看護学生時代の勉強ブログ。

看護学生時代の勉強ブログ。

看護学生時代のレポートやGW、看護過程をUPするさいこーにつまらないブログです。文献は主に医学書院や授業プリントです。

Amebaでブログを始めよう!
こんにちわ。
ここ最近更新がなくて、読者登録して下さっている方に申し訳ないです。
というのも、2学年次の実習が全て終わりました。
そして、看護に関する授業も全て終了しました。
よって、ここにアップできるようなモノがないのです(><)
実習中に学びになる事は沢山あるし、関連図を作成する機会もあるのですが、
患者さんのプライバシーの関係上のせれないのです。

そこで、今日は実習記録について、私個人の意見を書いていこうと思います。
(あくまで私個人の見解ですので、全て正しい訳ではありませんので、ご了承下さい)

特に、最初は情報収集や計画の立て方が全くわからなかったので、
受け持ち初日に得るべき情報について書いていきます。


【受け持ち1日目】

まず、最初に受け持ち患者さんが決まった時点で、疾患について調べますよね。
その際、疾患+治療法+今どの段階にいるのかを調べておきます。
これによって看護の方向性も変わってきますよね。患者さんの全体像を捉えるという事です。
指示簿やケアシートをみれば、明日何をするのか分かるけど(例えば洗髪や清拭)
上記3点を確認しておかないと、なぜ明日洗髪や清拭を行うのか目的がはっきりしません。
毎日の日常生活援助は必然的に必要な事だけど、療養中の患者さんにとっては現在の治療に付随して目的を持って行われていますので、その目的を把握して、計画を立てる事が重要だと思っています。
 
ex)例えば清拭の場合:長期臥床患者さんだと、清潔目的や循環促進目的の他、全身観察(褥瘡や拘縮)の機会でもあると思います。それが術後の患者さんの場合、感染防止目的であったり、早期離床の場にもなったりと、色々です。患者さんにとっての清拭とは?が大切なのかと。そしてそれを行動計画に書く!!

そして、患者さんの日常生活自立度も把握すべき情報です。これがわからないと、援助計画がたてられません。
自立度を把握する事によって、ケア時に気をつけるべき安全ポイントもあがってきます。
また、自立度をあげるべきなのか、維持するのか、によって観察ポイントやケアの方法も変わってきますね。
*そして、この項目はカルテを信用しちゃだめです。患者さんは日に日に変化してます。
 初日に患者さんの援助を見学する機会があったら、ただボーッと見てちゃだめですね。
 

また、テキストや参考書よりその疾患や治療法特有の観察ポイントと安全ポイントをみつけます。
疾患や治療法によって、必ず毎日見ていかなきゃいけない項目や注意するべきポイントがあると思うんです。
多くは看護師さんによってフローシートで観察されていますが、なんでその項目を観察しなければいけないか?という事は、テキストや参考書で調べましょう。
調べても分からない場合は、聞きましょう。(患者さんならではの個別性が理由の事もあるので)
それを理解しておかないと、何をするにしても指導者さん及び先生に「なんで?他にみる所は?」と聞かれると思います。
○○のためにその項目を観察する必要があるという事を理解し、行動計画に書いておくといいと思います。

最後に、受け持ち患者さんのバイタル平均値も重要だと思います。私の場合、受け持ち初日前1週間と入院時のバイタルの数値を記録しておいて、著明な変動がない場合は、そこから平均値を出して記入しておきます。その平均値と一般的な平均値を使って、バイタル異常の有無をアセスメントしています。
*勿論、手術や大きな処置があった時、熱発など考慮するべき点はありますけどね。

<追記>
大事な事を忘れていました。
初日という事で、患者さんに挨拶にいきますね。挨拶時に私が見るポイントをあげます。
療養環境⇨センサーマットやベッド柵の有無、ベッドの種類、輸液ポンプなどの有無
      (2日目からの環境整備に必要な情報です)
患者さんの処置⇨留置カテーテルやドレーンの有無とどちら側についているのか
      (援助の際に重要な情報です) 
あとは、挨拶時に患者さんが起き上がろうとしてくれるか?反応はどうか?を見れば、意識レベルや大まかなADLなど把握できますよね。
         

書いたら長くなりましたが、受け持ち初日に押さえるべきポイントは以上です。
そして、それを軸として、2日目より援助をしながら患者さんとコミュニケーションをとり、個別性を追加修正していきます。



老年日常生活援助まとめ
《ICF:国際生活機能分類》説明書けるように!!
ICFはWHOによる人間の生活機能と障害の分類法
「人間が生活している上で、使用している全ての機能」
⇨これまでの「ICIDH」が障害による生活機能の障害という否定的な捉え方であるのに対し、ICFはプラス面からみるように視点を転換された。*人間の持つ沢山の能力を活かす

基本的日常生活動作(BADL)や段的日常動作(IADL)
⇨老年医学的総合機能評価(CGA)…慢性疾患を抱える高齢者の生活機能を総合的に把握する方法

《コミュニケーション》
高齢者にとってコミュニケーションの意味⇨心理・社会的な発達の促進、交流の場維持

聴覚
蝸牛有毛細胞の喪失(感音性難聴)
らせん神経部の退行変性(神経性難聴)
蝸牛神経条の萎縮(代謝性難聴)
基底膜の弾性喪失(機械的難聴)
①高音域から低音域に進行性に聞こえにくくなる
②音の識別力が低下
③大きな音や不快な音が増幅して聞こえる
④耳鳴りが強くなる
⑤識別力や理解力低下も伴って早口で話されると聞き取れない
低い音域でゆっくりとある程度の大きさの声で話す。
周囲の雑音の調整。

視覚
レンズの肥厚、瞳孔直径の縮小、瞳孔調節機能の低下、網膜錐体数の減少
老眼⇨毛様体筋の萎縮、薄暗い場所で見にくい、眩輝、遠視、ピント合わせに時間かかる、色の識別が難しい,映像がぼやける、色覚障害、明暗順応性が遅くなる、会話の際に目からの情報が入りにくい
文字の読み取り困難 情報の伝達方法を工夫。
どのように見えているかを的確にとらえる。

精神機能
理解力や思考力の低下(流動性知能の低下)記憶力(記銘・保持)低下、感覚記憶・短期記憶の低下、 行動を起こす気力の減退,周囲の交流乏しくなる、
感情の起伏が激しくなる 写真など見せながら、感情の起伏をみながら、コミュニケーションの量に留意

コミュニケーション
●送り手として
話の内容がまとまらない、話題が偏る、話の速度が遅い
●受け手として
話しかけても反応しないときがある、話のないようがずれていると感じることがある

《コミュニケーションの基本姿勢》7つ覚える!!
①高齢者の感情や心情を理解しようとする姿勢が含まれるやり取り
②高齢者の表現を助け,ニーズや気持ちを引き出すやり取り
③判断や意思を表明できない状況下でも、自己決定や行動を促すように勧める
④行動を起こせない高齢者に向けて,敬意を持って、必要な指示や指導を適切に伝える
⑤高齢者の自尊心に合わせて,時には依頼し、高齢者の個性を盛り立てていく
⑥高齢者の記憶に合わせて、必要な情報提供をその都度進める
⑦高齢者の時間の流れで、心地よい時間を共に楽しむ

《栄養アセスメント必要性》
潜在的なエネルギー、蛋白質の不足→アルブミン減少・体重減少→タンパク質・エネルギー低栄養状態(PEM)
⇨よって、日常生活活動の低下、感染症の誘発する *なるべく経口摂取で、そのために嚥下体操や口腔ケア大切

《清潔の意義》
皮膚粘膜の生理作用を正常に保つ
爽快感を得る、身だしなみを整えて社会参加促す

《加齢による皮膚の変化》
表皮のバリア機能や保湿能の低下→ドライスキン…①皮脂膜
                       ②天然保湿因子 
                       ③細胞間脂質 
《入浴による3つの作用》
①温熱作用 新陳代謝を促進、血圧の変動
②静水圧作用 水圧による全身圧迫…足の浮腫軽減、肺や心臓に負担
③浮力作用 リハビリの絶好のチャンス
フットケア⇨少しでも長く歩ける足を護り、足から全身をみること…歩行能力を喪失させない!

《排尿の障害》
膀胱や尿道の障害  あり ①尿排出障害 神経因性膀胱(神経障害)、前立腺肥大による排尿困難
②蓄尿障害  腹圧性尿失禁(骨盤底筋群の脆弱化)
ない ③機能性尿失禁 認知機能低下や身体機能の低下

《排泄援助の意義》
生活に及ぼす影響…睡眠障害
心理に及ぼす影響…自尊心低下、外出や交流の妨げ
身体に及ぼす影響…皮膚疾患、感染症

《活動と休息》
活動とは…食欲増進、楽しみや生きがい、夜間睡眠促進
休息とは…活動へのエネルギー充足、体力の消耗ふせぐ、オヤツ食べる、テレビ見る
活動と休息とは…健康生活を維持する上では活動休息のリズムを生活の中にバランス良く調整していく事が必要
加齢変化 内容
筋量の減少 加齢や活動量減少により、筋力を生み出す筋線維が萎縮し筋量が減少する。結果、筋力や持久力が低下する。
関節可動域の減少 関節軟骨の変性,関節の裂隙の狭小化により、関節の変性・拘縮がおこり、関節可動域は減少する。
結果、身のこなし(柔軟性)は低下する
平衡感覚の低下 椎間板や脊柱骨の扁平化による脊柱の変形、腰背部の筋力低下により姿勢は前かがみ(円背)になる。
運動バランスをつかさどる小脳細胞減少により身体バランスとれにくくなり、重心動揺が増幅する。
神経伝達速度の低下 神経細胞減少や神経伝達物質減少により感覚神経や運動神経の伝達毒度は低下。結果、動作は緩慢になるが時間の制約がなければ1つ1つの動作は正確になる。
心肺機能の低下 肺萎縮、弾性収縮力の減少、胸郭の硬化による胸郭運動の低下により肺の換気能は低下。心臓ではポンプ機能や血管弾力性の低下、1回心拍出量の減少。

《転倒の要因》
18時ー8時が80%
暗い、看護師が少ない⇨遠慮する

《高齢者の睡眠変化》
高齢者はサーカディアンリズムが前進するため、夜早い時間に眠くなり、朝早く目覚める傾向にある。
また日中の受光量低下により、メラトニン分泌が低下し浅い眠りや中途覚醒が生じる

《高齢者の睡眠に影響する因子》
環境要因……居住地、部屋の構造、寝具など
心理的要因…喪失体験、環境変化、予後や治療に対する不安、緊張、恐怖、孤独感など
身体的要因…症状(疼痛、掻痒感etc)疾患(COPD、リウマetc)薬物(降圧剤、ステロイドetc)

《高齢者の睡眠と日常生活への影響》
不眠になると前頭連野合の機能低下により注意・集中力の低下や、心身の疲労回復が妨げられるので倦怠感・脱力感が生じ、夜間不眠は日中の活動性が低下し昼夜逆転、社会参加の機会を失う


《振戦せん妄》
長時間大量の飲酒を続けていた人が急に飲酒を中止した時に起こる事が多いが、大量の飲酒中に起こる事もある。
飲酒中止後1~3日で出現し、1週間以内に消失する事が多い。
①不眠②夜間不穏③頭痛④易刺激性⑤不機嫌等の前駆症状と意識は混濁し狭窄する。
●3主徴●
①意識混濁があり見当識が障害される。それに伴い気分は不安恐怖苦悶,時に上機嫌。
②幻覚と錯覚:幻視錯視が主、①小動物幻視②小人幻視③情緒的幻視④時にリープマン現象がみられる
③全身性の粗暴な振戦:作業せん妄が見られる事もある

《アルツハイマー型認知症》
①原因不明の脳の一次性変性疾患で脳が全体的に萎縮
 すなわち、神経細胞の萎縮、脱落、脂肪変性が起こる
②発症は通常潜行性で緩徐。記銘力障害で気付かれる事が多い
③病気が進行すると次第に理解力・判断力が低下し、人格水準が低下していく
④夜間不穏、見当識障害、妄想、徘徊、不潔行為が見られるようになり、社会適応が困難になっていく
⑤ダウン症で見られる場合は発症年齢が低い

《統合失調症の幻覚について》
①統合失調症でみられる幻覚は聴覚領域のもの、すなわち圧倒的に幻聴が多い
②対話形式、言語性の幻聴が特徴的で患者を第3人称で言及する
③自分の考えが他人の声となって聞こえる思考化声をとる場合もある
⇨統合失調症の幻覚は幻聴が主だが、器質性精神障害の幻覚は幻視が主である。

《うつ病の症状》
●内因性の症状●
①抑うつ気分
②思考制止
③精神運動制止
④罪業妄想
⑤貧困妄想
⑥心気妄想
⑦うつ病性の混迷
●身体の症状●
①全身倦怠感・易疲労感
②食欲不振・体重減少
③便秘・下痢
④頭痛・頭重感
⑤性欲減退
⑥口渇
⑦肩こり 

《ADHD(注意欠如/多動性障害)》
自己効力感や自尊心低くなりがち、LDや身体運動面、不器用さも併発
薬(コンサータ等)を使った療法もある
①過活動性(多動) 動いてないと落ち着かない、無意識に動いて抑える事できない、意図的ではない
②衝動性 考える前に動く、ブレーキ機能効きにくい⇨怪我が多い
③不注意 ワーキングメモリ(短期記憶)が働かない

《PDD(広汎性発達障害/自閉症スペクトラム)》
保育、指導時は行き過ぎた標準化を求めない。感覚過敏の問題。感覚の鈍さの問題。自律神経系が不安定。
睡眠障害も多い、双極性障害、強迫性障害も多い。未治療だと年齢あがるにつれ併存障害が増える!
ADHD併発で重症化する。1歳児で広めにとる、家族との協力必要
①コミュニケーション障害 会話のキャッチボールが苦手
②社会的相互性の障害 何を言われても動じない
③興味、行動の限局 興味ある事にはとことん突き進む

《LD(学習障害)》
①聴覚的認知の面に困難
②視知覚の認知の面に困難
③社会的近く面の問題
④身体知覚面

《心理検査の基本》
特徴
図ろうとするのは人の精神活動である
より客観性のある情報を得る事を目指している
生理学検査に比べて、結果は相対的なものになる
検査を受ける側の動機付けが必要
結果解釈に検査者の主観や経験が入る
《知能テスト》
⇨WISC-Ⅲ:言語性検査と動作性検査があり、IQだけでなく能力の値の差がわかるのが有用なところ
《投影法》 《質問紙法》
ロールシャッハテスト
⇨:10枚の左右対称のインクが何に見えるか、無意識レベルで多面的・総合的・力動的に把握できる ⇨バウムテスト:家と木と人を描く検査
⇨改訂長谷川式簡易知的機能検査
澤井先生
《注意欠如/多動性障害(ADHD)》
・典型的なADHDタイプは10%位でPDDとの合併が多い、8割が遺伝性、喫煙とアルコールが因子
①過活動性…無意識に、つい体が動いてしまいそれを抑えることができない→活動エネルギーを使わせる
②衝動性…一瞬立ち止まって、考えるブレーキ機能が効きにくいために起こると考えられている
     →飽きさせない、5分間の砂時計
③不注意…ワーキングメモリー(短期記憶)という脳の機能が十分に働いてないために起こるとの考え方
     →短いキーワード、興味を引き出す
・二次性障害…指示に従えないことが多く、劣等感を持ちやすく、自己効力感や自尊心が低くなりがち。
 →かんしゃくをおこしやすくなり、反抗的、挑発的な行動、反対に無力感、不安、情緒不安定になりやすく、うつにつながる

※過去問より
①衝動性の障害は、走ってしまう、座っていることが困難、お友達に手が出てしまう、じっくり遊び続けることの困難がある
②注意散漫さの症状としては、注意集中の困難、次から次に注意が移る、話しかけられても話を聞いていないなどがある
③その他の症状としては、言葉の遅れ、身体運動面での不器用さ、学習障害(LD)などがある
④心理社会的援助や親指導、コンサータ(メチルフェルニデート)による薬物療法が行われる
(コンサータ、アトモキセチンの有効性は証明済み。18歳まで服用可。)

《広汎性発達障害(PDD:自閉症スペクトラム障害)》
①コミュニケーションの障害
②社会的相互性の障害
③興味・行動の限局
・その他…感覚過敏の問題、感覚の鈍さなど
★併存障害…ADHDとの併存はすごく多い。睡眠障害や強迫性障害も多く、双極性障害(躁うつ病)も比較的多い。
※過去問より
①PDDはなんらかの原因による脳機能障害を背景に持ち、環境との相互作用によって症状が出る発達障害と考えられている
②PDD児童の特有な症状としては、対人的相互反応における質的障害、コミュニケーションの質的障害、興味の限局、感覚過敏などがある
③通常発達領域の児童が、1歳以降になって急に自閉症症状が出る折れ線タイプもある

《学習障害(LD)》
・聴覚系の認知の困難さ…聞いて理解するプロセスが上手く機能しない
・視知覚系の認知の困難さ…視知覚における注意選択機能が働かない   
・社会的知覚面の問題…関係を捉えることが苦手
・身体知覚面の問題…姿勢のコントロールやバランスを取ることが苦手
※上履きや洋服を反対にするのが特徴!

《心理テストの基本》
特徴…結果の返し方についても生理学的検査とは異なり、信頼関係、コミュニケーションスキルが欠かせない。
   生活行動面と組み合わせ、考えられる一つの見方とのスタンスで返す
投影法 質問紙法
ローハルシャッハ検査…「左右対称のインク」のしみのような10枚のカードを使用し、何に見えるかパーソナリティの深層部を測る検査。 矢田部ギルフォー性格検査…質問紙法の代表的な検査
「はい」「いいえ」「どちらでもない」で答える
SCT検査(文章完成法)…「私は…」といった文章の後に続けて、思い浮かんだ分を書き文章を完成させる、投影法性格検査。 長谷川式簡易知能評価スケール…高齢者の知的機能検査
※WISE-Ⅲ…言語性検査+動作性検査 個人の能力における「強い部分」と「弱い部分」を知ることができる
 K-ABC…認知処理過程尺度+習得度尺度
加藤先生
【精神看護師の役割】
日常生活の援助者 患者の日常生活のケアを行う。患者のセルフケア能力を判断して、必要なケアを計画する。
相談者 コミュニケーション技術を駆使して患者の心配事の相談にのる
擁護者 患者の人権を守る擁護者としての役割。入院時のインフォームドコンセントは特に重要。
教育者 患者と家族に正確な情報を提供したり、対処方法を提示する
調整者 多職種専門家による医療チームの調整
ロールモデル 患者と家族にとって1つの人生のモデル
グループワーカー 集団としての患者に関与する、医療経済的にも有益
地域連携の担い手 患者と家族が治療を中断することがないように継続ケアの担い手として活動する

【治療的環境の提供】
・入院中の患者に安定した環境を提供すること。
・患者が行動を改善し、治療の成果を効果的にあげることができるような病棟環境をいう。
・物理的環境、心理・社会的環境の側面がある。
★物理的環境
①空間・構造   保護室…患者の状態に合わせて病棟環境を整えていくことも看護師の役割
②音・光・換気  音…足音、職員の声、ワゴンやストレッチャー
③清潔・安全   危険物の管理…自傷他害の恐れのある患者には、刃物、薬剤、火気など
         あらかじめ制限の必要のある場合は患者・家族に説明する

※リスクマネジメント リスクマネージャーと呼ばれる専門家がリーダーシップをとって行動している
 リスクの把握・リスクの評価、分析・リスクの改善と対処・リスクの再評価
★心理・社会的環境
①安心できる病棟環境 ○雰囲気を形作っているもの…①看護師の姿勢(人的環境が大きい)
                         ②信頼関係 ③治療共同体

【人権擁護と倫理】※2つの柱立てが必要!!
1.人権擁護を基盤とした関わり 「個人として尊厳が保たれる権利」「平等で最善の医療を受ける権利」「必要な情報を得る権利」「自分のことは自分で決める権利」「プライバシーが守られる権利」「苦情をお申し立てる権利」
2.全人的理解に基づく看護 「対象そのものの存在」「対象を取り巻く環境」「対象と環境の間でおこる関係性」
→「何の権利を、どの範囲で、どのように充足させるのか」を、患者の行動一つひとつの意味を探りながら明らかにし、組織機構、チーム関係者、家族、地域関係者に適切に働きかける必要がある。
⇒治療的コミュニケーション技術

★リミットセッティングと看護
 リミットセッティング…患者がどのようなことをしてはいけないかの限界を設定すること。
 ※懲罰的な意味合いをもたせると患者の人権侵害にもつながりかねない。そのため、チームで常に話し合いながら治療計画を立て、リミットセッティングを具体的にチームで統一しながら行っていくことが重要である。

★リスクを最小限にする
 ①患者にとっての安全はリスクマネジメントから
  転倒、誤薬、自傷他害(自殺、暴力)、無断離院などの問題⇒隔離・拘束などの行動制限が必要
 ②観察
・患者が監視されているのではなく、気にかけている、見守られているという感覚が持てるように。
・観察を密にして肺塞栓症や尿路感染症などの早期発見。
・隔離は30分ごと、拘束は15分ごと。

★行動制限時の看護
 ①最小限にしなければならない ②ほかに良い方法がない場合に行う ③死亡の危険性もある(肺動脈血栓塞栓症)
 ④看護側の問題としての行動制限 ※算定用件として病院内に行動制限最小化委員会の設置が義務づけられた
 隔離…内側から本人の意思によって出かけることができない部屋の中へ一人だけ入室させることによって、その患者を他の患者
    から遮断する行動制限をいう→隔離室or保護室

★身体拘束時の看護
 カルテへの記載義務…理由、開始日時、解除日時 +誰の指示で、誰が受けたか
 ※現在の精神科病院の隔離拘束問題の混乱の背景は、主に高齢者、認知症、身体合併症の患者の増加があり、精神医学的な判断よりも患者の生活のレベルでの判断、工夫や配慮の必要な領域で起こっている。

【入院の意味を理解する】
★入院のデメリット ①自律性の喪失(自分では何も決められない) ②脱個性化(その人らしさが奪われる)
          ③情報とコミュニケーションの不足(情報が一方向的) ④スティグマ(社会的烙印)

★入院の際に話しておくべきこと(同意の内容)
 ※どれほど患者が混乱状態にあるからといって、説明しても理解できないと決めつけないこと
 ・一度伝えればいいわけではなく、入院後も回復の様子などをみながら確認していく
 ・面会や通信の自由、退院や処遇の改善を請求する権利と方法など、患者の権利については当然伝える

★治療的環境と看護師
 ・すでに治療的環境の一部である
 ・自らのコミュニケーションの癖に気づく

【急性期から回復のエネルギーレベルの変化】
症状 注意点
前駆期 睡眠障害・聴覚過敏・あせりの気持ち・気分の変わりやすさ 過労・睡眠不足に要注意!
急性期 疑い深さ・睡眠障害・幻聴・妄想(陽性症状が活発) 睡眠・休息・安心感が大切!
消耗期 過度の眠気・倦怠感・無気力感・過度の甘え
(精神・身体の両側面に現れる) 数か月単位の休息・就床時間は規則正しく
焦らず無理せず
回復期 ゆとり感の増大・周囲への関心の増加 楽しみながらのリハビリテーション・体力づくり

★慢性期看護でのリハビリテーション
 ①日常生活援助
 ②服薬自己管理…服薬自己管理モジュール(SST)に参加する
★家族へのサポート
 地域にある家族に対するサポートグループや家族会などの利用
精神疾患への意識・理解とともに歩む支援者としての知識を得る

【回復を支える社会を構築する】
 回復の妨げ…地域社会の精神障害に対する偏見や差別

★精神保健従事者がもつべき10の能力…人々のニーズと力(※ストレングス)を明らかにする ※その人の長所や力
 ・ストレングスを第一に考える時代へ(自己決定につなげる)
 ・市民向けのサービス利用も考える

★地域で生活するための原則
 当事者が知っておいたほうがよいこと
 ①悪化のサインを知る  ・疲れの徴候を自覚する ・2日眠れなかったら要注意
 ②手の抜き方を知る   ・小刻みに短時間休む(例:作業所は60分仕事をして10分休む)
 援助者が心得ておくべきこと
 ①本人のニーズや意向を尊重する ②できること、できないことをはっきりさせる ③チーム内で役割分担する
 ※尊重しながらどうすればその人らしく社会生活を送っていけるのかを、共にさがしていくことに意味がある

★生活を支える制度…障害者自立支援法や精神保健法など
★外来看護師に求められる能力…疾患のみならず、精神保健・福祉分野への十分な知識を有している→他職種との連帯

◎ケアマネジメント…精神障害者が地域で生活できるようになるためには、一人ひとりの希望やニーズに合わせて、その生活を支える人との関係や制度の利用を調整する必要がある。
◎アウトリーチ…訪問支援(当事者や家族の抱える様々な課題の解決を「入院」に頼らず、地域で生活することを前提とした支援
体制へ)
◎ACT…包括型地域生活支援プログラム
 ①ACTの特徴…重い精神障害を持つ人が対象 
 ②ACTの重要な考え方…リカバリー・ストレスのコントロール・地域生活・エンパワメント・ストレングス
 ③ACTの効果…精神病院への入院期間の減少、入院率減、地域生活の安定、生活の質の安定、就労効果など。

【精神看護に用いる理論・モデル】
 ※オレムは、「必要とされる要件」という言葉を使って、ニードを定義した。
 ①生きていくためのニード:普遍的セルフケア要件
 ②正常な成長に伴うニード:発達的セルフケア要件     ⇒3つのセルフケアが適切に満たされることが健康への条件
 ③健康状態に伴うニード:健康逸脱に対するセルフケア要件

★セルフケア不足理論
 セルフケアは個人の意図的な行動であり、そのセルフケア活動には2つの側面がある
 ①個人が「決断」すること ②実際に「行動」すること 
しかし、セルフケア限界(知識がない、決断できない、行動できない)が顕著になるとセルフケア不足が生じる。

【オレムーアンダーウッドモデル】
 普遍的セルフケア要件が特に重要として、基本的条件づけの要素(基本的条件づけ要因)として扱うことにした。
 基本的条件づけ要因とは…年齢・性・発達状態・健康状態・社会文化的思考・診断や治療などの内的・外的要因のこと。
★セルフケア要素
 ①空気・水・食物 ②排泄 ③清潔 ④活動と休息 ⑤孤独とつきあい ⑥安全を保つ能力
在宅看護まとめ
《認知症とは》
後天的な脳の器質的障害によりいったん正常に発達した知能が低下した状態が、原因となる疾患は70以上ある
知能の他に記憶、見当識、人格の障害がみられる
中核症状:記憶障害と認知機能障害(失語、失認、失行、実行機能障害)人格障害
周辺症状:幻覚、妄想、徘徊、異食行動など

《認知症:ケアの留意点》
本人の不安や混乱を和らげることに重点を置いてケアをする姿勢が大切である
本人を尊重し、受容した態度で関わる.本人のペース、生き方、好み、態度に合わせ、時には間違いにも合わせる
説得や強制,叱咤,訂正はしない.繰り返し話すことにも穏やかな態度で話を聴く
本人の精神世界を理解し,昔の記憶の中にいてそれを拠り所にしている時は無理に現実に引き戻そうとしない
日常生活機能(食事、排泄、更衣、入浴)の低下や身体機能の低下(筋力低下による歩行困難,嚥下機能低下による誤嚥性肺炎、膀胱直腸障害による失禁)にも注意して観察し、予防、早期発見に努める
デイケア、デイサービスなどの通所サービスを積極的に行い、残存機能維持や社会性を保てるようにする

《介護保険法》
要介護認定
《介護予防給付によるサービス:要支援1・2 》
介護予防サービス
地域密着型介護予防サービス
(介護予防支援)

《介護給付によるサービス:要介護1~5》
居宅サービス
施設サービス
地域密着型サービス

地域密着型サービスは市町村の指定・監督
それ以外は都道府県が指定・監督
《地域支援事業》⇨介護予防支援
①介護予防事業
②包括的支援事業(在宅の相談とか)
③任意事業

《地域抱括支援センター》
構成員 4つの柱
①保健師:療養者の自立支援の援助者として中心的な役割を担う ①総合相談支援
②主任ケアマネージャー⑴課題分析を行いケアプランを作成する
           ⑵各種サービスの手配・連絡・調整を行う
           ⑶サービス提供に伴うモニタリング、評価を行う ②高齢者の権利擁護
③社会福祉士:福祉に関する相談・援助を行う ③介護予防ケアマネジメント
④包括的・継続的ケアマネジメント支援

《在宅看護と保険について》

我が国は相互扶助する社会保険方式である
■医療保険制度 ⇨国民皆保険制度
①被用者保険(職域保険) 勤め人やその扶養家族が加入者
②地域保険(国民健康保険) 自営業者や会社を退職した人が加入者(被保険者)
③高貴高齢者医療制度 75歳以上または65~74歳で一定の障害がある加入者(被保険者)
■介護保険制度⇨2000年4月から契約制度を取り入れ、社会保険方式を採用し家族による私的介護から社会介護へ
        申請は市町村の窓口へ
①第一号被保険者 65歳以上 要介護(要支援)状態
②第二号被保険者 40歳~64歳までの医療保険加入者 要介護(要支援)状態で特定疾病(16種:末期がん・認知症etc)

《障害者自立支援法》
障害種別①身体②知的③精神
1号負担。
国際生活機能分類=ICF(障害の+を重視)

《難病による療養者》
難病とは病気と障害を併せ持った状態。
徐々に進行するので医療依存度が高く、かつ長期にわたる介護が必要。
(56)疾患が指定されている

・末期の悪性腫瘍・多発性硬化症・重症筋無力症・スモン
・筋萎縮性側索硬化症・脊髄小脳変性症・ハンチントン病
・進行性筋ジストロフィー症
・パーキンソン病関連疾患
(ホーエン・ヤールの重症度分類がステージ3以上、
生活機能障害度がⅡ度またはⅢ度のものに限る)
・多系統萎縮症・プリオン病・亜急性硬化性全脳炎
・後天性免疫不全症候群
・頸髄損傷または人工呼吸器を使用している状態及び急性増悪期の場合

《厚生労働大臣が定める疾病に該当する人》
  ⇨介護保険より医療保険で訪問看護の適応。
  ⇨通常の週3回の上限なく1日3回までOK
  ⇨同一日じゃなければ2箇所の訪問看護ステーション訪問OK

《 療養通所介護》
2006年より難病、末期がんの要介護者が、訪問看護ステーションや介護療養型医療施設などに出向いて、日中必要な医療と介護を受ける


《ALSの社会資源》
訪問診療&看護⇨医療保険
訪問看護⇨介護保険
全身性障害者介護人派遣制度(登録)
福祉用具、住宅改修、医療機器

《ターミナル》
利点:不安が少ない、身体的苦痛が少ない、人権を発揮出来る
対象:小児から高齢者まであらゆる疾患、状態
条件①本人が在宅死を希望していること
  ②家族もそれを望み一定の介護力がある
目的:その人らしく生を全うすることができるように援助
目標:尊厳有る死=清潔ケア
小児の発達段階に応じた看護

《子供のしつけで大切な事》
①焦らずゆっくり急がない待つ気持ち
②ありのままを受け入れる
③お母さんを信頼できる子どもは人を信頼できる

《子供のしつけで大切な事》
基本的なしつけ⇨能動性、有能性、人と関わる能力

《アプローチの基本》
子どもとその家族、特に子どもを人として(尊重)できる
自己の小児観、家族観を持ち、自覚し、表現出来るとともに、常に(柔軟性)をもっている
子どもの生活像を成長発達の流れの中で、生活の広がりをもって(豊か)に捉える
子ども、家族に関連する(社会現象)などに感心を持ち、的確に把握する姿勢をもつ
対象の最善の利益を守る努力を惜しまない(専門職)としての自覚がある
専門的な知識、技術に裏打ちされた看護を行う事ができさらに(追求)できる
対象の(ポジティブ)な面を捉える視点を忘れず、持てる力を引き出す事が出来る
自らの価値観を明確に出来ると同時に対象の価値観を(尊重)できる
対象の体験している世界に感心を持ち(気持ち)に寄り添う
子どもや家族とともに(看護師)として成長出来る

新生児・乳幼児の養育および看護
新生児期(生後4週未満)は子宮内の生活から外界に適応していく
乳児期は(生後1年未満)はの身体的・知的機能の発達が著しい
    情緒や社会性の発達の基盤となる家族との精神的な(きずな)を結ぶ時期である
幼児期は(生後1年以降)から(就学前)までの社会生活を送る上での基本的能力を獲得する時期

《小児の栄養の特徴》
①絶えず成長発達していくための栄養素とエネルギーが必要
②代謝が盛んであるため、体重に対する栄養の摂取量が成人より多い
③発育の過程に伴い食べ物の形が変化する
④年少児では未発達の消化吸収機能・腎機能などへの配慮が必要
⑤自分で栄養上の考慮ができないため他者に大きく依存している

乳首種類⇨丸穴 S:0ヶ月 M:2,3ヶ月 L:MSで時間かかるとき
     スリーカット:2.3ヶ月~
     クロスカット:果汁用

《咀嚼機能の発達》
◉捕食⇨咀嚼⇨嚥下
新生児期:哺乳反射、舌の前後運動
5~7ヶ月:随意的になる
→哺乳反射による動きが少なくなって来たら離乳食開始
5~7ヶ月:嚥下反射が出る位置まで送る事を覚える(姿勢を少し後ろに傾ける)
7、8ヶ月:口唇を閉じたまま顎の上下運動、食べもの取り込み下と上あごでつぶす動き覚える
      (下唇に載せ上唇閉じるの待つ)
9~11ヶ月:歯ぐきの上でつぶす事をおぼえる、咀嚼運動(歯茎で押しつぶせるかたさ)
12~18ヶ月:咀嚼運動の完成、一口量覚える、手づかみ食べ

《食事習慣のしつけ》
①食事に(集中)できるように(けじめ)つける
②食事は(コミュニケ-ション)の場である
③食生活の(リズム)をつくる
④望ましい食事(行動)を学ぶ
⑤栄養の洪水をさけ(変化)と(刺激)をつける

《排尿援助》
乳児:大脳皮質の発達未熟、膀胱容量(70-90ml)と少なく、排尿は不随意
1歳6ヶ月頃:(延髄)による無意識の排尿抑制
2歳:(大脳皮質)で尿意と知覚、随意的排尿へ
3~4歳:夜間のおむつはずれる

《排便援助》
直腸内圧の上昇(40-50mmHg)以上で(延髄)の排便中枢
幼児期になると(大脳皮質)で便意感じる
4歳半~5歳で紙を使って後始末できる

《トイレトレーニング》
①準備期
 おむつ交換による快・不快の感覚が育ってる
 養育者との間に愛着形成がなされている
②導入期
・開始の目安
 1歳半~2歳頃
 一人で歩行が可能
 言葉をある程度話し、数語理解する
 排尿感覚が1~2時間あくようになる
・導入手順
 トイレやオマルに誘導
 放尿感,視覚的認知、聴覚的認知学ばせる

《衣服条件》
①保温性、吸湿性、通気性
②洗濯しやすい
③活動や運動妨げない
④着脱が容易
⑤子どもの喜ぶ色、デザイン

《清潔援助》
4~5歳で一人で上手にできるようになる

☆歯の健康
①正しい歯磨き
②食事と間食の規則的リズム
③何でも良く噛みよく食べる
④フッ素等による予防措置
⑤定期検診
1歳ころより歯ブラシ、3歳頃からこどもにもたせる

《子どもの感染予防と体力強化》
早期の感染予防行動の獲得
子ども自身の自衛的体力強化が必要
心身の鍛錬、予防接種による能動的免疫獲得の確保が課題

学童:
小学校入学から(第二次性徴)現れる前
一般的には(6歳~12歳)まで
思春期
(第二次性徴)の発来より

《身長測定》
・小児の骨格や筋の成長、発達状態、身体バランスを評価する
・栄養状態の評価
・疾病や以上の早期発見、治療効果の判定
⇨腸骨稜を結ぶ線と移動版を平行
 おむつをあてて不意の排尿に備える
 頭部と肩を抑制、下肢を伸ばす
 耳孔と目を結んだ線が足底版に垂直になるよう頭部固定
 移動板と足底を直角に
 測定値は小数点第一位まで

《体重測定》
・小児の成長・発達状態や、栄養状態の評価
・疾病や異常の早期発見
・栄養の必要量、水分量、薬剤の投与量の算出
・浮腫や脱水の病状経過の把握、治療効果の判定

《頭部・胸囲測定》
・小児の成長発達状態や栄養状態の評価
・疾病や異常の早期発見

頭部⇨後頭結節と前頭結節
胸部⇨乳頭直上部~肩甲骨直下(呼気と吸気の間に)

《清潔の目的》
・全身及び皮膚の感染予防
・全身及び皮膚の観察
・新陳代謝の促進
・血液循環を良好にする

⇨38~40℃の湯温
 部屋は25℃前後
 使用物品を配置しておく
1年生の頃、事例を使って初めて書いた関連図。
真ん中がちゃんと写ってないけど。
看護過程は2年になった今でも難しいと感じます。

$看護学生ママの勉強ブログ。
テスト様にまとめた資料です。
主に文献は医学書院”母性看護学概論””母性看護学総論”と授業プリントです。

母性看護学
《母性とは》
◉社会的、生物学的、感情的な統一体としての母の子に対する関係を示す者である(ドイッチュ)
◉「女性が母親として持っている性質、また母たる者」(広辞苑)
◉「現に子どもを産み育てている者の他、将来子どもを産み育てるべき存在、および過去に…」(WHO)
《母性の3つの側面》
生理的・生物的側面
社会的・文化的側面
個に関する側面
《母性の身体的特性》
女性が持つ子供を産み育てる為の身体的な構造と機能
《母性の心理的・社会的特性》
1. 一人の女性が成長する過程で精神的行動的に発達形成される次世代を育成する為の特性 →母性性
2. 後天的に発達する
3. 子供との関係において発揮され,子供との相互作用により更に成熟或いは継承される
→最近では母性・父性から親性・養護性・育児性という語が使われている
《父性とは》
子どもの父親としての自覚の元に、子どもを愛おしむ気持ちで、子どもとの関係に役割を果たして行くという
父親としての身体的、心理的、社会的な特性
《母性看護の対象とは》
(狭義)母子及びその家族
(広義)すべてのライフステージにおけるあらゆる性差の人間
《日本の女性のライフサイクル》
• 初婚年齢&初産年齢が高齢化↑
• 出産する子供の数が減少↓ =女性が子育てに従事する期間が減少
• 平均寿命の上昇↑     =末子出産以降の人生の延長
《セクシャリティ》
人間の性(セクシャリティ)=生物学的な性(セックス)+心理・社会的属性としての性(シェンダー)
《リプロダクティブヘルス/ライツ》= 性と生殖に関する健康と権利
1994年:国際人口開発会議(カイロ):通称カイロ会議
リプロダクティブヘルスの基本的要素
1. 妊孕性を調整し抑制出来る事。これは単に避妊だけではなく、ある夫婦にとっては不妊の適切な治療を含む
2. 全ての女性に取って安全な妊娠と出産
3. 全ての新生児が健康な小児期を享受出来る新生児の健全性
4. 性感染症からの自由
つまり(考え方)
人々が安全で満足の行く性生活を営みながら子どもを産むか産まないか、産むとすればいつ、どのような間隔で、ど
のような方法で産むかを決める自由を持ち、更に産まれた新生児を健全に育てなければならないという考え方。
《リプロダクティブヘルス/ライツが国際会議で再酌された意義》
1. 女性は健康面でハイリスクであるにも関わらず,女性の健康が今まで国際会議でとりあげられることがなく、
それが初めて取り上げられた事。
2. 障害者や不妊カップル、AIDS患者同性愛者などいわゆる少数者に対する差別をなくし、全ての人が平等に
リプロダクティブ・ヘルスを享受する権利があると認められた事。
《母性意識の形成や発達を促進するもの(新道)》
1. 乳幼児期における基本的信頼の形成
2. 乳幼児期における「か弱いもの」に対する思いやりの形成
3. 幼児期・思春期における母性行動の観察や関節体験
4. 周産期における妊娠の受容・分娩の苦痛体験の克服、育児の喜び等の体験
5. 周産期や育児期の母親に対する夫やその他の家族、知人の支援
6. 周産期やその後の育児期における母児の健康
7. 母子相互作用が助長されるような援助
《理論》
アタッチメント理論
 出生直後から1年間、愛着理論、
 母子関係形成、特に乳児期早期
ケアリング
 ⑴自己実現や成長という目標となるもの
 ⑵看護師の心情・態度や人間関係の現象を表すもの
《出生前診断の権利》
→胎児の疾患の有無を検査診断する事
検査方法検査時期結果検査対象内容リスク
羊水穿刺(羊水検査) 14w~ 1~2週間胎児細胞の染色体経腹的・経子宮的流早産1/300以上
母体血に混入する胎児
細胞の解析8w~ 胎児細胞の染色体母体血の中の成果
をあげつつある
絨毛採取9w~ 胎児細胞の染色体経腹的・経子宮的
トリプルマーカー検査15w~20w
• a-フェトプロテイン
• ヒト絨毛性ゴナドトロピン
• エストリオール
ダウン症の
異常のリスク判定確定診断ではない
クアトロテスト
↑上記+インヒビン
臍帯血検査20w~ 胎児細胞の染色体臍帯を穿刺して採血
《ART=高度生殖医療》
■体外受精の持つ倫理上の問題
1. 受精卵の冷凍保存はパートナー死亡した後でも出産が可能であるが自然の摂理に反していないか
2. 受精卵をすでに「ヒト」「命」とみる見解もある。使用されない受精卵の処分は殺人ではないか
■AID(非配偶者間人工授精)の倫理上の問題
1. 精子提供者の匿名性の保証に対して、子供は遺伝的な親を知る権利があるという主張もある
2. 精子売買は医の倫理に反するとしながら実際に米国などでビジネスとして成立している
《人工妊娠中絶》
リプロダクティブライツの考えと堕胎罪は相いれないものがある。胎児の権利と母親の権利のどちらを優先させるのか
《ハイリスク児の治療》
胎児の生存権と母親の自己決定権・家族形成権が対立する
【思春期】
■8、9歳ごろ~17、18歳ごろまで
小児期~成熟期への移行期
身長:10~12歳まで2年間
乳房:8~13歳で始まる
陰毛:11歳頃から
初経:身長発育のピークの後。感情の両価性(アンビバレンス)。
   15歳以上の初経…遅発月経
●乳房→陰毛→初経 ●鉄血便性貧血になりやすい
ピアプレッシャー:友人の持つ模範が個人体験に影響を及ぼし圧力となる。
《月経の正常と異常》
■月経周期:25~38日(±6日以内)*次に始まる前の日までをカウントする
 →希発月経…39日以上 頻発月経…25日より短縮し月の月経回数が増える
■経血量:20ml~140ml
 →過多月経…440ml以上 過少月経…20ml以下
■原発性無月経…満18歳を過ぎても初経がおこらない
■続発性無月経…それまであった月経が3ヶ月以上停止←原因は視床下部が多い
《月経困難症》
思春期の原因は子宮内膜で産生されるプロスタグランジンによる
《思春期早発症》
10際未満で初経、7歳未満で乳房発育,9歳未満で陰毛発生のいずれかで診断⇨内分泌疾患や脳腫瘍の恐れもある
◉不足しがちな栄養素は鉄とカルシウム
【成熟期】
■18歳~40歳前半までの時期
月経周期:安定
栄養摂取:カルシウムと鉄は需速度低い
     脂質と食塩は過剰
妊娠:妊娠高血圧症候群、38歳を超えると不妊治療の成功率が低下
   ART(生殖補助技術)による不妊治療の増加・出生は全体の1%
■避妊法の理想
1. 避妊効果が確実である事
2. 性感を損なわない
3. 健康を害さない
4. 容易に実施出来る
5. 安価に行える
6. 避妊に失敗しても胎児に影響しない
《不妊治療》
不妊「2年間の不妊期間をもつもの」夫婦の約10%が不妊で近年増加傾向。
特定不妊治療費助成事業では1回上限15万。年2回で通算5年支給される.
所得制限は730万円まで(平23)。
排卵因子29%
卵管因子36%
男性因子31%
《子宮筋腫》
筋層内筋腫70%で一番多い
原因:エストロゲン
年齢:30~40歳(30代の2、3割)未産婦に多い
症状:無症状~多様(月経異常など)
治療:対処療法or外科的治療
《子宮内膜症》
原因:エストロゲンで増殖、閉経まで悪化し続ける
年齢:20~40歳
症状: 性交痛や下腹部痛(時に激烈な)
特徴:良性だが多臓器に増殖する→子宮筋層内:子官線筋症
                卵巣内の発症:卵巣チョコレート嚢胞
《子宮がん》
子宮頸癌と子宮体癌
  2 : 1   ⇨子宮体がんは増加してる
子宮頸癌:30~40代の経産婦、ヒトパピローマウイルス
子宮体癌:50代、40代、未経産婦
早期に発見打切れば100%治癒可能
分娩回数増加は発症率増加、初産年齢の低年齢化は発症危険率の増加
■卵巣欠落症状
いわゆる更年期症状…のぼせ、発汗、めまい、動悸、頭痛、イライラ,肩こりなど
■性感染症
性器クラミジア…抗菌薬を1,2週間服用、パートナーとの同時治療,男性は尿道炎・女性は自覚症状乏しい
性器ヘルペス…増加傾向
尖圭コンジローマ…増加傾向
ガンジダ症…酒粕状・粥状のオリモノ
淋菌…膿性のオリモノ
■ART(生殖補助技術)
①採卵
②体外受精(IVF)
③胚移植(ET)
④顕微授精(ICSI)
■不妊検査
• 基礎体温(BBT)測定
• 経験粘液検査
• 精液検査
• ヒューナーテスト:排卵期
• 子宮卵管造影:卵胞期
• 経腟超音波診断:排卵期
【更年期】
■閉経前後の約10年
生殖期から非生殖期への移行期
閉経:卵巣機能消失によりおこる永久的な月経停止(49~50歳がピーク)
■身体的特徴
卵巣機能低下
エストロゲンの低下に伴う月経不順・骨量の減少
高脂血症と動脈硬化
生殖・泌尿器系の萎縮変化
→萎縮性膣炎、尿失禁、頻尿
《更年期障害》
閉経前後に起こる不定愁訴の総称
→のぼせや発汗…自律神経失調症状
 情緒不安定・鬱…精神神経症状
治療:ホルモン補充療法(HRT)
副作用:乳癌リスク
禁忌:エストロゲン依存性の子宮内膜症や子宮筋腫
看護:自分が自分の状況に気付き自分に適した対処方法を見いだし実践出来る様に援助すること
空の巣症候群
《骨粗鬆症》
閉経後の3年間で急激な骨量低下がおきる
低骨量で微細構造が変化し骨折しやすくなった状態
原因:閉経後、無月経、やせ、ダイエット、運動不足,日光遮断,アルコール、コーヒー、タバコ
■原発性骨粗鬆症…閉経後、老人性
■続発性骨粗鬆症
検査:骨密度測定
治療:運動療法、食事療法。20~30代でカルシウムとって最大骨量をあげる
《尿失禁》
原因:エストロゲン減少、粘膜の変化、活躍筋萎縮
検査:60分パッドテスト(500mlの水をのみ60分軽く体を動かす。パッドの増加した重量測定する)
■腹圧性尿失禁…尿道筋弛緩による→骨盤底筋訓練
■切迫性尿失禁…尿意が強く排尿間に合わない→膀胱容量を増加させる膀胱訓練や薬物療法
《子育て支援》
健やか親子21:①思春期の自殺と性感染症羅漢の防止
(2000)     ②産婦人科医、助産師等の産科医療を担う人材確保
        ③小児の事故防止をはじめとした安全な子育て環境確保
        ④こどもの虐待防止対策の取り組み強化
        ⑤食育
エンゼルプラン:1994 保育サービスの充実
新エンゼルプラン:1999 子育てと仕事の両立を重要視 
子ども子育て応援プラン:2004 
《母性と統計》
出生率:人口1000人に対する出生数。2008年には1.37(2005年よりは上昇している)
合計特殊出生率:15~49歳の1人の女性が一生の間に産む子供の数
妊産婦死亡率:出生10万に対する死亡数(日本だけ死産を含めてだしている)
死産:妊娠12週以後の死児の出産
周産期死亡:22週以後の胎児と生後1週未満の早期新生児死亡をあわせたもの
乳児死亡:生後1年未満の死亡
《母体保護法》
1996(平8)優生保護法が改正されたもの
→胎児側の理由による人工妊娠中絶は認められなくなった
人工妊娠中絶
《母子保健法》
保健指導、健康診査 訪問指導、 妊娠の届け出と母子健康手帳、 低出生体重児の届出,養育医療、母子健康
センター設置、
《労働基準法》
生理日の休暇、妊産婦への危険有害業務の制限、産前産後の休業・時間外労働の制限、育児時間
《児童福祉法》
助産施設や保育所への入所措置、
(育成医療給付、療育の給付)→障害者自立支援法
†認知症 
中核症状:記憶障害、失行失認、失語、統括遂行能力障害
周辺症状:幻覚、妄想、性格変化、不眠、せん妄
・アルツハイマー方は周辺症状が多く、神経徴候や基礎疾患がない

†脳梗塞 
TIA発作(20-30%、2日以内)
意識障害と構音障害は場所にかぎらず出る症状
⑴総内頸動脈(大脳半球)→中大脳動脈、前大脳動脈
⑵椎骨動脈(脳幹、小脳、後頭葉)→脳底動脈、後大脳動脈
・右内頸動脈領域→対側の半側空間無視、病態失認
・左内頸動脈領域→ゲルストマン徴候(左右失認、手指失認、失計算、失書)
         失語,失読
・物品呼称20個できれば失語じゃない

†左方への共同偏視、右上下肢の弛緩性麻痺病変部位は→左大脳半球(テント上左側)にある
 右方への共同偏視、左顔面・左上下肢麻痺→右大脳半球にある
 左方への共同偏視、右肩麻痺、左内頸動脈に陰影、血液検査異常なし、心房細動あり→心原性脳塞栓症

†JCS
・閉眼、呼びかけに反応無し、大声でゆすると開眼、すぐ眠る→Ⅱ-20
・閉眼、呼びかけに反応無し、痛み刺激に払いのけ開眼、すぐ眠る→Ⅱ-30
・閉眼、呼びかけに反応無し、痛み刺激に払いのけしたが開眼しない→100
・閉眼、呼びかけに反応無し、大きな声で揺するも応答無し、痛み刺激で払いのける→Ⅲ-100
・呼びかけると開眼、応答無し、開閉眼できるが右握手できず、左手は動かせる
 →話す事が出来ないのは運動性失語か重度の構音障害の為である
・言葉は出るが間違いが多い→感覚性失語

†脳炎
・単純ヘルペス脳炎が圧倒的に多い

†脱髄疾患
⑴中枢→多発性硬化症
:急性、亜急性。再発と寛解を繰り返す
;時間的空間的多発性(有痛性硬直けいれん、視力障害、知能低下、運動失調)
検査:髄液検査で免疫グロブリンが増加、MRI検査結果に異常
治療:インターフェロンやステロイド投与

⑵ギランバレー症候群
・主症状:急性、筋力低下と四肢の末梢感覚障害
・約60%腸炎、咽頭炎等の先行感染がある
・髄液検査で細胞数はあがらずタンパクが増える
・治療:⑴血漿交換⑵免疫グロブリン
   *副腎皮質ステロイドは無効

†筋ジストロフィー
・特徴的な症状:登はん性起立、腓腹筋仮性肥大、

†変性疾患:原因不明で神経細胞が脱落する

◉系統萎縮
⑴筋萎縮性軸索硬化症(ALS)
:上位下位運動ニューロンが侵される、男に多い
:四肢遠位部の筋力低下から近位部に及ぶ
:3-5年で呼吸筋力低下で死に至る
・眼筋は保たれるので瞬き、視線移動によるコミュニケーションの習得が重要


⑵パーキンソン病(PD)
:錐体外路系徴候を示す疾患
・安静時振戦、筋固縮、動体緩慢、姿勢反射障害
:CT、血液検査異常なし、心筋シンチグラフィーだけ取り込み低下がみられる
:Lドーパ薬

◉多系統萎縮
①シャイドレージャー症候群(脊髄小脳変性症)(SDS)
:運動失調を主な症状(ふらつき、ろれつ、排尿障害)
: 起立性低血圧などの自律神経症状が多い
:大きないびき、30-60代男性に多い
:発症から5~7年で死にいたる
②線条体黒質変性症(SND)
:多系統萎縮症であり、自律神経症状と小脳症状


†小児てんかん
発作誘因:睡眠不足、テレビゲーム、発熱、抗てんかん薬の中断、入浴、ストレス、反射テンカン
     *水泳など運動は誘因にならない!
†成人てんかん
発作誘因:睡眠不足、飲酒、月経、抗てんかん薬の中止

†腰椎穿刺による脳髄液採取
・正常な脳脊髄液は透明である
・禁忌:脳腫瘍などで随圧上昇が疑われる場合(うっ血乳頭がないか眼底検査する)
    穿刺部の感染、出血傾向または抗凝固療法中
・側臥位または座位

†デュシェンヌ型筋ジストロフィー
・筋肉が壊死と再生を繰り返し萎縮する
・男子のみに発症、
症状:筋萎縮,ふくらはぎの仮性肥大、不整脈
・血液検査ではクレアチンキナーゼが高値