おはようございます。
大阪は雨が降ったり止んだりのお天気が続いています。
いかがお過ごしでしょうか?
最近は、お散歩道の紫陽花がとても綺麗。
思わず微笑んでしまいます
そういう影響もあるのか、先日、とても美しい夢をみました。
虹の夢です。
それも、ひとつやふたつではなく、たくさんの虹の。
夢の中で私はお友達と一緒に、乗り物で移動していました。
私を入れて四人ほどだったでしょうか。
夢の中の架空の友人達は、陽気でお喋りな人々でした。
誰かが何かしらの冗談を言い、それに誰かしらが冗談で応えるといった具合で、和気藹々としていました。
外は雨が降ったり止んだりしています。
窓ガラスに雨の雫が美しく、外の風景を瑞々しく彩っていました。
雨模様ですが周囲は光が差していて明るく、視界も私の心も晴れやかでした。
窓の外の景色から察するに、そこは森の中のようです。
ですが、でこぼこ道のような振動は感じません。
よく整備された道なのでしょう。
もしくは私達の乗っている乗り物は、地面から少し浮いていたのかもしれません。
というのも、それは自動車や電車のような乗り物ではなく、観覧車の中のように360度の風景をぐるりと見渡せる構造になっていたからです。
いずれにせよ、心地よく移動しながら、私達は楽しくお喋りしていました。
「あ!」
ある人が窓の外を指差しました。
皆が彼の指の先を見遣ると、大きな虹が出ていました。
わぁ、と感嘆の声が上がります。
すると、他の人が「こっちも!」
また別の人が「あっちにも!」
どこを見渡しても虹が出ていました。
その光景に、皆、次々とスマホを取り出し、写真や動画を撮ったり、ビデオ通話を始めたり……。
私も短い動画を撮りましたが、後は静かに窓の外を見ていました。
いつの間にか雨は止んでいて、窓が開いています。
雨上がりの森のにおい。
肺いっぱいに湿り気のある空気を吸い込みました。
私達が進むにつれて、虹は徐々に姿を消し、視界はどんどん明るくなってゆきます。
森の中を抜けつつあるのでしょうか。
そこは美しい木立の道で、私はその絵画のような風景に目を奪われました。
こんなに美しい木立は見たことがない、と私が言うと、友人達は口々に、そうなの?とか普通じゃない?と言いました。
皆の住んでいるところには、こんなに美しい木立が当たり前のようにあるのか、と私は思いました。
その木立の木々達は、幹も枝も白色で細そうに見えるのですが大変背が高く、一本一本がすっくと真っ直ぐに立っていて、降り注ぐ光に包まれていました。
雨上がりの溢れるような生命力やきらきらした様子はそこにはありません。
けれども、小さな小さな光の粒と木々の細胞達が呼応しているような繊細で柔らかい雰囲気が漂っていました。
あの木立が格別に美しく見えたのは、もしかすると木々と世界が両思いだったからかもしれません。
それも、ずっとずっと長い間……。
初恋のような初々しい煌めきではなく、愛を知っているような柔和な空気がそこにはありました。
ほんのりとした生命力が伝わってきて、私の心にも静かにふわぁっとそれが滲みてくるようでした。
もしも光のお酒があったとしたら、こんな気分になるのだろうな。
ほろ酔い気分の私を乗せて、私達は木立の道を進んで行きました。
おしまい
あなたの心に虹がかかるような
素敵な一日になりますように