原題:Shallow Hal
2001年(米) 上映:1h54
監督:ボビー・ファレリー/ピーター・ファレリー
脚本:ショーン・モイナハン/ピーター・ファレリー/ボビー・ファレリー 
出演:グウィネス・パルトロウ/ジャック・ブラック/ジェイソン・アレクサンダー/スーザン・ウォード/ジョー・ヴィッテレッジ/他

ハル・ラーソンは父親の遺言がトラウマになり、若くてセクシーな美女ばかりを追っかけている。自分が濃い顔と肥満体であることにも気づかず、外見を判断している男だ。しかし、自己精神治療法の大家と偶然出会い、催眠術をかけられたことによってハルの美に対する視界と価値観が一変する。それまでハルにとっては、さえない容姿と思われていた女性も、心が美しい人はハルだけにはスーパーモデルばりの美女に見えてしまうようになったのだ。そんな時ハルは、知的でユーモアもありスリムな美女ローズマリー・シャナハンと出会う。でも実はそう見えるのはハルだけで、実際のローズマリーは、136キロの体重にコンプレックスを持つ女性だ・・・。

同じファレリー兄弟作品の『メリーに首ったけ』('98)は結構キツイ下ネタではあるものの単純に笑えましたが、本作は全体にちょっとおとなしめです。ハル個人のキャラクターの魅力ではなくて、「心が美しい=不細工/デブ」という極論をベースに構成したためか、笑いも微妙。

前半は軽いノリで結構笑えたんですが、後半はなんとも言えない後味の悪さが残りました。主人公ハルの心情を上手く表していると思う反面、人の容姿、特に肉体的・外観をネタにしているので、笑っても良いのだろうかというのが気になりました。

なお、日本では前述『メリーに首ったけ』('98)と『キューティ・ブロンド』('01)と合わせた3作を「プリティ・ピンク・コメディ」シリーズなる名前で宣伝しているようですが、当然、各作品に何の関連性もありません。

"@ the Movies"
http://www.asahi-net.or.jp/~rn6d-hnd/
--------------------
■DVD■
愛しのローズマリー<特別編>