2022年10月から11月にかけて開催された「麻倉もも Live Tour 2022 "Piacere!"」の参戦レポートです。

 

 

  はじめに

 

今回のライブツアーは、もちょの3rdアルバム「Apiacere」を引っ提げてのツアーでした。

 

過去のもちょのライブを振り返ると、2018年に初めてのソロライブである「Peachy!」が舞浜アンフィシアターで4公演開催されています。そして、2020年春には2ndアルバムである「Agapanthus」を引っ提げてのツアーの開催が決まっていたのですが、こちらは新型コロナウィルスの影響によって全公演の開催が中止となってしまい、その後、仕切り直しの公演が幕張メッセイベントホール2daysという形で開催されています。

 

そんな経緯もあって、今回の「Piacere!」ツアーは、もちょにとって初めてとなるツアー形式のライブということになりました。

ツアーで巡る都市には、前回の「Agapanthus」のときに行くことができなかった場所…特にもちょの出身地である福岡での凱旋ライブも含まれていて、もちょにとっても感慨深かったことでしょう。

 

新型コロナ流行後の前回のライブから丸2年が経過するわけですが、ライブの楽しみ方の面では大きく変化がなく…変わったところは一席空けではなくなり席から立つことができるようになった点くらいでしょうか。

隣の席との近さや歓声やコールがあるという面で主催側も慎重になるのは分かりますが、個人的にはもう少し規制を緩和していってほしいところです。次のライブは「声」が戻ることを願っています。

 

 

さて、ここで改めて今回の「Piacere!」ツアーの日程を確認してみます。

今回は追加公演含めて4都市8公演のツアーとなりました。

 

10月1日(土) 大阪/オリックス劇場

10月2日(日) 大阪/オリックス劇場

10月9日(日) 福岡/福岡市民会館

10月22日(土) 愛知/日本特殊陶業市民会館フォレストホール

10月28日(金) 東京/LINE CUBE SHIBUYA

10月29日(土) 東京/LINE CUBE SHIBUYA

11月5日(土) 東京/中野サンプラザホール(追加)

11月6日(日) 東京/中野サンプラザホール(追加)

 

個人的な注目はやはり福岡公演。上でも書いた通り、もちょの地元凱旋公演ということで、何としても参加したいと思ってチケットを申し込みました。

最終的に自分が参加したのは全部で7公演。大阪両日、福岡、愛知、東京渋谷土曜、東京中野両日です。

LINE CUBE SHIBUYAの平日金曜の公演のみ参加できませんでしたが、正直自分でもこんなに多く参加できるとは思っていなかったです。

チケットがもう少し争奪戦になるかなと思っていましたが、激戦になったのは東京くらいでした。やはりまだまだコロナの影響もあるのでしょうかね…とはいえ、実際に参加するとどの公演もほぼ満席に近い客入りであったことを報告しておきます。

 

 

  セットリスト

 

今ツアーのセットリストは以下のような感じになりました。

 

01. ネムイケド
02. 365×LOVE(阪1・福・渋1・中1) / Good Job!(阪2・愛・渋2・中2)
03. カラフル

04. シュークリーム
05. Love me, Choose me
06. ふたりシグナル
07. フラワーズ

08. eclatante
09. ユメシンデレラ

10. monologue
11. あしあと

12. 明日は君と。
13. Run for you
14. Shake it up!(阪1・愛・渋1・中1・中2) / Fanfare!!(阪2・福・渋2・中2) ※中野2日目は両方
15. 満開スケジュール
16. ピンキーフック


EN1. シロクジチュウム(阪1~愛) / プリンセスじゃなくても(渋1~中2)
EN2. 箱庭ボーダーライン(阪1・福・渋1・中1) / 恋のプレリュード(阪2・愛・渋2・中2)
EN3. 彩色硝子

WEN. ピンキーフック ※中野2日目のみ

 

日替わりポイントはだいたい4か所です。うち1か所は日替わりというか何というか不明な部分がありますが…これは後述。

最終日のみダブアンあり。収録のカメラが入っておりました。

 

 

そんなわけで、複数の公演の記憶が混ざり合ってますが、流れに沿ってざっくりと振り返っていきたいと思います。

 

 

 "Piacere!" 感想

 

ツアーの開幕となる大阪公演初日

誰もセットリストを知らない状況。そして久しぶりのもちょのライブということで、心はワクワクとドキドキに溢れていました。

今回も声を出せないライブということでしたが、悔しいですがそれにも慣れてしまっているので楽しみ方は分かっています。それでも、最初というのはいつも緊張しますね。

 

ツアーが始まる前、トラセポータルで最初と最後の曲を予想しよう!みたいなキャンペーンがあったのですが、自分は1曲目を「eclatante」と予想していました。いかにもショーの開幕という感じの曲だったのでこれを選びましたが、その予想はあっさりと、そして驚きとともに裏切られたのでした。(ちなみにラストに歌う曲は当たった)

 

開演

 

場内が暗くなり、待ってましたと響き渡る拍手。

ジリリリリ…!!という目覚まし時計の音、そして「ふぁ~」というもちょの寝起きボイスが響き渡ります。

 

1. ネムイケド

 

確かにインパクトもあってかわいい曲ですけど、正直この1曲目は驚きました。

ステージ上の配置は、右側に階段状になったステージがあり、左側は今回初めての参加となるバンドが固めています。派手な置物とかはなくキラキラした装飾でまとめられていて、わりとシンプルな感じです。

 

もちょの衣装は白をベースにカラフルなアルファベットを散りばめたポップな感じ。

曲が始まって最初の印象としては、「バンドが入るとこんなに変わるんだ!」ということですかね。その違いに頭が少し混乱するのも確かですが、これはツアーの序盤だけでだんだんと耳と頭が馴染んできました。

サビはワイパーだったり、間奏はクラップだったり。自分的には曲終わりのおやすみポーズ?が好きです。

 

2. 365×LOVE(阪1・福・渋1・中1) / Good Job!(阪2・愛・渋2・中2)

3. カラフル

 

もちょの「おはよう~」の元気な声。そしてライブタイトルを叫んですぐに2曲目へ。ここはどちらも慣れ親しんだ盛り上がり曲で日替わりです。

続けざまに3曲目はカラフル。声は出せませんが、クラップや振りコピができる曲なので会場が一気にパッと明るくなりましたね。

 

MC

開演の挨拶とバンドメンバーの紹介。

バンドはギター・ベース・キーボード・ドラムの4人体制です。最初の公演である大阪では、もちょが全員にニックネームを命名していました。

ドラムは中村"マーボー"真行さん。マーボーと呼ばれているということから「おとうふちゃん」に。言うまでもなく、麻婆豆腐からの連想ですね。もちょらしい。

ベースは小林修己さん。お名前は「なおき」と読みます。こちらは苗字から取ってシンプルに「こばくん」で。

門馬由哉さん。珍しい苗字だなと思いますが、こちらは名前の方から取って「ゆうやん」に。話はズレますが、初日は「ゆうや~ん」と呼び掛けていたのが、2公演目以降は「ゆうやん~」と「ん」を強調するようになってたんですよね。これは下の名前で呼んでるように聞こえたオタクがモヤモヤしないように改善したところなのかな?と思いました。あ、見当違いなオタクの深読みだったらすいません。

話を戻して、キーボード&バンマスは杉直樹さん。こちらは苗字から「すーさん」。実は初日だけは「なおすけ」だったのですが、あっさり改名されていました。

 

そして、ラジオ「ももにち」などで募集されていたもちょのバンドの名前については「もも組音楽隊」となることが発表され、ダンサーさんの方は「もも組ダンサーズ」に決まりました。

 

ほかでは、大阪初日の髪型について、ナンスが自身のラジオで所望していたハーフツインにした(してあげた)という話がありました。客席に対しても、「そういう横のつながり好きでしょ」と、オタクの心理と習性について大変理解の深い一言を発せられていました。流石ですね。

大阪初日のもちょ10はこのあたりの流れで撮影したものです。ちなみに大阪2日目の髪型はストレートポニー。かわいい。

 

 

福岡公演は念願の地元凱旋公演ということで「ただいま」という言葉を聞けました。

また、ライブ参加のためにいつ福岡入りしたか?という話題が出て客席に聞いていたのですが、2日前から来た人で手を挙げると「暇なの?仕事は?」と妖刀でバッサリと斬られてしまいました。もちろん自分以外にも同じような人はある程度いましたが、こんなに真正面から斬られるとは思ってなかったので嬉しかったです。

ちなみに自分は前々日に佐賀空港から柳川へ行って、写真集「ただいま、おかえり」の聖地を巡り、翌日に福岡へ移動して美野島商店街などを巡りました。もちろん博多駅の牧のうどんも食べました。(ちなみにライブ直前は会場の目の前の福岡ボートに行って爆勝ちした)

もちょからも牧のうどんの話も出て、もちょ本人も「ももちゃんセット」の存在を認識しているご様子でした。

 

名古屋は、小さい頃に愛・地球博に来た思い出があるとのこと。ツアーで名古屋が飛ばされるとか、行くところがない(意訳)とか、なんとなくちょっと名古屋disり気味だったような…?(気持ちはわかる)

 

渋谷1日目は不参加でしたが、参加した2日目はハロウィン直前ということでハロウィンの話題もたくさん出ていました。会場にもチラホラと仮装っぽい人もいましたね。

もちょのハロウィンの記憶はというと、ハロウィンの日に友人と会うのに渋谷を設定したら大変な目にあった…という感じの内容。想像通り、もちょもハロウィンは怖い人間のようです。

 

中野1日目では中野サンプラザでの思い出など。ミリオンのライブで最初に立ったことも少し触れたり、Music Rainbowでいろいろやって特技を決めたり…そんな思い出も語りつつ、こうしてソロのライブで立っていることに感慨深い様子でした。

 

中野2日目で出たのは衣装のお話。この時着ている1着目の衣装はカラフルなアルファベットが散りばめられているデザインですが、その中でもA・P・I・A・C・E・R・Eの文字だけはキラキラ光るようになっているそうです。双眼鏡マンでしたが、これは言われるまで気づきませんでしたね。

また、もも組音楽隊のバンドメンバーのトークではツアー通しての思い出話などもありました。初日から見ていましたが、ツアーを通じて仲も深まって演奏も良いものになっていたように思います。

 

4. シュークリーム

 

この曲の見どころは、曲中でもちょがぷくっと頬を膨らますところです。歌う前に表情に注目してほしいという言葉があったので、いわゆる「双眼鏡マン」多発エリアでもあります。

ただ、どのタイミングだったかちゃんと覚えていなくて見逃してしまうこともしばしば…これは映像化した時に改めてじっくり見させていただきます。

シュークリームの歌詞の中の彼氏さん、各所でひどい言われようですけど自分は嫌いになれないですね。なんとなく行動心理というか気持ちもわかる…まぁそんな自分もダメ男なんですけど。猫好きに悪い人はいないですよ本当に。

 

5. Love me, Choose me

 

ここでガラッと雰囲気が変わります。今回のアルバム「Apiacere」の中で最もエレクトリックでダンサブルな一曲。初めて聴いたときからライブでのパフォーマンスが楽しみで仕方ありませんでした。

もも組ダンサーズのHANAEさんとこりんさんの二人を両サイドに従えて、歌って踊るもちょの姿が最高にかっこよかったです。

個人的に好きなポイントは、サビ前の「いつも私だけを見てって願い込めて」のところで顔の近くでクラップしていた手を、腰あたりに持って行って腰をポンポン叩いてるところですね。かわいいのに色っぽい。「ブラックネイルで~」のところです。

そのあと、「もっと(もっと)」で腰をゆるっと回したり、さらにそのあとの「可愛くしてるのは~」のあたりの腕をスッと上に伸ばしてるところもいいですね…。あとは曲の終わりのタイミングで後ろ向いて、リズムに合わせての指パッチンで終わるのもかっこよくて、ダンサーさん含めた3人のシルエットが最高にクールです。

…文章じゃ全然伝わらないのでこちらも映像化したら見てください。

 

6. ふたりシグナル

 

攻め攻めの前の曲から一転し、ふたりシグナルのイントロが始まるとその場の緊張がふわっと緩みます。

サビ部分の裏拍でのクラップが心地いい。「感情混線 空に 流れ星 ひとしずく きづいてますか また ふたりシグナル」、綺麗な歌詞ですよね。この曲からはスタンドマイクを使用していて、この歌詞の部分はその内容を表したような両手を使っての印象的な振り付けがあります。最後に両手の人差し指「ふたり」でハート形作るの良きですなぁ…。

 

7. フラワーズ

 

ふたりシグナルの空気感をそのままに、フラワーズにつながります。

この曲は「Apiacere」の中でもすごくいい曲だなと感じで好きでしたが、ライブを通して何度も聴いていくたびにどんどん好きが増していく曲でした。

もちょのライブでのパフォーマンスがとても素晴らしくて、語りかけるように、勇気づけるように、想いを伝えるように力強く伸びやかな声で歌う姿が美しかったです。表情とかも全部含めて、もちょの表現力に圧倒されっぱなしでした。

後半の「東の国境の近くに~」の部分、白い光に包まれてもちょの声が前面に出てくるところが特に好きで、幻想的な光景に呼吸すら忘れて立ち尽くしてしまっていました。

ちなみにこの曲もサビ部分に手を使った振り付けがあるのですが、これは手話を使っているらしいですね。

 

歌い終わって大きな拍手が響き渡る中、ステージ袖に移動するもちょを見送ると、もも組音楽隊によるインストのお時間が始まります。各メンバーの見せ場があったり、後半はトクベツいちばんのメロディを使っていたりして、とても楽しかったです。

バンドインストも立って盛り上がる人が増えるといいなぁ…という独り言。

 

8. eclatante

 

ピアノのイントロが始まり、ステージ上ではもも組ダンサーズのお二人が動き回ります。会場の装飾やバックの幕をセッティングをしているようなコミカルな動きで可愛らしかったです。

会場の準備が整うと、もも組ダンサーズが持ってきたのは絵画の額縁。そして本日のショーの主役、水色のドレスに衣装を着替えた麻倉もも嬢が登場します。額縁から顔を覗かせてみたり、心躍るようなジャズのメロディに合わせてもちょが優雅にステージを歩くだけで、プリンセスが主役のミュージカルがステージ上で繰り広げられているかのようでした。

曲の間奏は通常よりも長く、少し遊び心が加えられています。もも組音楽隊の中からもちょに指さされた人がソロで演奏してキメるという流れ。「誰にしようかな~」と考えてから「えいっ!」と指さすもちょの仕草も可愛かったです。

落ちサビではダンサーさんがシャボン玉をもちょの両サイドから発射。綺麗だなぁ~と思いつつ、もちょの口に入らんか?とか思いましたが、表情を崩さずしっかり歌っていました。曲の終わりのピアノの音に合わせた動き(何て言うのかわからない)もおしゃかわなので見てください。

 

9. ユメシンデレラ

 

ユメシンデレラはツアーの途中から大きく変化があったポイントですね。

大阪の二日間は「eclatante」からそのまま通常の「ユメシンデレラ」へと移っていたと思いますが、福岡公演からは楽曲に大きくアレンジが加えられて歌い出しがピアノの伴奏だけの弾き語りのような形式に変わりました。もちょの動きも、前曲の終わりでステージ上で眠りについて、そこから目が覚める…という形になり、よりストーリー性が際立つ感じになりました。

1週間しかない間でこんなに大幅にアップデートしてくるのは驚きですし、それにしっかり対応してくるもちょも流石ですね。

大幅なアレンジに挑戦できるのは生バンドだからこそで、流れ的にも良かったし、もちょの歌声も堪能できてツアー通して振り返るとこのアップデートは大正解だったと思います。

 

MC

軽めのMCからの落ち着いたバラードのコーナーへ。

 

10. monologue
11. あしあと

 

しっとりと2曲続けて。

「monologue」は胸がギュッと締め付けられますよね…もちょの恋愛バラード曲は至高です。こういう曲を歌わせたら右に出る者はいないと思います。ひとつ前のアルバム「Agapanthus」の中の「今すぐに」も好きなんですよね…特にライブでの歌唱が良くて、苦しさというか切なさというか…そういう悲恋の苦しい感情を声に乗せるのが天才的に上手いと思います。

続いて「あしあと」。ここはアルバムの曲順と同じです。この並びはもちょがこだわった所のはずです…そんなこと言ってたような記憶があります。

大阪では座って聞いてくださいという言葉もありましたが、あしあとはクラップしたり体を揺らしたり…という感じなので、このエリアは途中からはスタンディングになりましたね。

 

MC

 

大阪での食べ物の話は焼肉の「㐂舌(きたん)」というお店。1日目で名前が挙がり、美味しいので明日行ってみて!という話でした。しかし、会場近くの店舗はランチの営業をやっていないことが判明…その結果送られてきたのがもちょの公式LINEです。

 

福岡では中高の同級生である家入レオさんの名前も出ました。その中で、家入さんを自分のライブに呼ぼうか迷っているという話題が上がり、オタク一同全力の拍手で背中を押しました。結果、家入さんは中野公演に見に来てくれたので「ちゃんと誘えて良かったね!」という娘を見守る父親のような謎の感情が湧いたのでありました。

 

中野1日目のもちょ10は下の動画のとおり。…なんかやらされました。

さんざんオタクで遊んでおいて、最後に「ノリのいいところも好きですよ」とデレてくるもちょにやられました。ヴッってなった。

そしてライブ前日のお話も。前日はエステとか色々行ったのに、最後は蒙古タンメン中本に行ったというお話。北極2倍?とかで、自分は詳しくないのですが滅茶苦茶辛いらしいですね。もちょのオススメ食品は自分も買いがちですが、これを食べるのはやめておこうと思います。

 

 

中野2日目ではファンの年齢が聞かれたりしました。20代が多めで30代40代…と続きます。まぁ自分の体感とだいたい同じですね。最年長は60代の人ということで、いい趣味してて人生楽しんでるなと思いますし自分もそうなりたいなと思います。

最年少は10代前半の子で2階の自分の席の少し後ろにいました。もちょからは見えたかわかりませんが、女の子は手を振って嬉しそうにしていました。その年でもちょの良さに気づくとは、なかなかセンスがあります。

 

12. 明日は君と。

13. Run for you

 

ここから終盤のラストスパート。

まずはもちょのデビュー曲「明日は君と」から。まぁ安定の一言ですよね。

デビュー5周年を迎えたばかりだと思っていましたが、このツアーが終わる頃には6周年目に突入しました。素晴らしいことです。

「Run for you」ではイントロが始まると早着替えで衣装をチェンジ。水色のドレスから一気に布を取り去ってショートパンツ姿になりました。おしとやかなプリンセスから活発な女の子へと一気に変貌を遂げます。

さらにはもちょの手にはタンバリンが持たれていて、パフォーマンスをより一層華やかにします。サビでは拳を上や前に突き出す振り付けがあったりクラップをしたり、滅茶苦茶楽しい時間でした。

替わった衣装も、もちょのスタイルの良さを存分に発揮してくれる感じでとても良かったです…。男なら絶対好きでしょって感じで…本当にありがとうございました。いや、もちろん全部の衣装よかったですよ!

そういえば、前回のライブのときにもちょが衣装をデザインしてるというか原案を考えてるという話をしていましたが、今回も衣装のデザインには関わったんですかね?気になります。

 

14. Shake it up!(阪1・愛・渋1・中1・中2) / Fanfare!!(阪2・福・渋2・中2) ※中野2日目は両方

 

ここは日替わり。どちらも会場が一体となって盛り上がる曲なので勢いは止まりません。

「Shake it up!」は前回のAgapanthusライブを思い出しますよね。ちょっと忘れていた振り付けもしっかりと思い出して、みんなで一緒に踊るのは最高に楽しいです。早くいっせいのーせハイジャンプで跳べる日が来てほしいですね。

「Fanfare!!」は声は出せずとも「M・O・M・O」の振り付けはできます。同じ阿呆なら…ということで、自分も全力でやらせていただきました。

中野2日目は特別に日替わり曲をどちらも歌唱。どちらも好きなので両方楽しめて嬉しかったですね。ライブのチケットの値段は同じとはいえ、千秋楽というのはどんなアーティストのライブツアーに参加しても特別感があるものです。

自分としても千秋楽は何としてでも参加したかった公演で、そんな思いもあって今回のツアーはこの千秋楽1か所だけトラセポータルで申し込んで確保し、他の公演はその後に確保したりしました。

 

15. 満開スケジュール

 

ダンスが全体的にちょっぴりダサい感じ(個人の感想)になっているのが、夏のバケーションに心浮かれている感じが表れていてGoodですよね。サビのドラムに合わせてもちょが跳ねるのも可愛いですし、もも組ダンサーズも浮かれてて可愛かったです。

今回のアルバムの新曲の中でこういうノリのいい曲はこの曲くらいなので、今後もライブの盛り上げ曲として重宝されそうです。個人的には「トラベリータイム」あたりと相性良さそうだなと思いますね。夏っぽさ全開つながりで。

間奏の振り付けは、上にわーいわーい!ってやってから泳ぐような踊りが特徴。11/6中野千秋楽でのもちょ10はここの映像です。曲中にもちょ10を撮り始めるのも面白かったですが、もちょに踊りを強いられるオタクたちの姿も滑稽でしたね…いやむしろご褒美でした!

 

 

16. ピンキーフック

 

ラストの曲は「ピンキーフック」。2021年にリリースされて評判を生んだこの曲ですが、自分にとっては今回のツアーが初めて生で聴く機会でした。

生バンドで聴くと原曲とはだいぶ違うなぁというのが第一印象で、正直なところ大阪初日で初めて聴いたときは「こんな曲だったっけ?」って思いました。でも、ライブを重ねるたびに体に染みついてきて、公演ごとに楽しさが増していきましたね。ツアーの中では千秋楽の最後が一番楽しかったです。生で歌うのもかなり難しい曲だと思いますし、もちょの方も後半に行くにしたがってパフォーマンスが上がってきたような気もしますね。

主な振り付けはサビで小指を立てた腕を上に伸ばすというもの。もちょの「ただ無言の圧!」や「寂しいのはバツ!」での歌詞に合わせたような動きがかわいいです。コールなどがある曲ではないですが、みんなで腕を上げていると会場も一体感があって熱気に包まれてる感じがしました。

 

EN1. シロクジチュウム(阪1~愛) / プリンセスじゃなくても(渋1~中2)

 

ツアー前半のアンコール1曲目は「シロクジチュウム」。後半の東京4公演では曲が変わって、11月3日にLP盤でリリースされる「プリンセスじゃなくても」になりました。

渋谷公演の直前にシロクジチュウムの作曲家の人に関する報道があって、悪い意味でこの入れ替えが注目されてしまった部分もありますね。リリース直前に初披露というのはよくあるパターンですが、今回はタイミング的にも外さざるを得なかったのかなと感じます。永久にお蔵入りということは無いでしょうし、自分もそれは望んでいませんのでいつの日か歌われることを期待します。

シロクジチュウムの方の記憶は薄れつつあるのですが、曲に合わせた演出が綺麗だったような印象があります。映像化されないのが少し残念ですね…。

「プリンセスじゃなくても」はライブで初めて聴きました。80年代のアイドルを彷彿とさせるようなゆったりとした曲調で優雅な感じ。とはいえ歌うとなると結構難しいのではないかな?と感じます。音楽のことはよくわかりませんが。

歌詞に「もももも…」という部分があり、特徴的で印象に残っています。

 

EN2 箱庭ボーダーライン(阪1・福・渋1・中1) / 恋のプレリュード(阪2・愛・渋2・中2)

 

箱庭ボーダーラインは初期の曲ですが、自分はPeachy!のライブは行っていないので生で聴くのは初めてでした。こちらも80年代アイドル感があふれた楽曲。

恋のプレリュード、とても好きな曲なのでイントロのピアノのあの旋律が聞こえてきた瞬間、心の中で「ヨッシャ!!!」と叫びました。最初に披露した大阪2日目では自分と同じような反応してた人、結構多かったんじゃないかなと思います。いやぁ…いい曲ですよね。自分の中の「THE 麻倉もも」はこの曲かもしれないです。

 

MC

 

もちょの思い出作りとして、インスタントカメラで客席を好き勝手に撮影したりしてました。ピンク色の人がカメラでパシャパシャ撮り回ってるので、自分の頭の中では林○パー子が頭に浮かんだりしました。…どうでもいいですね。

 

福岡でやったのが次のもちょ10。福岡の学校では、号令(起立と着席)に対してヤーー!と答えてその動作をするという習慣があるそうです。

自分はこれを2016年のミリオンライブの福岡公演にもちょが出演した時に知って、それを観客がやっている様子をライブビューイングで見ていました。今回はもちょの福岡公演ということで、内心「ヤー!やらないかな~やりたいなぁ~」と期待していました。

なので今回、「本物」を体験することができて(声は出せないのでもも組音楽隊が代行)嬉しいを通り越して感動でした。ヤー!

 

 

名古屋ではTシャツの色についての話題が。名古屋の会場限定カラーはオレンジ色だったのですが、事務所の先輩である戸松さんのイメージが強すぎて自然とオレンジ色を選んでしまっていたとのこと。横のつながりだけじゃなく、縦のつながりも好きですよオタクは。

ちなみに髪型も戸松さんっぽい感じにしたらしいです。高めのポニーテールにデカリボン。

 

 

渋谷2日目のアンコールはハロウィンに近いということで、なんともちょが猫耳を着用して出てきました!!!!

最高に可愛かったぁ……ただ、猫耳姿の写真とかどこにもアップされてないんですよね。はたして表に出てくる日はあるのでしょうか?記憶が薄れていくのが悔しい…心の中のアルバムにしっかりと残しておきたいと思います。

 

中野2日目。ここまでの公演では、アンコールの衣装は会場限定色のライブTシャツだったのですが、千秋楽ではこれまでの公演の色を取り入れてすべてをつなぎ合わせたようなTシャツでした。

さらに映像化の発表もありました。もちょが、自分のファンは円盤化に対して云々…と言っていて、ファンの声や動向もちゃんと把握されていましたね。(1stライブがもともと映像化が予定されていなかったり、2ndがなかなか円盤にならなかったり…という不満の声)

ツアーを振り返っての挨拶では「ツアーを通して成長できた」という言葉も聴くことができました。その言葉がもちょ自身の口から出たこと、それを聞けたことが嬉しいですね。客席も拍手でこれに応えます。

 

EN3 彩色硝子

 

最後の曲は自分の予想どおりでした。この曲に詰められた想いはいろんな媒体のインタビュー等々で目にしてきたので、もちょの気持ちを感じられるように、噛みしめるように大切に聴きました。原曲でも間奏のピアノが特徴的ですけど、生の演奏も大変良かったです…おしゃれ。

最後の曲だからブチ上げ曲で終わりたいという気持ちもありますが、こういう曲で幸せな気分で終わるのも悪くないと思います。なにより、もちょらしい…ですからね。(何でも「もちょらしい」の一言で丸く収まると思ってる)

もちょからの優しさを感じることができる喜びを全力で噛みしめたのでありました。

 

会場全体へ一通りお手振りを終えると、「おやすみー」と言ってステージ上に用意されたブランケットの中にもぐりこみ、眠りにつくもちょ。

ライブはこれにて閉幕。プリンセスはどんな夢を見るのでしょうか。

 

 

WEN ピンキーフック ※中野2日目のみ

 

千秋楽はこのあとにダブルアンコールがありました。長く続く拍手に呼ばれ、もちょともも組の皆さんが戻ってきます。

今ツアー最後の曲は再びのピンキーフック。

もも色のグルーヴの中、笑顔と暖かさに溢れた「Riacere!」ツアーは全公演を終え、見事に幕を閉じたのでした。

 

終演

 

 

   雑感

 

 

本編のトリ、そしてツアーの最後を飾る曲となった「ピンキーフック」は、もちょのこれまでの5年間の音楽活動を代表する一曲になった気がします。もちろん他にも素晴らしい曲はたくさんあってどれも甲乙つけがたいですが、もちょを知らない人に対して名刺代わりになる曲ができたな…という気持ちですね。

そういう意味では、このツアーのライブタイトルである「Piacere!」には「はじめまして」「お会いできてうれしいです」という意味がありますから、そういう人に対して麻倉ももの音楽や麻倉ももという人間を知ってもらえるようなツアーになったのではないかなと思います。

楽曲の素晴らしさはもとより、もちょの歌やダンスといったパフォーマンスのレベルの高さ、もちょの可愛さや優しさ、初めて見た人にも十分魅力は伝わったのではないでしょうか。

 

前回のライブ「Agapanthus」、つい最近のことのように感じますが、もう2年も経っていたのですね。

その時期もそうでしたが、この3年間は新型コロナに振り回されてばかりでした。そもそも「Agapanthus」はツアーとして発表されていたもので、アーティスト麻倉ももが日本各地を巡るのはとっくの昔に実現しているはずでした。それが開催中止となってしまい、今回が2年半越しのリベンジの旅となったわけです。

そんな経緯もあって、もちょとしても自分から会いに行ける!というのは念願であり、それを無事に実現できたことに大きな達成感があることでしょう。

TrySailとしては全国を巡ってきたとはいえ、ソロとなると初めてのことですから、もちょにとっては未知の世界で不安もあったはず。ファンの目線で言えば、もちょの実力を考えればツアーなんて何の心配もいらないし成功間違いないのはわかっているんですけど、きっと実際はそんな簡単なものではないのでしょう。

振り返ると、ツアー途中の福岡公演から名古屋公演までの期間でもちょが体調を崩すということがありました。聞くところによると点滴を打ったとか…きっとファンが思っている以上に過酷だったのだろうし、気を張っていたのでしょうね。それでも名古屋公演ではいつもと変わらぬ笑顔でいつものように完璧なステージを見せてくれたのは流石ですし、素晴らしいプロ根性だと思います。

 

千秋楽ではもちょの口から「成長」という言葉がありましたが、これはツアーをやり遂げたことで自信を得て、精神的に成長できたということなのでしょう。

各所で聞くもちょの評価を総合するに、もちょが努力の人なのだということは疑いようがありません。0から1を生み出すのは苦手だけれど1を10にするだけの力がある…とも誰かが言ってましたよね。そんな彼女にとって、ライブを重ねる中でブラッシュアップを重ねてより良いものを作り上げていくことのできるツアーという形式は、とても楽しくやりがいのある時間だったのではないでしょうか。

初めてのツアーを成功させ、大きな自信という武器を得たもちょの今後が楽しみです。

 

過去のライブと今回のライブの異なる点として、バンドの演奏が入ったことがあります。

自分個人としてはライブというものにバンドは必須だという考えだったのですが、もちょに関して言えば、「どちらでもいい」というのが今回のツアーを経て導き出した答えです。

誤解されないように言うと、バンドの演奏はとても良かったですし、もちょとの距離感(仲良すぎてもきっとよくない)も適当だったと思いますので何も不満はありません。

これは個人の感想ですが、もちょのライブはライブというよりも「ショー」に近いものを感じます。例えば「Agapanthus」ライブの時は大きい会場だったこともあって花道があり、ダンサーさんは四人、なにより映像を使った演出がとても良かったです。今回はダンサーさんこそ二人でしたが、「eclatante」でのミュージカルのような演出や、ステージ上で眠るような大胆な舞台の使い方も素晴らしかったと思います。

何が言いたいかというと、歌だけではないのが麻倉ももの強みだと思うのです。

ですので、バンドを入れることで「よくある普通のアーティストのライブ」になってしまうことは避けてほしい。バンドを入れること自体は歓迎しますが、麻倉ももの個性や魅力や長所を生かすことのできる演出を追求していくことが一番大事なのではないかな…と感じました。今後どういった方向性に進むのか、気になるところです。

 

そして、MCパートももちょのライブの魅力の一つですよね。ゆったりとしたトークの合間に突如放たれるキレのある一言、いわゆる「妖刀」を心待ちにしている人も多いのではないでしょうか。

これは以前から思っていて前回のライブの感想にも書きましたが、もちょはファンが求めているものや楽しみにしているものをよく理解してくれています。本当に研究熱心で努力家で周りが見えていて、なにより自分自身のことも客観的によく見えている…それがもう才能だと思います。

最近はラジオ(特にももにち)などで、我々オタクに対して「いい人が多い(変な人も多いけど)」だとか「信頼してる(変な人も多いけど)」ということを言ってくれていて、妖刀についてもファンの需要に応えてのものだと冗談めかして言いますよね。でもこれはどちらも本当に考えていることなのだと思います。

一方でファンの側はというと、そんな辛辣にして寛大なもちょに甘えっぱなしです。自分も含めて本当にしょうもないアホなオタクや浮気性のオタクも多い中、それを全部優しく包み込んで楽しませてくれるもちょには感謝しかありませんし、この関係性は壊したくないなと感じています。

今後ももちょを悲しませることがないよう、我ら雑草(仮)は真面目に地面を這いつくばって生きていこうな…。

 

最後に1つだけ…。「秘密のアフレイド」大好きマンとしては、生バンドでこの曲を聴きたかったというのはあります。でも今回のライブの世界観や流れを考えると、入らなかったのは仕方ないですね…。またの機会に期待しています。

1stライブのとき、もちょが「もう曲がないんです!」と言っていたのに、今では「あの曲が聞きたかったなぁ」とファンが思えるくらいになった…もちょがアーティストデビューしてから6年という年月を一歩一歩着実に歩いてきてくれたからこそ生まれる、贅沢な悩みです。

 

 

そんなわけで、一か月間にわたるPiacere!ツアーは全公演無事終了!ということで、もちょはじめ関係スタッフの皆さま本当にお疲れ様でした。

次のライブはコールができる本来の形でやれるといいですね!自分は1stに行けてないので、まだ真のもちょのライブは体感できていないのです…その日が来るのが本当に待ち遠しいです。

 

麻倉ももさんにおかれましては来年もお忙しいことと存じますので、年末年始はお餅をたくさん食べつつしっかりと体を休めていただき、またパワーアップした元気なお姿をライブで見れることを楽しみにしています。

 

 

おわり

 

 

 

ライブレポートまとめ

 

リスアニ!

 

声優グランプリ

 

Real Sound

 

音楽ナタリー

https://natalie.mu/music/news/500601

 

夏川椎菜さん

夏川椎菜のCultureZ (感想はこちらからお探しください)