グラミン・プロジェクト探訪 ① | 税所篤快

グラミン・プロジェクト探訪 ①

先日、グラミン銀行総裁を辞任した、
ノーベル平和賞受賞者ムハマド・ユヌス博士。
ユヌス博士といえば、もはや説明不要ですが……、
世界のソーシャルビジネス界を牽引する存在です。

そんな博士が、シェイク・ハシナ・バングラデシュ首相の嫉妬や、
バングラデシュのローカルメディアの手により、
辞任に追い込まれてしまいました。。。

ユヌス博士といえば、
税所くんがバングラデシュを目指すきっかけとなった人であり、
e-Educationプロジェクトをはじめるときに、
「Do it! Do it! Go Ahead!!(前へ! 前へ! 前へ!)」と、税所くんの背中を押してくれた人

博士への逆風をはねのけようと、
ここでは、グラミン・ファミリーとユヌス博士が、
どれほどバングラデシュに貢献してきたのかを、
税所くんの月刊『ソトコト』連載記事から、再掲していきたいと思います!

バングラデシュはユヌス博士をどう追い込んでいったのか、
6月5日発売の月刊『ソトコト』7月号の
税所くんの連載でちょっと詳しく説明しています。
そちらもご覧ください!



月刊『ソトコト2010年8月号より
21世紀の課題。
安全な水の確保inバングラ。



水の国・バングラデシュには、「水」はあっても「安全な水」にアクセスできる人は限られている。農村部では汚染された井戸水を飲み、ヒ素中毒になるものも少なくない。そこで、フランスの水企業『ヴェオリア』が『グラミン銀行』と合弁で、新たにソーシャルビジネスを立ち上げた。

合弁会社『グラミン・ヴェオリア・ウォーター』は化学物質で川の水を浄化し、水道パイプで各村の給水所に届ける。給水所はグラミン銀行の女性スタッフが管理し、村人たちに配給・販売を行う。グラミン銀行で働く女性と、欧米企業の技術がコラボレーションして新たなビジネスを開発したのである。

事業はスタートしたばかり。採算などの課題は抱えているが、自分たちの専門分野ではない水問題にさえ貪欲に挑戦するユヌス博士。僕が日本のみなさんに伝えたいのは、博士率いる「グラミン・ファミリー」の、貧困撲滅への「挑戦することを恐れない、アグレッシブさ」なのだ。



『前へ!前へ!前へ!』スタッフ