今回の渡米の目的は「引っ越し準備」でした。

そう!!とうとう帰国命令が我が家にも発令されたのです!!

長かった。。約3年。。

そして、新たな海外赴任命令の可能性が生まれました。
どこの国かは未定ですが、おおよその見当はついています。

うちのダンナは、地震により関連工場等が被害に遭ってしまったり、関連海外企業が日本を離れてしまったため、日本では仕事ができないのです。
トヨタの深刻な打撃がニュースになっていますが、トヨタだけでなく製造業はみな同じ状況では無いでしょうか。

語弊を恐れず言うと、被災者への支援は当然のことですが、はっきり言って企業への支援も欲しい。だって、そうしないと、日本経済は壊滅するかもしれないから。
そしたら、どっかのタレントみたいに「子供援助金がいくらあったも足りない」とか言ってる場合ではなくなります。
だって、経済が弱くなったらお金が回らないし失業者が増えるんですから。
っていうか、うちの会社の子持ちの主婦友で、「援助金がいくらあっても足りない」なんて言ってるヤツ、1人もいないけどね。「そんなこと言ってる場合じゃないもん」って感じですけどね。

余震が続く今日この頃ですが、もうすでに、再建計画は第2フェーズに入っていると思います。
っていうか、入らなきゃいけないんじゃないか?と思います。

でもそれは、被災者を後回しにするとかそう言う事では決して無くて、今回の震災はそれほど大規模だということなのです。
アメリカ滞在中に報道を見ていても、常に同時進行で震災の被害と経済への打撃が語られていました。
日本が先進国である以上、どうしてもそういう事を同時進行で考えないといけないんだと思わされました。

そりゃ、私だってツライです。
日中仕事して、帰宅したらスーパーは停電や節電で閉店してる上に、昼間のうちに専業主婦に買い占められて何にも無い。いや、専業主婦をバッシングするつもりはありませんが、でも、食料が潤沢にある近所の家を見ると羨ましくて仕方ないです、正直。
帰国してからの1週間は、渡米前に冷凍してあったものや買いおきしていたもので何とか凌いでますが、会社の主婦友はみんな買い物難民/食料難民です。子供がいる人なんて本当に大変で、仕事を早退して昼間のうちに買い物したりしてます。

でも、みんな、長期的に考えたらそんなことを言っている場合ではない。経済はどうなるのか、と思っています。


みんなが余震と停電で疲れきっている時に、これまでと全く変わらず煌煌とネオンが光りいつでもどこでも食べたいものを食べられるアメリカに到着した、あの時に受けた、私のあの絶望感。
世界は決して日本だけではなく、日本がどんな状況にあろうとも世界は普通に生活しているのだ、という気の遠くなるような事実。
こどもの頃に親戚のおじいさんが、戦争中に軍の宿舎でアメリカ映画「風とともに去りぬ」を見せられて、どうしようもない絶望と敗北感に教われた、と言っていたのは、もしかしたらこういう感じだったんだろうか、みたいな感じ。

でも、そんなことに直面していない会社の主婦友も、視点は段々と次のフェーズに入り始めました。
そして私は、アメリカの光景を目の当たりにして2日間寝込んだ程のショックを受けたからこそ、敢えて語弊を恐れずバッシングを恐れず心のうち書いてみました。

あと、愚痴って、言っても良いものだと思います。たまには言わないと、むしろ体を壊すと思います。ただ、言うだけ言ったら、次に進みませんか?眉間にシワを寄せ続けても何も変わらないから、内側にあるものをスッキリ吐き出して、前に進みませんか?
とりとめが無くなりましたので、これにて。