抜粋元資料:「大阪府新型コロナウイルス対策本部の会議資料」より
1.新規陽性者の推移(他都道府県比較)
1.1 拡大の原因を専門家はどう見てるか
朝野座長 :
・クリスマス~年末と感染時期が推定され、この機会にヒトとの接触(忘年会、会食、旅行等)が
多くなった事が原因
・インフルエンザと同様の季節性感染であることが1月になり急激な感染者数が増えている原因
掛屋副座長 :
・年末年始のイベント等の影響と考えられる
倭委員 :
・末年始にかけて検査を現場で行っていると 20 代、30 代の方の増加、さらには以前に比べて
濃厚接触者の検査の陽性の割合が増えているのを感じる
・大阪府でも変異種の市中感 染の割合が増加しているのではないかと思う
1.2 データによる分析
(1)発症日別陽性者数
(2)12月24日以降の日別年齢別推移 (広報データより作成)
(3)居住地別推移 (広報データより作成)
【所感】
府(健康医療部)では大阪市と大阪市外の陽性者数比較を人口密度により換算しているが
実効再生産数(一人の人が何人に感染させるか)を減少させる対策を考えた場合に居住地
比較の場合は絶対数として捉えるべきではないかと感じる
➡ 現在の医療・緊急事態宣言(大阪)の営業時短要請や府民への不要不急外出自粛要請
だけでなく広範な営業要請や自粛要請を出すべきと感じる
2.重症・死亡に関して
2.1 重症・死亡の感染経路状況
・重症化される方は70代の方が多く、感染経路不明の方が多い
・死亡される方は80代の方が多く、施設・医療機関関連(クラスター)で感染された方が多い
2.2 施設・医療機関関連クラスターの状況 (広報データより作成)
(凡例) ピンク色:陽性者が最初に判明した日 オレンジ色:クラスター登録された日
色無し部分の数値:新規に陽性者が判明した日と数
表が大きくなりすぎた為、1つ1つは見ずらいかと思いますが全体を大きくご覧ください
【所感】 視点により以下の所感は異なると思います
(1)死亡が多いとしている医療機関や高齢者施設でのクラスター対策として上手く出来ている?
(2)ピンク(最初に陽性者判明)からオレンジ(クラスター登録)までの期間は長くない?
➡ 特に入居型の高齢者施設の場合にはクラスター化しやすく、
高齢者施設入居者、職員、関係者の早期検査と隔離が必要と感じる
(参考)
大阪市市長の囲み会見(2020年11月19日)にて
「病床数の関係で軽症、無症状の方は高齢者施設に戻って頂いている」
➡ これでは本末転倒ではないだろうか!
➡ (案)病院への入院が困難であれば、一時的に隔離可能な高齢者施設を作り
介助、介護される方を派遣対応すべき!!
(3)オレンジ(クラスター登録)以降、継続して陽性者が発生しているが何故?
➡ 死亡に至る最も多いとされる医療機関、施設関連での検査基準が間違ってない?
濃厚接触者基準を前提にしか行政検査を行ってない?
➡ 死亡に至るハイリスク場所での検査は網羅的に行うべきと感じる
➡ 医療機関関係の場合
一般外来による感染か、入院者内における感染かによって検査対象範囲も方法も
異なると思う
➡ 高齢者施設の場合
入居型と通所型により検査範囲も方法も異なると思う
2.3 死亡者減少させる為の案
● 一般外来の中で陽性者が出た場合
【基本的な考え】
病院内にあるカルテ情報より当日同時刻に外来された方、近くにおられた方、院内で
働く方の網羅的な検査
➡ マンパワーで行うのは現状の保健所等の体制では困難だと思われる
従って、飲食店等を対象に開発された「大阪コロナ追跡システム」を改良し、
飲食店を病院と見立てて、濃厚接触の疑い者へ連絡が出来るシステム構築を
行う事と、外来者の家族も連絡先台帳に登録頂き、同時に連絡がとれるシステムと
しておくと良いのではないか?
● 入院者の中で陽性者が出た場合
【基本的な考え】
・ 院内における導線を確認し予防対策が不十分な病院の場合には入院者全員及び
院内で働く方(医者、看護師、・・・)の網羅的な検査
・ 予防対策が十分に出来ている病院においては、感染経路と濃厚接触者を早々に
追跡し検査の実施
● 入居型の高齢者等施設で陽性者が出た場合
【基本的な考え】
・上記に記載した病床の関係で元の施設へ戻す事は言語道断であり、
早々に隔離用の施設を構築し、介助、介護士等を行政より派遣
・施設入居者、職員、出入り業者他、濃厚接触者基準ではなく網羅的な検査実施
● 通所型の高齢者等施設で陽性者が出た場合
【基本的な考え】
一般外来の病院と同じ様に「大阪コロナ追跡システム」を改良し連絡が出来る
システムを早々に構築
【最後に】
・国民、府民のひとりひとりが意識レベルの改善が一番重要である事には違いない
・だが、行政でしか守れない命もある事を理解して欲しい
(野球に例えて恐縮であるが、見逃しの三振よりも、空振りの三振よりがベター)
(言い過ぎかもしれないが、現在の対応では見殺ししてると思われるのではないだろうか)
・命は1つ。重さに違いはない。たとえ将来の財政上のマイナス要因になろうとも、
人の路として命を最優先に守るPDCAをお願いしたい。
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