
欲しいのはOリングだけなのに・・・
ちなみにお値段は二千円ちょい
ぎょえぇ~Oリングだけなら百円もしないはずなのに
抱き合わせ販売恐るべし
仕方ないので注文
届くのは来週かな