4.121は、ヒースの蜂蜜とハーブ/八嶋 | cigar bar Snootyfox

4.121は、ヒースの蜂蜜とハーブ/八嶋

渋谷SNOOTY FOX の八嶋です。スコットランド本土の北、北緯59度。
大小70余りの島々からなるオークニー諸島にハイランドパーク蒸溜所は位置しています。
ここは、北大西洋からの強い潮風が一年を通して吹いています。
この潮風は、島内に樹木が一本も育たないほど強く吹き込むので、オークニーには
“この島で風がやんだら誰もが倒れてしまう”という冗談があるぐらいです。
その一方でこうした強い潮風は、海から潮気を運び、風当たりの強い高台に位置する
蒸溜所で、オークの熟成樽を通してこのモルトに独特の深い風味を与えています。

また、このハイランドパークは、よく“スモーク&ハニー”と評されます。
“スモーク”とは、メインランド島の大地から採れる、ここにしかない貴重なピート
フォギー(約8,000年)、ヤフィー(約12,000年)、モス(約16,000年)の3層を、
スキャパ湾を見下ろす専用の採掘場から切り出し、それぞれをミックスして麦芽の
乾燥の際に使用し、独特なスモーキーフレーバーを麦に付着させます。
また“ハニー”とは、十分な熟成が生む上質なコニャックのような甘さ。
この両者こそが、ハイランドパークの最大の魅力なんです。

そんなハイランドパークの蔵出しアイテムのご紹介です。
しかも「ザスコッチモルトウィスキーソサエティ(SMWS)」からです。

チェルシーテラスへの道 snootyfox-yashima081227

ハイランドパーク 1986 20年 SMWS
SMWSでは、蒸留所の名前の持つ先入観にとらわれることなく、
ウイスキーを味わって欲しいという事の現れと、蒸留所のブランドイメージを
傷つけたくないという姿勢から同一のラベルを使用し、蒸留所名を記載していません。
ラベルに記載されているのは、SMWSの大きなロゴマークと蒸留年月、瓶詰年月、熟成年、
アルコール度数、蒸留所コードと樽番号。そして、タイトルとコメントです。
今回は、こう表現されています・・・

「ヒースの蜂蜜とハーブ」
この蒸留所のピートはHobbisterMoorのもので、カティーマギーの泉の水を使っている。
リフィルホギーでイエローゴールドのドラムになった。
香りは滑らかで、ヒースの蜂蜜、レモンスポンジケーキやスモークがバランスよい。
加水するとスモークした肉のアロマに焦げたトーストが微かに香る。
味はフルストレングスでは強力で、とてもスモーキー、ペカンパイの甘さが隠れている。
テイストはハーブ(タラゴン)と甘みが出てくる。
スコットランドの最も北にある蒸留所のこの存在感あるドラムにはほんの1 滴ほどの
加水が良いだろう。 51.0%のカスクストレングスで、291本のボトリングです。

SNOOTY初のソサエティの入荷です。もちろん¥1,050です。

今夜も渋谷の街角にて、お待ちしております。

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