●枝野氏「大衆迎合だ」と反論 小沢氏の批判に

(共同通信 2010/06/29 21:50) http://bit.ly/aPnc7Q


 民主党の枝野幸男幹事長は29日夜、小沢一郎前幹事長が参院選に向け衆院選マニフェスト(政権公約)を見直した現政権を批判したことに関し「硬直的な考え方をするのは結果的に国民に迷惑を掛ける無責任な大衆迎合だ」と強く反論した。遊説先の香川県綾川町で記者団の質問に答えた。

 一方、小沢氏は山形県鶴岡市での街頭演説で「皆さんと(衆院)選挙で約束したことはやり遂げないと、国民の信頼は勝ち取れない」とあらためて主張した。

 枝野氏は法人税収の大幅な落ち込みに触れ「経済環境の変化に基づき、国民に理解を求めたいというのが今回のマニフェストの趣旨だ」と強調。小沢幹事長時代の昨年末、公約に反してガソリン税などの暫定税率の実質維持を決めたことに言及し「もうお忘れになっているのかな」と皮肉った。



●枝野幹事長、みんなの党批判 反発に配慮し軌道修正

(共同通信 2010/06/29 18:06) http://bit.ly/aqjubP


 民主党の枝野幸男幹事長は29日午後、徳島県美馬市での街頭演説で、みんなの党の渡辺喜美代表らを念頭に「最近出てきた新党の大部分の皆さんは自民党政権のど真ん中にいて長年、天下りをはじめとする税金の無駄遣いにメスを入れるどころか、隠し続けてきた張本人だ」と批判した。

 参院選後の連携も視野に「かなりの部分で政策が一致している」などと秋波を送った先の発言に対し、与党内で反発が相次いだのを受け軌道修正を図ったとみられる。

 特に渡辺氏については、名指しこそ避けたものの「野党になった途端に、あるいは新党をつくったら、民主党の行政改革を『遅い』だの『生ぬるい』だの批判している」と指摘。「どこかの党首は行政改革担当相を1年半もやっているが、仙谷由人官房長官と私は合わせて8カ月。業績をきちんと見極めてほしい」と強調した。



●枝野氏「小沢氏は大衆迎合」公約修正批判に反論

(読売新聞 2010年6月29日23時00分) http://bit.ly/agqLZm


 民主党の小沢一郎前幹事長が昨年の衆院選政権公約(マニフェスト)を参院選公約で修正した現執行部を批判していることに対し、枝野幹事長が強く反論、玄葉政調会長(公務員改革相)、野田財務相らも一斉に“逆批判”し、党内の亀裂が浮き彫りになった。

 枝野氏は29日夜、香川県綾川町で記者団に、小沢氏が子ども手当満額支給や高速道路無料化などの修正を問題視していることについて、「法人税収の大幅な落ち込みなどにもかかわらず硬直的な考えをするのは、結果的に国民に迷惑をかける大衆迎合だ」と語った。また、昨年末、小沢氏主導でガソリン税の暫定税率廃止を撤回したことを引き合いに、「小沢幹事長時代に(政権公約を)手直ししたことをもうお忘れになっている」と皮肉を込めた。

 玄葉氏は29日の閣議後の記者会見で「(小沢氏を含む)前執行部の下で(マニフェストの)見直し作業は進んだ。今はチームが一丸となって戦うべき時ではないか」と不快感を示した。野田財務相も記者会見で、「参院選公約は鳩山首相、小沢幹事長の下の(党マニフェスト)企画委員会を中心にまとまった。ご自身も当然、企画委員会の話を聞いていたと思う」と、小沢氏の対応に疑問を呈した。

 一方、小沢氏も収まらない。29日、参院選候補の応援のために訪れた山形県鶴岡市での演説では「選挙を通じて約束したことは、どんなにしんどいことでもやり遂げなければ、皆さんの信頼を勝ち取ることはできない」と訴え、マニフェストを守るべきだとの考えを改めて強調した。

 小沢氏の一連の発言については、菅首相の消費税率に関する主張に党内でも根強い反発があることから、「政権公約を順守した歳出拡大路線に力点を置くことで、復権の手がかりにするつもりだ」(党幹部)との受け止め方も出ている。



●枝野氏発言「頭を坊主にすべき話」 民主、国民新に謝罪

(asahi.com 2010年6月29日19時24分) http://bit.ly/adinRn


 民主党の安住淳選挙対策委員長は29日、党本部で国民新党の下地幹郎幹事長と会談した。下地氏は民主党の枝野幸男幹事長がみんなの党との連携に期待を寄せる発言をしたことについて「選挙後の枠組みに言及するのは不用意すぎる」と批判。安住氏は「本来は頭を坊主にしないといけない話だ。幹事長にも十分注意しておいた」と謝罪した。

 ただ、国民新党の亀井静香代表は枝野発言について「幹事長は死にものぐるいで過半数を制すると訴え、候補者にげきを飛ばす立場。過半数割れを前提に(選挙後の話を)言うのは一線の指揮官として理解しがたい」とこの日も記者団に厳しく批判した。

 一方、安住、下地の両氏はこのほか、参院選の序盤情勢で与野党が接戦となっている重点選挙区についても協議。東北、北陸、九州の1人区を中心とした8選挙区で、民主党候補者への支援強化を確認した。安住氏は次の臨時国会で郵政改革法案の成立を図る方針を改めて伝えた。


●枝野氏の連携発言 波紋広がる

(NHKニュース 6月28日 4時27分) http://bit.ly/aSuOni


民主党の枝野幹事長が参議院選挙後の政権運営に関連し、みんなの党に政策面での連携を呼びかけたいという考えを示したことに対し、みんなの党は否定的な考えを示しているほか、民主党内から反発も出るなど、波紋が広がっています。

民主党の枝野幹事長は27日、「参議院選挙が終わったら、政策が一致したり、近い部分では、どの党とも協力できるところは協力できる」と述べました。そのうえで、枝野氏は「みんなの党とは、行政改革や公務員制度改革のかなりの部分で一致している。政策的な判断としては、いっしょにやっていただけると思う」と述べました。これについて、みんなの党の渡辺代表は「民主党とどこが一致できるのか。公務員制度改革は、まるっきり別だ。郵政民営化も、われわれは完全民営化を主張している」と述べ、民主党との連携に否定的な考えを示しました。また、民主党内では「みんなの党に限らず、政策ごとの連携を探るのは当然だ」として、執行部を中心に、枝野氏の発言に理解を示す意見がある一方、参議院側の幹部の1人は「参議院で与党が過半数を取れないことを前提にしている発言で許されない。みんなの党は、郵政改革法案に反対しており、国民新党との関係を損ねることにもなる」と反発しています。さらに、連立を組む国民新党の下地幹事長も「今は与党で過半数を超える議席を得ることを目指すべきで、選挙後の連携のあり方を模索する時期ではない」と不快感を示すなど、波紋が広がっています。



●「政権枠組みでも抱きつき、節操ない」―公明・山口代表

(asahi.com 2010年6月29日22時31分) http://bit.ly/bwT7Sd

◇山口那津男・公明党代表

 ◆29日、BS11の番組収録で

 (民主党の枝野幸男幹事長は)みんなの党に連携をお願いしたいと言った。政策の抱きつきにとどまらず、政策を実現する手段である政権の枠組みでも抱きつきを始めた。まるで節操がない。