戻ってすぐに、UKティーアカデミーで講義のお仕事 | スチュワード麻子オフィシャルブログ 「ティータイムのある暮らし」

戻ってすぐに、UKティーアカデミーで講義のお仕事

ロンドンに戻って1週間も経たないうちに、もう今週は3日間のお仕事。
まずはUKティーアカデミーでの講義でした。

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ダイレクターでメインの講師はご存知ジェーン・ペティグリューさん。
私は日本茶部門の他に、少しずつ全般的な講義も任されてきました。
とは言ってもはるばるアルゼンチンやケニアやヨーロッパの国々やらから来る生徒さんたちは、ジェーンさんに直接教えてもらえることを期待して来ますので、今日も私は午前の部で、午後からはジェーンさんが担当して台湾のお茶について講義を行いました。

イギリスのアカデミーなので、紅茶について勉強するのかと思われるでしょうが、半分以上が東洋のお茶やその他の国のお茶に時間を割いています。

英語での講義もだんだん慣れて来ましたが、やはり日本語の時よりは少し緊張します。
20年も住んでいますから、英語が話せるのは当たり前なのですが、相手との応対なしに、人前で話す機会って言うのはあまりなく、数年前に一時期ロンドンの大学で非常勤の講師をしばらくやったくらい。
でも、回数を重ねるごとに慣れて来て、ようやく少しだけ余裕も出てきた気がします。

一番有難いのは、生徒さんたちがとても熱心なこと。決してお安い受講料ではありませんし、今日のような中級クラスであるティー・ソムリエコースは丸一日、4日間かけての勉強ですから、当然やる気のある人しか来ません。

日本の生徒さんのような遠慮も少なく、ストレートにどんどん色々なことを聞いて来ますが、そのお陰で場が持つし、話がどんどん広がるので活発に発言してくれるのはこちらとしては歓迎なのです。
眠くならないように、どんどん当てて、既に終わった内容をダブルチェックしたり、テイスティングの時は意見を言ってもらったり。
教える技術と言うのも、アカデミーでジェーンから学べる貴重な財産です。

私は日本語でも英語でも、話が脱線しがちなのですが(笑)、かえってそれが面白いとか楽しいと言われることも多くて、ジェーンからは
「自分の体験したことを話すのが一番説得力もあるし、みんなの心にも残りやすいの。だから、これまで一緒に色々な国で見て来たことや感じたことはどんどん言った方がいいわ」
とアドバイスされています。

ただ、難しいのは中国や台湾の都市、産地やお茶の名前を、漢字でなく英語で覚えなくてはならないこと....。
東方美人がOriental Beauty とな、そのくらい簡単ならすぐ覚えられますが、音声表記が元になっているのは辛いです......。

でも、幾つになっても学ぶのは楽しい。
今月はまた新しい回もデビューなのでしばらくはお勉強が続きそうです!