今年の梅雨はドライ仕様か?

6月半ばなのに東京はカラりと晴れて風も涼やか。予期せぬアンコールみたく嬉しい。

 

過日、渋谷で偶然出くわした(見つけた!)、宇田川(暗渠化)遊歩道をあらためてぶらぶら。

これを見た時には少し胸躍りました。暗渠マニアではないんですが、こりゃ育つ因子はありそうだわ。

 

見た目は「道」でも、平たく言えば川のフタ。車両運行には強度不足なのか乗入れ禁止

 

車がいないので静か。そして穏やかな佇まい。海外から観光客が押し寄せる同じ渋谷とは思えない。

曲がりっぷりが川そのもの。この遊歩道(暗渠)沿いにはこじゃれた店もちょいちょいあり、オープン席で一杯飲むには堪らない季節とロケーションです。

 

【坂のあつまる渋谷】

坂道をあつめた底は渋谷駅(季語ナシ)

 

五月雨が坂を転げて渋谷池

スリバチ地形の底なので、よく冠水した。(今も?)

 

五月雨をあつめて早し最上川(松尾芭蕉)

坂とはカンケーありません。梅雨で増水した様子とも。

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東京は6月7日に梅雨入り。ああ、、、風薫る季節が終わってしまったと思いきや、案外晴れているし、涼しいし、風もぼちぼち軽い。

階段日和でござる。日焼止め&パラソル&長袖にていざ上野!

 

京成上野駅近くの公園入口階段。

上野公園は武蔵野台地(内)の上野台に在り、この階段が低地と台地の高低差をつなぐ。この階段を上った先には、、、

 

右手にまた階段が現れる。上野はお山でござるな。

高低差フェチ的には、「今、上野台を上ってる感」が嬉しい。

 

上野公園の紫陽花も美しい。

 

上野台を下りた不忍の池っ端にも。浮世絵風なアングルで。

 

池は蓮の惑星みたくなってます。花は7月かな?

 

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久々(?)の坂道備忘です。

 

梅雨が近づいてきました。初夏の乾いた外気を楽しめるのも後少し、、、、(結果的にカウントダウンでしょうね)と思うと、別れを惜しむような気持ちで外歩き。

 

この日は永青文庫へ向かうため最寄り駅からてくてく。GWの頃に比べると、日差しは強く、影と緑はくっきりして初夏のコントラスト。

 

左は神田川、右は椿山荘の趣ある塀。緑の落とす影が小径の彩になっていて美しい。これだけで初夏を満喫!

この先を更に歩くと、、、、

 

タイトルの胸突坂」が右手に出現!急坂です。

 

坂の八合目辺り。傾斜っぷりも、初夏の「濃ゆくなり過ぎない明度の」影模様もいいですね~~。

 

坂上から坂下を見る。

 

この坂を背に進むと永青文庫に到着。

 

門の奥には永青文庫。肥後細川家の美術品、歴史資料を保存、展示しています。(下屋敷跡地で文庫自体も住宅を転用)

陽光×緑×影の「薄くなく、濃くなく、ぼんやりせず」な、、、平坦なコトバで言うと「微妙な」色合いは坂も塀も小径もキャンバスにしてしまう。更に坂道効果が加わるシアワセ。堪能いたしました。

 

追伸、城好きの方には堪らない(?)『熊本城』展は6月4日(日)まで。参勤交代に海路を使っていたなんて知らなかった!

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『写真家 ソール・ライター』展@bunkamuraザ・ミュージアム

 

写真展は滅多に行かないのですが、ちょくちょくお邪魔しているブロガーさんの記事を読み、ライター独特の色彩やアングルに興味が湧き足を運びました。

 

 

わたしがもっとも心惹かれたのはやはり、色彩の美しさ!

 

画家を目指していたライターのカラー写真は、その色彩が絵画のような世界観を創っている。↑チラシ掲載作品≪雪≫は対象のフォルムが結露でもんやり幻想的。

 

その他にも、、、

 

≪足跡≫

真っ赤なパラソルをさして白い雪道を歩く人を撮った作品。色のコントラストが河東碧梧桐の俳句「赤い椿白い椿と落ちにけり」みたい。※みどころページにリンクしますが、切れてしまったらご容赦を

 

≪郵便配達≫

ぼたん雪降る街は非日常感漂う。コカ・コーラの赤い看板は雪越しでも街のアクセントになっている。「まいったなぁ~」と、多分ぼやいている郵便局員さんも風景の1部になっている。

 

モノクロ作品が続いた後の、これらカラー作品を観た時はその色彩の美しさ、世界観に左脳の機能が停止。自分の求めていたモノに出会えたような嬉しさで、右脳(というか美を欲する本能か?)が喜んでいるのが分かりました。

 

更に、、中間色を遣った何枚かの小さな絵画を観た時は

「ライターは、(わたしと同じで)本当に色彩が好きなんだ」と、親近感を覚えました。同類見っけ!&やっと会えたね、という感覚です。

 

あちこち美術展に行っても、こういう一期一会は在り難い。

 

写真の技術的なことは正直よく分かりませんが、美しいモノを欲している(特に)色彩好きの方にはお勧めの展覧会です。

(2017年6月25日まで)

『ミュシャ』展@国立新美術館

2017年3月8日(水)~6月5日(月)

 

スラヴ叙事詩「スラヴ民族の賛歌」

 

アールヌーボーのポスターで有名なミュシャが、祖国チェコの為に描いた≪スラヴ叙事詩≫は、巨大画(6m×8m)20点から成る作品。

 

知人から「チェコでこの≪スラヴ叙事詩≫を見た時、胸をえぐられるようだった。絶対に観た方がいい」と、開催前に激押しされた「ミュシャ」展。

 

そりゃ行かなくちゃと思っているうち、メディアでも大きく取り上げられ、混雑しそうな気配がしてきたので3月早々に鑑賞。

 

1.歴史がよく分からず

2.それでも迫りくる巨大画に引き込まれそうで

3.怖かった、、、

というのが≪スラヴ叙事詩≫を観た率直な感想。

 

チェコ(スラヴ)の歴史的場面に、寓意も添え、偉人だけでなく、神や市井の人びとが描き込まれた巨大群像画は、自分もそのシーンに引き込まれるかのよう。パリで舞台美術にも関わっていたミュシャの技量なのでしょう。

 

でも、、、貧識なわたしはキャプションを読んで、歴史画中に入ちゃったとしても「よく分からない」異邦人なままに違いない。チェコの人びとに想いを馳せるなんてレベルには至らず。(泣)

 

巨大画に感情はザワつき、分からないまま取り込まれてしまいそうな不安を感じた。プロパガンダ画にすら感じられてしまったのは「知らなさ過ぎる故」だろう。

 

「胸をえぐられる」想いにはほど遠く、、、恥ずかしながら鑑賞後にチェコの歴史をチェックした次第。そもそも、スラヴの国名すら知らなかった。(チェコは西スラヴ)

 

大国に隣接し、抑圧されてきたチェコ。現在の国のカタチ(国境)になったのは1993年!島国で、ずっと国名や文字・言語が変わらなかった(奪われなかった)国にいて、一体どの位チェコ「独立」への渇望や喜びが分かるのだろう?

 

日本史選択(って今でもあるの?)のご同輩、『ミュシャ』展、予習必須。