原題:X-Men
2000年(米) 上映:1h44
監督:ブライアン・シンガー
脚本:デイビッド・ハイター/トム・デサント/ブライアン・シンガー/スタン・リー(原作)
出演:ヒュー・ジャックマン/パトリック・スチュワート/イアン・マッケラン/ファムケ・ヤンセン/ジェームズ・マーズデン/ハル・ベリー/アンナ・パキン/タイラー・メイン/レイ・パーク/レベッカ・ローミン=ステイモス/他

社会から追放されたミュータントたち。彼らは遺伝子の突然変異によって超人的なパワーをもっているため、社会から阻害されていた。彼らを必要以上に敵視する者の中には、極端な弾圧的戦略と法律で、すべてのミュータントの危険性を暴露しようとするロバート・ケリー上院議員のような人物もいた。自身もテレパシー能力をもつ「プロフェッサーX」ことチャールズ・エグゼビア教授によって組織されたミュータントチーム、「X-メン」はその力を善のために使おうとするが、命がけで守っている人類が自分たちの存在を拒絶していることに気づく。そんな偏見と戦いながらX-メンと悪のミュータント軍団率いる「マグニートー」ことエリック・レーンシャーとの壮絶な戦いが今まさに始まろうとしていた! 

はっきり言って期待ハズレでした。コミックの存在は小さい頃から知っていていましたが(ウルヴァリンが大好きでした)、ストーリーはほとんど知らず、本作も予備知識なしで見ました。

コミックの映画化作品でストーリーを求めるのは元々酷な話なのであまり期待せず、映像面に期待していたのですが、映画の宣伝で「『マトリックス』('99)を超える~」云々と言っていたわりには予告編以上のものはありませんでした。あまりにサラっとしすぎて「見せる」場面がなく、「おぉ!?」と思うアクション・シーンがあってもそれ一瞬で終わってしまいます。いわゆる漫画的な「決め」の演出がないのです。

ストーリーに関しても、登場人物が多過ぎてほとんどの人物描写が薄っぺらになってしまっています。ミュータントに対する迫害というのも、「一般人」が全然登場しないので説得力がないです。極端な話、P・スチュワートのプロフェッサーXとI・マッケランのマグニートーの一騎討ちでも良かったぐらいです(最も、それでは「Xーメン」ではなくなってしまいますが)。結局、原作コミックスのハードな部分を意識しすぎてエンターテインメント性が低くなってしまい、どうにも中途半端な出来となってしまいました。

「X-Men」は、1963年にマーヴルコミック社より出版され、1991年にはアメリカンコミック史上No.1の800万部を売り上げた作品です。創刊以来4億冊を売り上げ、25の言語に翻訳、世界75ヶ国で販売されています。名前の由来は、主人公達が所属するヒーローチームが、チャールズ・エグゼビア教授(コードネーム:プロフェッサーX)の提唱によって組織されているところからと思われます。

●関連作品●
『X-MEN2』('03)
 
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■DVD■
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