原題:Anger Management
2003年(米) 上映:1h45
監督:ピーター・シーガル
脚本:デビッド・ドーフマン
出演:アダム・サンドラー/ジャック・ニコルソン/マリサ・トメイ/ルイス・ガスマン/ジョナサン・ローラン/他

子供の頃から気が弱く、本音をぶちまけることのできないデイヴは、大人になった今はペット用品会社のクリエィテヴ兼重役秘書として働いていた。その優柔不断な性格が災いしてか、長年の恋人リンダとの関係をなかなか前進できないでいた。そんなある日、飛行機での誤解から生じたトラブルをきっかけに、デイヴは《怒り制御セラピー》を受けるように命令される。そんな彼の前に現れたのは、患者よりもブチ切れる名物セラピスト、バディ医師だった!バディは泊り込みでデイヴの治療にあたり、リンダをも巻き込んだ騒動に・・・。

ところどころにちりばめられている小ネタに「くすっ」と笑えるものの全体的には可もなく不可もないラブコメでした。全体を通してかなり強引な展開も「コメディだから許せるか?」と思っていたら更に無理やりなラストは少々あきれ気味でした。『ゲーム』('98)のコメディ版!?

それよりも本作の見所の一つは多彩なカメオ出演者です。元NY市長ジュリアーニ氏の他にも、H・グレアムやJ・C・ライリーといった主役、準主役級の人がクレジットなしで出演してるのは驚きです。『リトル★ニッキー』('00)の時のような「出てるだけ」とは違って皆さんそれなりの役割をもったキャラで登場します。一番笑ったのはセルフ・パロディで登場のジョー・マッケンロー。

原題の「Anger Management(アンガー・マネージメント)」は、本編にも登場するような、カッとなる性格/怒り(アンガー)を管理(マネージメント)するためのカウンセリング/セラピーのことです。つまりアメリカでは「怒りを抑えられない」=「病気である」と見なしているのです。邦題の方は・・・どうなんでしょう。確かに舞台はニューヨークですけど、自らB級テイストをかもし出している辺りはあまりにセンスないですね。

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