●【初公開】①意外なモノで新感覚ボイトレ《トレーニング編》
こんにちは!
ボイストレーナーの不破です。
前回のブログで『紙皿を使ったボイトレ』を紹介します!と書きました。
トレーニング目的は『息と声を安定させる為の準備体操』。
レッスン内では、1番最初にこのトレーニングを行なうことが多いです。
ちなみに、ボーカリストの方はもちろん、役者さん、声優さん、タレントさん・・・どなたにも!
有効なトレーニングなので、ぜひ試してみて下さいね!
それでは、さっそく手順を紹介します!
【紙皿フリスビートレーニング】
手順1:『準備』
まず、紙皿を用意して下さいね。
大きさは、紙皿の定番サイズといわれる23cmを基本に考えておくと良いでしょう。
【紙皿フリスビートレーニング】と書きましたが、まさにその通り!
紙皿を『フリスビー(フライングディスク)』として、使用するわけなんですね。
えっ?本物のフリスビーじゃなく、紙皿を使うのは、なぜ?
大きな理由の1つは、『危なくない』からです。笑
もう1つの理由は、また後ほど。
さて、紙皿を用意したらフリスビーに見立てて投げてみましょう。
※危なくないよう、周囲にスペースがある所で投げる等、じゅうぶん注意して下さいね。
※紙皿1枚だと、ふわふわして安定感がないな~と思う場合、紙皿を2枚重ねにしてみたり、調整してみて下さいね。
1人で投げる場合には、たとえば壁に向かって。
壁との距離は3m程度を目安にしてみて下さいね。
2人でやる場合にも、まずはその位の距離を目安にしておくと良いでしょう。
紙皿フリスビーを投げる際には、自分の胸元から投げはじめ、相手の胸元へと届くように意識しましょう。
1人でやる場合にも、壁=人をイメージして下さいね。
ちなみにレッスン内では、立っている時よりも重心を安定させる為に、最初は『膝立ち』の状態で投げることが多いです。
手順2:『呼吸をのせる』
フリスビーを投げると同時に息を『フー(Fuー)』と吹いてみましょう。
そして、フリスビーが壁(相手の人)に到達する時に、息を吹くのをやめます。
息を吹く時のポイントは、12月16日付のブログを参考にしてみて下さいね。
※“息の金太郎飴”という所を、特に意識して下さい!
やってみると分かりますが、最初は紙皿フリスビーがうまく飛ばないんです!苦笑
紙は軽い素材なので、ヘロヘロ~っと、自分の思惑とは別の方向へ飛んでいくケースが多いです。
2枚重ねではなく1枚で投げる場合、特にそうなってしまうことでしょう。
実は、このことも紙皿を使う大きな理由なんです。
『紙皿フリスビーをちゃんと投げることができつつ、息もちゃんとコントロールしながら吹きつつ』・・・。
というのが大事なんです!
大丈夫ですよ!何度もやっているうちに、少~しずつ上手くできるようになってきます!
フリスビーを投げると同時に息を『フー(Fuー)』開始・・・壁(相手の人)に届いたら吹くのをストップ。
これを何度も何度も行なって下さいね。
手順3:『難易度をあげる』
手順2のことに慣れてきたら、次の3つのことにもチャレンジして下さい!
・壁(相手の人)までの距離を徐々に遠くする。
距離が遠くなればなるほど、息を吹く時間は長くなりますし、紙皿フリスビーも飛ばしにくいですよね。
その“負担”を是非!乗り越えられるよう、何度も何度もトライして下さい。
距離の目安は、最大で5~6mあたりでしょうか。
それ以上の距離になると、さすがに紙という素材的に、元々上手く投げられる人でもヘロヘロ~っとなります。苦笑
・立った状態で投げてみる。
先ほど、“レッスン内では、まず『膝立ち』状態からはじめる”~と書きましたが、立った状態でもチャレンジしてみて下さい!
これは、比較的クリアできるのが早いかもしれませんね。
・利き手じゃないほうの手で投げてみる。
右利きの人は左手で、左利きの人は右手で、紙皿フリスビーを投げながら、『フー(Fuー)』と息を吹くことにチャレンジしてみて下さい!
これは、けっこう難易度高いですよ。
手順2にも慣れたし、距離が遠くなろうと、立ってやろうと、もはや問題ない!という人は、トライしてみて下さいね。
レッスンでは、他にも色々な角度から、その人に必要だと思える負荷をかけることがありますよ。
さあ、ここまでがトレーニングの手順でした。
ちなみに、このトレーニングをひと通り行なうと・・・。
●息が安定する。
●声が出やすくなる。
という効果があらわれます。
役者さんで「映画のオーディション前にこれやったら、集中力が増したのかな・・・オーディション受かったよ!」という人もいました。
なぜだか、縁起の良いトレーニングだと言う人が多いんですよね。
とにもかくにも、声を出して練習する前の『準備体操』として、有効な手段といえるでしょう・・・しかも!
1人でやっても良し!2人でやっても良し!
大人数でやる時は、ペアを入れ替えたりしながら、楽しくできるのも『紙皿フリスビートレーニング』の特徴です。
では、なぜ?紙皿フリスビーで息を吹くことが、息や声の安定につながるのでしょうか?
ちゃんと理由があるわけです。
そのあたりは次回のブログにて、《まとめ編》をお伝えしていきますね。
このブログが役に立つなら、幸いです!