アメリカで手芸をしたいと思っても、日本のユザワヤのような店はありません。

いわゆるクラフトショップというのは大手チェーンが二つほどありますが、日本のように針仕事をするという感覚はアメリカ人が言うところの手芸とはちょっと違うのかな、という印象を受けるほど、針仕事に使いたい用具が売っていません。

なので、破れた靴下を繕うのも一大仕事です。なんていっても絹の糸が手に入らないので。

最初の一年は日本から持ってきた糸でしのいでいましたが、さすがに在庫が尽きてきた色があるし、アメリカ生活が長期化する可能性も見据えるとなんとかアメリカで絹の糸を調達できるようにしたい。木綿の糸でもいいやと妥協した時期もありましたが、木綿の糸もショボーいのしか売ってない。どれだけショボいかっていうと、あまりにショボ過ぎて繕ったらむしろ破れた痕が酷くなって穴が大きくなったくらいショボい。多分糸の作り自体が雑なんだと思います。


縫ったあとにすぐはいたら、一瞬でこうなりました。別にめんげんで破れたわけではなくて、普通にビリッと裂けました。

残念ながら私の周りには工作が好きな女性は多くても針仕事が好きと言う女性がほとんどいないので、情報集めに四苦八苦。渡米から一年も立ってようやく、どうやらJo-Annという店にいくと針仕事用品が手に入るということが分かり、ようやく糸が買えるといそいそと出かけて行きました。

しかし、そこは鬼ババアの巣窟。

店員の態度が恐ろしく悪い。

基本的にアメリカの店員は怠惰でホスピタリテイがありませんが、アメリカ人ですら「ここまで酷い店は珍しい。」という程、信じられないほどに態度が悪い、それがJo-Ann。Wal-martの方がよっぽど親切、そう思える店がJo-Ann。

私はレジで打ち間違いをされたのを指摘したら、「ファッキン アジアン!」とレジのババアに吐き捨てられました。しかもその時、となりのレジの女性は現金を確かに払ったはずなのに「金を払っていない」と言いがかりをつけられ、よく見たらレジの下にお金が落ちていたという。。。。もちろんこのレジの店員も、自分のミスを謝るどころか「客がちゃんと金を渡さなかったのが悪い」と叫びまくり、レジ周辺の客はみんなドン引き。。。。

あまりのショックで近所のアメリカ人に相談したところ、「あっては行けない事だけど、Jo-Annでは当たり前なのよ。」と、同情されつつも諦めるように諭されました。そして、「だからみんなJo-Annには行かないのよ。行くならMichaelsがお勧めよ。」

なんだ、ちゃんとしたお店があるの?

だったら先に教えてくれ!

そしたら「ファッキン、アジアン!」なんて侮辱されなくて済んだのに!!ちっくしょー!!!