U.K.ティーアカデミー デビュー戦!ぐったり・・・・。 | スチュワード麻子オフィシャルブログ 「ティータイムのある暮らし」

U.K.ティーアカデミー デビュー戦!ぐったり・・・・。

U.K.ティーアカデミーでは、ずっとオブザーバーとして参加して、ダイレクター講師であるジェーンからアカデミーの教え方を学んでいたのですが、土曜日、いよいよデビューしました・・・・・。
U.K.ティーアカデミーとは、今年発足した、イギリスで初めての資格取得ができるお茶のアカデミーです。紅茶教室、ではありません。世界中のすべての茶類を、あらゆる角度から学ぶもので、かなり高度な内容です。

この日デビューとは言っても、朝9時から夕方5時までのうち、私が担当したのは1時間だけ。
朝のコベントガーデン、土曜日はお天気も悪くなかったのですが、朝は寒い!
お店も開店前で人通りもさほど多くない、清々しい空気の中を歩いて会場へ。
社会人のオープンカレッジの校舎です。


今回のコースは中級のティーソムリエコース。
すでに初級を終えて、試験も合格してきた人たちがほとんどですが、今回は外国人の方が多くいらっしゃいました。
スペインからおふたり、韓国からひとり。
他にも今はイギリスだけど元々はマレーシア、という人もいました。


金曜日、土曜日はお茶類の中でも中国のお茶、台湾のお茶などを徹底的に勉強。


途中でやはり1時間程度、中国の工夫茶のデモをしたのは、上級のティーマスターコースで中国茶を担当するジョイアン。
私同様、イギリス人と結婚して、今は中国茶のお店を構えています。


龍井茶。

続いてプーアール。
みんな、真剣に見入っていました。

そして肝心の私は?
というと、私は日本茶の基礎、というか、イントロダクション程度ですが、をやりました。
スライドを使い、4種の日本茶をテイスティング。
玉露を飲んだ瞬間の、生徒たちのどかん!という驚きの表情がとても面白かったです。
飲んだことがない味・・・・・。
ベジタブルスープのよう・・・・・。
などと、活発に意見が飛び交います。

1時間のイントロは、上級コースでは3時間半の講義が2つ、合計7時間ものクラスになります。
いや、もう、私の勉強量、半端ではないです・・・・。
日本茶アドバイザー資格をいただいてから数年経ちますから、再度新しいテキストで勉強し直し、静岡のお茶の会社「さすき園」さんで見学し、勉強させていただいたことを見直し。
わからないところは日本茶インストラクター会の方にお聞きして、とにかく全く日本茶に触れたことのないイギリス人、および世界各国の人たちに、その魅力を理解していただかなくてはなりません。

日本茶に関する誤解も多く、質問も実に多く、イントロだけでもどっと疲れました・・・・・。
当然だけど、自分の写真はないです(笑)。

内容はいいんですけれどね、すべてを英語で言い表すというのがやはり大変。
私は原稿を読み上げるタイプの教え方はしませんし、それはアカデミーのやり方でもないので、生徒さんたちとうまくコネクトしながら、その場でぱっぱとテンポよく教えていくというのは実に難しかったです。

お姉さんのようなジェーンが後ろでオブザーブしながらにっこりと励ましの笑顔を送ってくれ、お茶を準備する専門チームのキャリーと、私のお友達の雷くんがタイミングよくお茶を淹れてくれて、あっという間に時間が経ちました。
そうなのです、ブルーバッジガイドの雷くんですが、紅茶の勉強もとても熱心にしているので、アカデミーで信頼できるチームを探していると聞いて紹介しました。
もちろん本業があるのでいつもではありませんが、日本茶クラスにはいてくれるとありがたい助っ人です。

いやいや、日本語で、自分のペースでやれるなら何時間でもしゃべれますけど、これを午前、午後で7時間やったらさすがの私もばったり倒れるかもしれない!

本音を言うと、元々英語環境でテイスターとして研修した上に、過去にはカレッジでも英語で教えていましたから、紅茶について教える方がずっと楽なんです。
紅茶はジェーンの他に元トワイニングのテイスターだった人がメインの講師としてアサインされていますので、私の出番はもう少し先になりそうです。
でも、紅茶を教えるのは慣れていて自信もあるけれど、日本茶の方がずっと知られていなくて、伝えたいことはたくさんありますから、引き続きスライドと原稿作りに励みます・・・・・(そして今夜も夜の2時過ぎ)。
ではおやすみなさい。