ビルボードが決まったとき
右往左往していた時期
田中監督が言った。

「ワンマンやったらいいじゃないですか。
ビルボードやったら、ひさこさんはもっと自由になれますよ。
歌を続けるにしても、やめるにしても。」

あんまり意味がわからなかった。
それは行ってみないとわからないことだろうと思った。

終わって、いまだに田中氏の真意はわからないけど
今の素直な気持ちとしては。

自分は、音楽人ではない。

あそこに立って、関西最高峰の音響で歌って
イリス史上MAXの編成で歌って
イリス史上最高の感想をいっぱいもらって。

「ああ、私がやりたかったのは音楽だったんだ!!」

とは思えなかった。

真珠屋さんよりリアルな手ごたえは感じたから
方向性としてはこうなんだろう。

でも

自分は、音楽人ではない。
っていうかなくもないっていうか。
 

やっぱりカテゴライズされるのはつまらないと思った。

イリスももう「音楽パッケージ」というくくりにしなくてもいいような気がした。

歌うのは、楽しかった。

終わってすぐに新曲ができた。
ふっても一滴も落ちないほど出し尽くしたと思ったのに
終わったからこそうまれる曲が出て来ちゃった。

それを拾って、形にしていく。

楽曲製作は純粋に面白い。

でも「音楽人」とかではない。

 

 

ニシカワヒサコは、ニシカワヒサコを遊ぶ。
僕らがあの星でした交わした約束はそういうことだと思う。

 



オーディエンスはニシカワヒサコで遊んでください。

未設定

叩こうと
つぶそうと
嘲ろうと

未設定

学ぼうと
笑おうと
癒やされようと



巻き込まれようと
眺めようと
応援しようと

 



好きに遊んでください。




そしてまた、役に立つような立たないような文を書き
癒やされるようなむかつくような歌を歌い
多くの人にイライラされながら
いろんなことに手を出して
何一つ極めることなくやりちらかし。

 



明日世界が滅びるとしても
おもしろいことを企てる会議をしていると思う。

 

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だから、また
遊んでください。