OHAYO CAFEをはじめる前 - その3

キャンと「激ヤバスポット」巡りをしていた真冬（2月くらい）のある日、富士五湖のひとつ「本栖湖 」へいきました。湖の周囲は雪が積もっていて夏とは違い人の姿はほとんどありませんでした。

静岡出身の僕らは、満足に積もった雪を目にすることがないので浮かれました。浮かれ調子で雪道をズンズン進んでUターンをしようと駐車場へ入ったら車がスリップして前に進まなくなりました………。男ふたりで面白いほど寒すぎる展開！ははは。

そんなことの後に、本来の目的であった湖畔でコーヒーをたてて飲む準備をはじめました。夕暮れ時を狙っていたのに雪にはまっていたせいで真っ暗でした。ところが夕空よりすばらしい景色がそこに広がったのです。

それは空を埋めつくす勢いの星空と、星明かりを背にした富士山のシルエットでした。湖面にもその景色が映りこんでそれはそれはキラキラしていました。「美しい」とはこういうときこそ使う言葉なのかもしれないと思いました。

そして、お湯が沸き、湯気がもうもうと立つなかでコーヒーをたてていると辺りの静寂がとても心地よかったです。あれほどキラキラ輝いているのに音は一切しないのですから。コーヒーを口にしながら、心の芯からスーッと洗われていくのを感じました。

その時、「もっとたくさんの人とこんな美しい自然の景色を眺めて美味しいコーヒーを飲みたいよな」、「もちろんステキな音楽もな」という話をキャンと交わしました。この会話をきっかけに、僕とキャンの初めてのイベント作りがはじまりました。

次回は、僕とキャンがはじめて作ったイベント「Have a Good Time Project」のことを話します。


コーヒーを自分でたてて飲むために真冬の本栖湖へいく、プチDIY精神が本気のDIY精神へとエスカレートしていくことになりました。