原題:Vidocq
2001年(仏) 上映:1h38
監督:ピトフ
脚本:ジャン=クリストフ・グランジェ/ピトフ
出演:ジェラール・ドパルデュー/ギョーム・カネ/イネス・サストレ/アンドレ・デュソリエ/エディット・スコブ/他

1830年7月24日、パリ。街には国民的英雄ヴィドックの死を伝える新聞の見出しがあふれていた。もとは華麗な大泥棒だったヴィドック。しかし、脱獄を繰り返しているうち、その腕を買われて警察の密偵を仰せつかり、後に世界初の私立探偵事務所を設立したパリっ子憧れのヒーロー。彼の命を奪ったのは、連続殺人鬼"鏡の顔を持つ男"。悲しみに暮れるヴィドックの相棒ニミエの前に現れたエチエンヌと名乗る男。彼はヴィドックから伝記執筆の依頼を受けた作家で、一緒にヴィドック謎の死の真相を突き止めようと持ちかける。さっそく二人はヴィドックが最後に調べていた事件を洗い直すのだったが、捜査が進むにつれ、次々と目撃者と関係者が殺されていく。魔の手はエチエンヌとニミエにも迫る。果たしてヴィドックが自らの命を懸けて挑んだ恐るべき陰謀と巧妙に仕組まれた罠とは?

非英語の作品ということで敬遠してましたが、評判が良かったのでチャレンジしてみました。話題になっていただけあって、独特の映像表現は(いかにもCGでしたが)雰囲気があってなかなか良かったです。

その映像とは裏腹に、内容的にはオーソドックスな推理ミステリーでした。ストーリーは意外とシンプルながらも小技が効いていて、ラストにはちょっとした驚きもありました。ただ、物語の鍵を握る「鏡の仮面」の説明をもう少し丁寧にして欲しかったです。また、目まぐるしく切り替わるカメラワークは字幕を観る者からするとちょっとツライものがありましたね。

とは言え、上映時間も短めで結構テンポも良いのでお薦めです。

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■DVD■
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