原題:Wrong Turn
2003年(米/独) 上映:1h24
監督:ロブ・シュミット
脚本:アラン・B・マッケルロイ
出演:エリザ・ドゥシュク/デズモンド・ハリントン/エマニュエル・シューキー/リンディ・ブース/ジェレミー・シスト/他
 
全体の75%が森林に覆われている米国ウェスト・ヴァージニア州。暗く鬱蒼とした無人の樹海が続く。山道を走っていたレンジローバーが突然のパンクで止まってしまう。乗っていたのはカーリーとスコット、フランシーヌとエヴァンの2組のカップル、それに失恋したばかりのジェシー。車から降りた5人の目の前で、今度は後ろから走ってきたマスタングが追突、2台とも大破してしまう。幸い乗っていた医学生のクリスは無事だったが、携帯電話もつながらない奥深い森の中で立ち往生してしまう。仕方なく彼らは、公衆電話の場所まで行こうと歩き始めるのだったが・・・。

全米公開時に、怖すぎるという理由で予告篇が大幅にカットされたということで、どう恐がらせてくれるのか期待しましたが、割とオーソドックスなスプラッター・ホラーでした。『悪魔のいけにえ』をベースに『13日の金曜日』シリーズのエッセンスを加えた感じです。

あまりホラーを観ない方はかなり恐いと思いますが、基本プロットは既に何十回と繰り返されてきたお馴染みのパターンなので、個人的には結論が見えてきた中盤辺りで飽きてしまい、以降はE・ドゥシュクばかり見ていました(彼女は日本ではTVシリーズ『トゥルー・コーリング』で知られていると思いますが、『トゥルーライズ』(’94) でシュワちゃんの娘を演じていた子だったと最近気付きました)。

本編の出来とは関係ありませんが、本作の邦題は珍しくセンスありですね。原題の『Wrong Turn(ロング・ターン)』は「道間違い」という意味ですが、邦題はこれにこだわらず作品の内容を反映しているだけでなく、「暗い」と「Cry(「泣く」とか「叫ぶ」の意味)」をかけています。

"@ the Movies"
http://www.asahi-net.or.jp/~rn6d-hnd/
--------------------
■DVD■
クライモリ デラックス版