右連打が多く左連打が極端に少ない飛鳥 | 飛鳥カナ配列 ☆未来の子供たちへの贈り物☆

右連打が多く左連打が極端に少ない飛鳥

>>335
>飛鳥は、左手連鎖率がすごく低いね。
その通りです。

左連打の最小化はかなりの時間を使って考えて実現させ
ている部分ですから、分かっていただいて嬉しいです。

>交互打鍵率で他配列に勝てるはずが原理上ないんだから、
>そういうところを前面に押し出せばいいのに。

「他配列」というより、カナ「入力」は原理的にM式などの2ストローク
系の入力のように、交互打鍵率を余り高くすることはできません。

「なんとでもくっつくカナ」の性質上、それは無理です。
JISカナでもニコラでも飛鳥でも、それはそうなんですね。

最大化で数%上げるのはできるのですが、それをやると
却って副作用の害の方が大きいんですね。
指がばたついて、「数値データの見かけを良くするための配列」に
なってしまいます。

元々、親指シフトは一打鍵で一つのカナが打てるのです。
後は、左で連打を頻繁に起きないようにすれば、
2ストロークとは大差が付けられます。

「全面に出す」については後で詳しく述べます。

ここからは、>>356さんへのレスも兼ねています。
 
>(飛鳥の左連打の少ないのは)左手使用率が低い、と言うだけの話では。

「と言うだけの話では」ないのです。

飛鳥には左利き用のレフティー飛鳥もあるのですが、混乱を避ける
意味で、以下は標準の飛鳥が特化している右利き用の文章で行きます。

恐らく飛鳥の左右の使用率の比率は 38:62=1:1.6位なんです。
しかし、左右の連打率は多分 1:7とかに開いています。

左右の使用率の比率の1:1.6どころではなく左の連打が生じにくいのは
飛鳥が音韻解析に基づく「左連打最小化」を狙った配列でもあるからです。

これは音韻学的観点から、配列を良く見れば納得できます。

やはり、片手連打で打ち難いのは左の方ですし、また大量打鍵で
ブレーキになったり、指を痛める元になるのは左の連打ですからね。


何でもくっつくカナ配列の親指シフトでは、
原理的に交互打鍵率を70%とかには出来ません。

つまり、カナ配列では「片側連打は避けられない」のです。

それなら、「連打は器用で強い右で集中的に『起こす』」
のが、飛鳥の前世紀からの方針です。

「左連打の格段の少なさ」は、偶然「起こっている」のではなく、
配列が無理矢理「起こして」いるのです。

最初から飛鳥は右利きに特化しているのですから、当然の方針です。

片手チョイがあるくらいですから、「利き手だけで打てる」というのは結構快感なんです。
交互打鍵以外は、やはり右利きは右手の連打で打てるのが(悪い運指が少なければですが)
快適で疲れにくいものです。


これは、2ちゃんの連接2字データのからも明らかに裏付けられます。あれは
最近出てきたので、飛鳥はあのデータを見ながら作ったわけではありません。

というか、あんなデータ表と首っ引きで一日何十回もカナ
を入れ替える(初期のこと)配列作りなんて出来ません。

私の言語感覚に基づく「脳内出現率データ」で作ったのです。
脳内データなら、目を凝らして表を見なくても「これは多い・
少ない」の感覚だけで、素早く出現率の脳内検索ができますから。


あのデータにあった380組の連接で、私が考えなかったものはな
かったし、「超メジャー」と思って最高の運指を与えたものは
やはり、ランキングトップ20以内とかに入っていました。

人間の言語感覚はそう馬鹿にはできないものです。

ということで、飛鳥では出現率50位以内で左の連打になるのは
「うし(牛ではなくて「そうして・更新」など)の20位のみです。

右のカナの連接では、4位の「った」を始め「です・ます・す。が、かい・たい・
かん・んで・こと・いの・んの・こと・いの・うの・そう 云々~~~」と
表から拾ってゆくのが面倒なほど、トップ50には沢山ランクインしています。

とても、>>356さんや>>357さんの言う
>左手使用率が低い、と言うだけの話
では、こんな偶然は起こりません。

皆んな「わざ」とやってるんです。何しろ飛鳥はそこら中に
仕掛けのある「あざとい配列」ですからね。

元々仕組んでいるんですから、皆んな説明出来ちゃうんです。
だから長くなる。。それが飛鳥理論ですから、仕方がありません。

それがないと、何千兆通りと配列を作っては試しをしてをしても、
配列作りは終わりません。宇宙の素粒子の数の千兆倍よりずっと
沢山、親指シフトのカナの並べ方はあるんですから。

ですから理論は嫌でも編み出さないと、まともな配列は作れないものです。

しかし、理論は時に行き過ぎたり間違えるので「指に訊く」という
大量の評価打鍵でチェックするわけです。

それに、幾つもの理論が衝突するのを何とか丸く収め
ることも必要なので、配列作りは外国語一つマスター
するくらいの手間は掛かるんです。

たまたま打ち難い連接を見つけて嬉しそうに指摘する人がいますが、
そういうのは、他のもっと重要な事情から、逃げるに逃げられず
出現率などを考えて、「我慢して貰う」と結論を出したものです。

しかし、飛鳥がいかに右連打優先と言っても、トップスリーの
「ょう・って・ない」は全て交互打鍵です。
「ここぞ」というところは、飛鳥でも交互打鍵を割り当てているのです。

メジャーな連接が左では少し起きないので、左の連打で長いのは
「左利きだね」とか(皮肉にも)「右利きに」くらいしか出来ません。

左の連打で十数字以上の文章を作れ、といわれても無理なように作ってあります。

メジャーな連接が沢山ある右側では20連打でも30連打でも、
無理矢理例文は幾らでもでっち上げられます。


右には、文章の要素の句読点と主語を受ける助詞の「は・が」、再頻出の助詞「の」
もあるし、文末の「です。ます。ですが、ますか?」とかがありますからね。

漢語パートの2音目の「ん・い・く・つ」も右ですから、漢語も
「簡単・国産・会員・国際・反対・混沌・退屈・言った・」とか出来るし、
言い回しも「ほど・ほとんど・とも・とは」とか結構右連打で打てます。

何でもくっつくカナなんですから、確かに仰るようにカナ配列で
交互打鍵なんて狙ったって、原理的に無理です。
また、そこを最大化すると悪影響が他に出過ぎるからアカンのです。
(コンピュータによる数値データに基づいた配列作りの弊害)

でも、交互打鍵と言ったって、M式的なのが交互打鍵でdakennとか
六回も打ってる間に、親指シフトは「だけん」の三打で済むんです。

ですからローマ字ではあるまいし、カナの親指シフト配列が、
あんまり交互打鍵にこだわるのは古い2ストロークの考え方に
惑わされていることになって、もともとヘンなんです。

ところで、335さんは打ってみての感想ですか?
それとも、忍耐強く配列表からカナを拾って、片側で
連接するカナの組を見つけていったのでしょうか?


>>356
>上段使用率も低いので、同手跳躍率が低いのも売りにはならない。

飛躍は「起こらないように」配列しなければ起こるものです。

例えば右では、上段のOに「とそよ/はこふ」と、使用率の高い
カナが乗っています。P@は打ち難いので「えぞ!/」ざ)」と
記号中心に出現率の低いものが配列されています。

一方で、右下段には「ゃゅょを、。むやめほo」を乗せています。
(勿論これらのカナや句読点がそこにあるのは、飛躍防止以外に複数の重要な理由があります。)

これら上段と下段のカナや記号は連続できなかったり、滅多に連続しないカナです。
飛鳥はこういう涙ぐましい工夫をしているために、飛躍が少ないのです。

同手飛躍率が低いのは、「なんでもくっつくカナ」の例外的にくっつかない
連接に注目して配列しているためで、偶然そうなっているのではありません。

配列表の数分の観察くらいはやってからレスして欲しいものです。

また、確かにRTYUの実質不使用も飛躍防止に役だってはいます。しかし、腱鞘炎防止など
他の理由からでも、飛躍が少ないことは配列の「売り」にはなるんじゃないでしょうか?

というかRTYUの不使用は飛躍防止という「言い訳」もできるので、最初はやったものです。

>>359さん
>>上段使用率も低いので、同手跳躍率が低いのも売りにはならない。
>それはいくら何でもおかしい。 上段使用率が低いせいでシフトが
>増えたという問題はあるが、同手跳躍率が低いのは純粋に利点であるはず。

援護射撃、サンクスです♪
>>356

>>355さん
>(左連打が極端に少ないことを)全面的に押し出せばいいのにね。

アドバイス、有り難うございます。
それは、あまり考えていませんでした。
というのは、↓のような理由があるからです。

つまり、私が密かに飛鳥で仕掛けている相手は英語など
アルファペット系の言語の入力法の打ちやすさなんです。

戦前に作られた、手動タイプライタ用のローマ字とか
JISカナとかに勝っても嬉しくないですからね。

つまり、英語だと30のキーで日常的に使っている字で、
殆どの文章が簡単に打ててしまう。変換もない。

これ、戦争で言うと物量作戦の米軍みたいなもんです。
生まれつき、ああいう言語はキーボード入力に向いているのです。

片や日本語は、ご存じの通りのキーボードで打つには
余りにもややこしい言葉で、英語並みに打とうとしても
原理的に無理なんです。

つまり、ろくな装備もない小国の軍隊みたいなもんです。

そのうち英語に占領されそうだから、国粋主義の私としては(ウソ。。(^^;;)
国内のことくらい日本語で打てないとまずいと思うわけです。

で、取った作戦が、使えるものは何でも使う「竹槍戦術」なんですね。

60年代のベトナム戦争のベトコンみたいなもので、アメリカまで
占領する気はさらさらないけど、自分の国のことは自分でやりたいんです。

ですから、米軍じゃなかった、ローマ軍とかに攻められたら反攻に出るわけです。

何しろ向こうと違って物量(=文字種の少なさ)がないですから、
ありとあらゆる手段を動員して、物量に対抗するんです。

本格的な装備が手に入らないベトコンは、頭を絞って色々やりました。

落とし穴の下に竹の尖らしたやつを仕掛けておいて、怪我人を出すとか
他の動物用の罠を米軍に使うとかです。

殺すより後のケアに大量に手間の掛かる怪我人の方が、敵には
やっかいな存在になって、兵員と戦意を削ぎますからね。

低空飛行のヘリには槍や弓矢を射かけて、実際何機かを
撃墜したというウソのようなホントの話まであります。

その他、数限りなく彼らの工夫はあったのですが、あんまり昔の
話で、さすがに年寄りの私も忘れてしまいました。。。。(^^;;

これに倣って飛鳥も、竹槍戦術で打ち易くなることに
寄与するものは、考えつく限りのものを使っています。

拗音音節や文末など、速い打鍵を要するものには交互打鍵にしたり、
シフトの連続を編み出したり、右手の外→内のアルペジオで言葉の
パートが沢山できるようにするとかです。

他にも、メジャーなものだけではなく、平均的な出現率の
言葉や言い回しにもなるべく打ち易い運指を与えることも、
あちらを立てればこちらが立たずを何とか丸く収めてやってきました。

漢語パートには、交互打鍵やシフトの連続や右のアルペジオを与えて
打ち易くしました。

また、小指だけでも「ださ・げき・くだ・フoロ・だろ・ござ」
など、左右同じ指の「指対象打鍵」という戦術も編み出しました。

ですから、「左連打の最小化」はそれらの戦術の一つに過ぎないんです。

細かい竹槍戦術を数多く使うことで何とか物量(=英語打鍵のシンプルさ)
に対抗しているんです。

ですから、飛鳥の特長を言うのには「二三を全面に出す」は向いていないのです。

米軍が「圧倒的な物量」を全面に出せるように、M式的なローマ字では
「交互打鍵・飛躍の撲滅」とか特徴がシンプルにいえるのと、これは
対照的です。

しかし、飛鳥はそういう作りで打ち易くしてあるのですから仕方ありません。

敢えて言えば、「打ち易くなるあらゆる法則を全て動員した配列」
と言えばいいのかも知れません。

まあ、「それでは何にも分からない」と言われれば、
確かにそうなのですが。。。。(^^;;


でも、私は作った人なので、広報にあたる掲示板のレスやHPの作成
などは、もっとそちらに適性のある飛鳥人に任せたいんですよね。

開発者は思い入れが強すぎて、シンプルに言うことが出来ないですから。