昨日はアライアンス京都校のクラス。
「初めて会った人と、話す」というテーマでアクティヴィティ。
みどり先生が首の後ろと、視覚野のあたりにワークして下さると、参加していたわれわれには「これじゃちょっと頼りない」という感覚が生まれたりした。
いつもは首の後ろを堅くして、そこから話したり聴いたり、アイコンタクトとったりしているので、首の緊張が手放されて首と頭の間のロックが外れると、とたんに「こんなやわらかさだとだめ!」という気分がするようです。
ただ、それは、just気分です。 アレクサンダー・テクニーク原理の一つ、『感覚的評価はあてにならない』、そのもの!
実際には、他の人からみると、そのワークを受けて変化したひとは実に「頼りがいのある」姿、風情にみえるのですから。
声が深くなったり、遠くからでもそのひとが眼にはいるような存在感であったり、大人っぽくなったり。わたしはみなさんに「目が開いたね」とフィードバックを頂いた。
すぐに「頼りない感じ」などという我々に、みどり先生がすてきなことを言った。
「じゃぁ、今の、このじぶんのからだの中で、頼りがいのあるところはどこですか?」
頼りがいのあるところ?!
どこ?!!
ちょっとそう思ってみると、あったあった!
頼りないばかりであったわたしにも、今日の、今の、この瞬間は首と胴体をつなぐかすがいの筋-きょう鎖乳突筋が、頼りがいがある感じがしたのでした。
いつもは、ぶにっと前へ押しているきょう鎖乳突筋。それは重い頭を押し下げていながら、これ以上落ちないように引き留めてくれているからなのですが。
いまは、かすがいとしての、ちからを存分にゆったりと発揮している、そんな感じがしたのでした。
わたしたちは、わたしは、ついつい「できてない」「これではまだできていない」「できっこない」できるかできないか、よいか悪いかのどちらかにいってしまう。
心地よく、頼りがいのあるところをみつけてそこにいたら、そこから全体へ、変わっていく。
変わっていけるのよ。
昨日のレッスンの、贈りものでした。