ファッションというお仕事

テーマ:
コートのリメークも仕上がったし、クリスマスコレクションも始まったので、こんなブログ書いてる場合ではないのですが(苦笑)
来週、金の卵たち(職業体験の中学生が来ます。顧客様方、優しく見守ってあげてくださいね)も、くるので、今一度自分自身でこういうことについてちゃんとまとめたい。
まぁ、リメークとクリスマスに関しては明日にでも…

先月の台北出張中、議論の中心になっていたのは、「消費者の動向」
つまり、追われているのは消費者。
追っているのが、我々。

違う!そんなことではいけないし、そうじゃない!!というのが、私の意見。

あくまで、我々は追われてなくてはいけない。
それは、先日の東京出張のある一場面でも痛感した。
「次は何がくるの?」
そう期待させなくて、なにがファッションだ。

我々の根本的な仕事は、「クリエーションを生み出すこと」ではない。断じてそうではない。
結果としてクリエーションを生み出さなくてはいけないのであって、目的ではない。

我々が最も目的としなくてはならないことは、
顧客様たちを次へと引っ張りあげること。

もっと美しく、もっと自由に、もっとしなやかに、もっと強く!!

そうやって、背中を押し、手を取り引っ張り上げ、新しい自分を発見してもらう。それを楽しみ、ワクワクしてもらう。

そのための新しいクリエーションはなくてはならない。
常に先陣切って、次を目指す姿を見せなくてはならない。チャレンジャーは楽しそうだと思わせなくてはならない。
だから、ファッション業界人はかっこよくなくてはいけないし、憧れの的でなくてはいけないのです。

そこを完全に履き違えてる。
オドオドしながら、何が欲しい?どうして欲しい?などというような軟弱な態度では、3日で飽きられる。

常に、ものすごい力で引っ掻き回さなくてはいけない。あらゆる角度から次を提案し、興奮させ、喜ばせ、時には落ち着かせ、さらに次を提案することで感動させる。
そうしながらも、優しく手を取り「こっちだよ、ついておいで!」と、一人一人を引っ張り上げてあげなくてはならない。
実はほとんどの消費者が、棒立ち状態で待ち体制。彼女たちは、何をどうすればいいのかさっぱりわからない。

相手はプロだからなんとかしてくれるだろうと踏んでいた彼女たちに、「自分らしさがファッションよ!」「多様性の時代だから、あなたはあなたらしさを自分でみつけてね!」という最近の言葉は、彼女たちに「捨てられた」気分にさせてしまっている。

だから、「ファッション迷子」とか、訳のわからない言葉が生まれ始める。
本来ありえない。
こんなにたくさんの店舗があり、こんなにたくさんのファッションアドバイザー(販売員)がいるのに、なぜ迷子が生まれているのだろう?
迷子にさせてはいけない。
次を指し示す羅針盤が私たちでなくてはいけない。それが全然わかってない。
そこが1番の問題点。

来週は、地元中学生たちの職場体験。
「ファッションのお仕事ってなんですか?」と聞かれたら、「ファッションの仕事というのはね、彼女たちを覚醒させるためのものなの。もっと楽しく、もっと美しく、もっと強く、もっとしなやかに、もっと女性らしく、もっと強く生きるために必要不可欠なものを次から次へとご提案して、人生をより一層楽しんでもらうことなの」
そう伝えようと思っています。




AD