asahi.comより
http://www.asahi.com/showbiz/stage/theater/TKY200910050227.html
シンガー・ソングライターの中村中が異色の舞台に挑戦している。
東京・日比谷のシアタークリエで上演中の「ガス人間第1号」。
中村は「演劇のコマの一つである自分を楽しんでいます」と話す。
原作となった映画「ガス人間第1号」(木村武脚本)は1960年公開。
「電送人間」「美女と液体人間」と合わせて「東宝変身人間3部作」と称され、
特撮映画の傑作の一つともいわれる。特技監督は円谷英二だ。
後藤ひろひとが脚色・演出を手がけた。SF的世界に注目しがちだが、
結ばれぬ悲恋の物語が基調。
中村は、ガス人間に慕われるボーカリスト藤田千代役。
「いつの時代も、道なき恋愛はあります。この世で結ばれないなら、
あの世で共に生きようとする。千代は、冷静さの中に燃え上がる感情を抱いている」
06年にメジャーデビュー。当初は性同一性障害を公表して話題になったが、
今は自然に本分の音楽活動に向かう。
今回も、作詞作曲の主題歌を舞台上で披露する。
タイトルは「しょうしんもの」。
「恋の始めの何も言い出せない小心、人を好きになって心をいためる傷心、
炎の中で共に死んでゆく感情の極みのような焼心をかけています」