原題:End of Days
1999年(米) 上映:2h02
監督:ピーター・ハイアムズ
脚本:アンドリュー・W・マーロウ
出演:アーノルド・シュワルツェネッガー/ガブリエル・バーン/ロビン・タネイ/ケビン・ポラック/ウド・キア/他

1979年、バチカン市国。古い預言書の言い伝えどおりの前兆が天球に確認された。それは人類の運命を左右する女の赤子誕生の知らせであった。呪われた存在であるその子が成長して世紀末を迎えれば地上は破滅する。教皇は何としても彼女を捜しだし、サタンの魔手から彼女を護るよう命じた。20年後の1999年12月、ニューヨーク。元刑事のジェリコ・ケインは妻子を無くした後は民間の警備会社でVIP専門の身辺警護を担当していた。1000年紀《ミレニアム》最後の日、ニューヨークを舞台に彼を巻き込んで、人類の未来を左右する最終決戦の時が訪れようとしていた・・・。

A・シュワルツネッガー久々のアクション大作。『ハムナプトラ/失われた砂漠の都』('99)のストーリーを「世紀末」というキーワードと『ディアボロス/悪魔の扉』('97)のサタンのキャラクターで再現し、それに『エクソシスト』('73)と『オーメン』('76)の雰囲気を加味したような作品。

宗教色を強めて雰囲気を作ろうとしますが(個人的にはいたずらに信仰深い人をあおっているだけのような気もしましたが)、結局はA・シュワルツネッガーお馴染みのアクション映画に仕上がってます。ギリギリ合格点といった感じです。

世紀末に合わせたタイムリーなストーリーは良いとしても、精神的なトラウマを負った人間的な演技はA・シュワルツネッガーにはツラかったのかも・・・(失礼)。G・バーン演じるサタンはA・パチーノには少々劣るもののなかなかでしたが、あれだけの力を持っているのに、手下に任せずに何故自ら嫁を捕まえに行かないのでしょう?「私は永遠だ!」と叫んでいるのが虚しく聞こえます。どんどん小さくなっていくスケールとラストの本当の姿が結局アレだったのには制作側の想像力の無さを感じました。

"@ the Movies"
http://www.asahi-net.or.jp/~rn6d-hnd/
--------------------
■DVD■
エンド・オブ・デイズ