原題:Enemy of the State
1998年(米) 上映:2h11
監督:トニー・スコット
脚本:デビッド・マルコーニー
出演:ウィル・スミス/ジーン・ハックマン/ジョン・ボイト/リサ・ボネット/レジーナ・キング/スチュワート・ウィルソン/ガブリエル・バーン/トム・サイズモア/他

成立すれば国家が思いのままに国民のプライバシーを侵害できる法案をめぐり合衆国会議は紛糾していた。国務省からNSA(国家安全保障局)に出向中の行政官トマス・ブライアン・レイノルズは腹心の部下と共に法案反対派の下院議員を事故に見せかけて殺害する。だがその一部始終は自然写真家が設置したビデオ・モニターに撮影されていた。写真家はテープのコピーを携帯ゲーム機に隠して逃走するが、最後には車にはねられて死亡してしまう。だが、肝心のテープはその直前、彼と偶然出会った大学時代の同級生、敏腕弁護士のロバート・クレイトン・ディーンの買い物袋の中にあった。ディーン自身はそのことにまったく気付いていなかったが、その瞬間に世界最大のスパイ組織の標的になってしまう・・・。

全体的にテンポが良く、小気味良い作品。一般市民が偶然に国家の陰謀に巻き込まれるという基本プロットは特に新しいものではありませんが、W・スミスの軽いノリと国防省の諜報組織の繰り出すあの手この手の最新技術等をからめて見応え充分に仕上がってます。

国家を敵に回してしまった場合、一個人がいかに無力か思い知らされます。そして前半で追い詰められた主人公の逃亡劇に飽きてきた頃、絶妙のタイミングで登場するG・ハックマン。そこから痛快な逆襲劇から一気にラストへ。

それにしても、ここまで出来るアメリカの情報機関に比べ、今頃盗聴法を制定している日本・・・大丈夫なんでしょうか。

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