新規賃料と継続賃料 | ASSET DESKの現場から

新規賃料と継続賃料

こんばんは「はちしお」です。


ゴールデンウィークですね?
皆様は、いかがお過ごしになりますか?
私は、この連休、しっかりリフレッシュして、新たな気持ちでがんばって行きたいと思います。
決して、5月病なんかにかかりませんよぉ!


って、「5月病」という言葉も、もう死語ですね?
最近の新入社員はあまり5月病にかからないのでしょうか??
これも景気のせいでしょうか?



さて、アセットデスクも新事務所に移転して約1週間が経過しました。


先日、事務所移転の挨拶のため、オーナー様とお話させて頂きましたが、その際に、オフィスビルの賃料減額交渉の話が出てきました。



昨今、景気後退の影響から、
賃料減額を行うコンサル会社の話はよく聞きます。

たしかに景気後退で企業の業績が悪化し、
固定費である賃料を削減したいというニーズは潜在的に高いです。


そして、周辺相場等が下落していることを理由に、賃料を値下げ交渉を代行する業者も数多くあります。
本当かうそか、中には、賃料の40%の値下げ交渉をしてきたというようなすごい話も聞きます。


このような賃料減額コンサル会社は、報酬体系が減額賃料の○○%というような形式をとっていることや、空室になってしまうと困るオーナーの心理的な側を勘案して、このような無謀な要求を行っているものと推測されます。




このような悪質な業者から身を守るためにも、
オーナーの皆様、次の事項を知っておいて下さい




それは賃料には、新規賃料継続賃料2種類があるということです。


新規賃料とは、市場において貸主と借主が新規に締結された賃料のことです。
市場における需要と供給により決定されるため、市場相場によって大きく影響を受けます。




現在契約している賃料の改定については、継続賃料と言われ、新規賃料とは別の話です。


継続賃料は、貸主と借主の間で既に締結された賃貸借契約における条件をベースに、貸主と借主の個別的な事情により決定されるものなのです。


そのため、、周辺の賃料相場が下落したからといってすぐに継続賃料も同水準まで下がるという理屈はないのです。


これは、周辺の賃料相場が上昇したからといってテナントの賃料がすぐにその相場と同等の水準まで増額できないことからも、よくわかると思います。


上記は、賃料の一つの側面ですが、他にも用途によって賃貸借契約の慣習や特性なども多様であり、奥が深い世界です。



アセットデスクでは、
オーナー様、テナント様の良好な関係の構築をお手伝いさせていただきたいと思います。