日本代表ＭＦ本田圭佑（２５）＝ＣＳＫＡモスクワ＝が、イタリアの腕時計メーカー「ＧａＧａ ＭＩＬＡＮＯ」とスポンサー契約を結んだことが１２日、分かった。すでに正式契約を済ませており、１３日にも正式発表される。本田のスポンサーは、ミズノ、ユニクロ（８月末で契約満了）、日本コカ・コーラに次いで４社目。新たなバックアップを受けることになった本田は、１１月のＷ杯アジア３次予選アウェー２連戦で復活を期す。
本田が、日本代表アルベルト・ザッケローニ監督（５８）の母国イタリアの時計メーカーとタッグを組んだ。人気急騰中の高級腕時計メーカー「ＧａＧａ ＭＩＬＡＮＯ」とスポンサー契約を結んだことが判明。同社が著名人を広告で起用することは初めて。１３日にも正式に発表され、今後は雑誌広告などに起用される。
サッカー選手が時計メーカーとスポンサー契約を結ぶことは異例。関係者は「自分の価値観に細部までこだわり、独自の物差しで自身を装う男という意味のある『ＧａＧａ』という言葉と、本田選手のイメージが合致する」と説明した。８月中に広告用の写真撮影を済ませており、１４日から東京・新宿や大阪・心斎橋に巨大広告看板もお目見えする。来年１月、同社は香港やロサンゼルスに新店舗をオープンする予定で、本田も広告塔として“世界進出”を果たす。
帰国、出国時には本田のファッションが注目され“成田コレクション”とも呼ばれている。特に両手に腕時計をする独特のスタイルが有名で、南アフリカＷ杯後には本田が愛用していた同社の時計の人気が爆発。Ｗ杯前に比べ、売り上げが数十倍に膨れ上がるなど、本田の影響力は計り知れないものがある。
現在、右膝半月板損傷で離脱中の本田は、手術を受けたバルセロナからモスクワへ戻り、リハビリに励んでいる。１０日にクラブの公式ＨＰで「痛みは全くなく、チームへの復帰の見通しは明るいと思う」とコメントするほど順調な回復ぶりで、絶望的だった１１月のＷ杯アジア３次予選タジキスタン戦、北朝鮮戦の敵地２連戦に間に合う可能性も浮上。ザック・ジャパンは、１１日のタジキスタン戦（長居）で８―０の大勝。ここに、本田が加われば、鬼に金棒。新たな後押しを得た本田が、日本を更なる高みへ導く。
◆ＧａＧａ ＭＩＬＡＮＯ（ガガ・ミラノ） ２００４年にイタリア・ミラノで、ルーベン・トメッラ氏によって生まれた時計ブランド。懐中時計を腕時計にしたようなデザインが特長。ブランド名の「ＧａＧａ」は、１９５０年代のミラノ独特の表現で「ダンディー」（自分の価値観に細部までこだわり、独自の物差しで自身を装う男）を意味している。